独身女性の不安や悩みを紹介!前向きになれる対処方法と考え方
近年、女性の初婚年齢は徐々に上がっている傾向で、生涯独身で過ごす方も増えています。
「独身女性は気楽で自由」というイメージを持つ方も多いですが、独身だからこそ生まれる不安もいくつかあります。
この記事では独身女性が抱える不安や悩み、その対処法について紹介します。
独身で不安を感じている方、みんなが感じている不安を知りたい方は参考にしてください。
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この記事の目次
独身女性の割合
30〜34歳の3人に1人が独身
内閣府が発表している2020年の年齢別未婚率は、以下の通りです。
年代 | 未婚率 |
25〜29歳 | 62.4% |
30〜34歳 | 35.2% |
35〜39歳 | 23.6% |
25〜29歳の未婚率は62.4%となっており、20代では結婚している方よりも独身の方が多いようです。
30代前半ではおよそ3人に1人(35.2%)が独身、30代後半ではおよそ4人に1人(23.6%)が独身という結果になっています。
20代後半から30代前半で未婚率が大きく下がっているため、30代前半で結婚している女性が多いことが読み取れます。
出典:内閣府「令和4年版 少子化社会対策白書 3婚姻・出産の状況」
生涯独身の女性は増加傾向
日本では「50歳時未婚率」という指標を用いて、生涯独身である方の割合を表しています。
50歳時の未婚率は、45〜49歳の未婚率と50〜54歳の未婚率の平均をとって算出されます。
50歳時未婚率の推移を時系列で確認してみましょう。
時系列 | 50歳時の未婚割合・男性 | 50歳時の未婚割合・女性 |
2000年 | 12.6% | 5.8% |
2005年 | 16.0% | 7.3% |
2010年 | 20.1% | 10.6% |
2015年 | 24.8% | 14.9% |
2020年 | 28.3% | 17.8% |
表からもわかるとおり、50歳時の未婚率は男女共に年々上昇しています。
男性の方が生涯独身でいる方の割合が多いようですが、2020年では女性も17.8%の方(約5人に1人)が50歳時点で独身です。
出典:内閣府「令和4年版 少子化社会対策白書 3婚姻・出産の状況」
独身の理由は「適当な相手にめぐり会わない」がトップ
結婚していない女性は、どのような理由で独身でいることを選択しているのでしょうか。
内閣府の資料から、2015年のアンケート結果を確認してみましょう。
女性が独身でいる理由 | 割合 |
適当な相手にめぐり会わない | 51.2% |
自由さや気楽さを失いたくない | 31.2% |
まだ必要性を感じない | 23.9% |
趣味や娯楽を楽しみたい | 20.4% |
仕事(学業)にうちこみたい | 19.1% |
結婚資金が足りない | 17.8% |
異性とうまくつきあえない | 15.8% |
住居のめどがたたない | 5.1% |
親や周囲が同意しない | 4.8% |
まだ若過ぎる | 2.4% |
独身でいる理由で最も多いのは「適当な相手にめぐり会わない(51.2%)」となっており、次いで「自由さや気楽さを失いたくない(31.2%)」、「まだ必要性を感じない(23.9%)」という順になっています。
結婚願望はあっても、なかなか理想の相手が見つからない独身女性が多い反面、現在の趣味や仕事を楽しむことを大事に考え、あえて独身でいるという女性も多いようです。
自分の叶えたい希望や生き方に沿ってさまざまな選択肢が提示されている現代だからこそ、生涯独身でいることを選択する女性も増えているのかもしれません。
出典:内閣府「令和4年版 少子化対策白書 4結婚をめぐる意識等」
独身女性が感じている不安や悩み
今すぐに結婚したいと思ってはいなくても、生涯独身でいることに漠然とした不安を感じる方もいるかもしれません。
まずは、独身でいることから生じるモヤモヤした不安や悩みを洗い出してみましょう。
結婚や老後についての不安
「いつ結婚できるのだろう」「一生1人で暮らすのは寂しい」と、将来について漠然と不安を感じる独身女性もいるかもしれません。
若いうちは独身が自由で気楽に感じていても、結婚せずに老後を迎えることについては不安を拭えないこともあるでしょう。
独身だと家族がいないので、なんでもない時の話し相手がいなかったり、困った時に助けてくれる人がいないという心配があります。
働いているうちは職場の同僚や友人と話をする機会が多いですが、老後はこのような機会も減っていきます。
周りの方が結婚していくなか独身で居続けると、自分だけが取り残されたような孤独感を抱くかもしれません。
独身女性の不安として最も大きいものは、結婚や老後に関する不安だといえるでしょう。
独身男性・女性の老後は悲惨?メリット・デメリットや準備しておくこと
お金の不安
結婚や老後についてと同じくらい気になるのが、お金についての不安です。
働いているうちは十分な収入があったとしても、退職後に今の暮らしを続けていけるか分からないという懸念があります。
仮に働けなくなってしまうと、自分の貯金や年金・保険しか頼りにできません。
現在の収入ではほとんど貯金に回す余裕がないという方は、いざというときにお金が足りずに困ってしまう可能性があります。
独身女性は、自分以外に金銭面で頼れる人がいないという不安が生じやすいでしょう。
【2024】年金問題の現状や解決策は?老後2,000万円問題に備えよう
仕事に対する不安
独身女性は莫大な資産を保有していない限り、自分で働いてお金を稼ぎ生活していく必要があります。
そのため、何らかの理由で働けなくなってしまうのは大きな不安要素になるでしょう。
「このまま今の会社で働き続けられるのか」「年齢を重ねても働き続けられる仕事なのか」といった将来の不安に加え、自分は働き続けたくても会社が倒産してしまうリスクもあります。
また、予期せぬ病気やケガによって働けなくなってしまうという不安もあるでしょう。
独身である以上、仕事に対する不安は付きまとうものと理解しましょう。
親の介護に対する不安
高齢化が進む現代において、親の介護は避けられない問題です。
自分一人で介護をしなくてはいけなくなると、お金や時間に加えて精神的な負担も大きくなります。
介護の時間を確保しようとすることで、これまで通りに仕事を続けられなくなり、収入が減ってしまう問題も生じます。
一人っ子で他に頼れる相手がいない場合、介護の問題はさらに重くのしかかってくるかもしれません。
独身の不安を和らげる対処方法
独身でいることから生じる不安や悩みについて考え出すときりがありません。
心配事について考え出すと眠れなくなるという方もいますが、不安の根源は「知らないこと」である場合も多々あります。
現実逃避せず、正しい情報を得た上で対策をとるのが一番大切です。
お金の不安はあらゆる手段で対策をとる
お金についての不安は、早いうちから対策することによって解決を図れる場合が多いです。
まずは、将来必要になるお金の試算から始めましょう。
生活費や趣味に必要なお金、いざというときのための余裕資金を確保しておけば、将来に対しての不安は軽減されます。
将来もらえる公的年金や満期保険金などの収入と、生活費を含めた支出の差額を把握し、将来不足する金額をコツコツと貯金していくのが大事です。
現在の支出を把握することで、無駄遣いの防止や節約につながる場合もあります。
また、少額からでも良いので投資をして資産形成することも検討してみましょう。
早いうちから投資を始めれば、時間を味方につけてお金を増やしていけます。
いきなり全てを始めようとするのではなく、まずはできることから取り組んでみてください。
ライフプラン表の作り方のステップは?作成後にやるべきことも併せて解説!
仕事の不安は健康に気を遣って軽減する
長く働き続けるためにも、健康な体はとても大切な資本となります。
普段から健康に気を付け、元気に働き続けられる環境を整えておきましょう。
病気やケガの予防と、万が一の際の備えの両方を意識するのが肝心です。
病気やケガを予防する
まずは、病気やケガを予防するために、健康な体づくりを意識しましょう。
健康的な生活を送るためには、規則正しい睡眠や栄養バランスの良い食事をとることが重要です。
定期的な健康診断も、病気や体の不調の早期発見に大いに役立ちます。
会社の健康診断や人間ドックなどの制度を積極的に活用すると良いでしょう。
また、女性特有の悩みとして、身体的・精神的な不調の原因となる「更年期障害」もあります。
更年期障害の症状を完全になくすのは難しいですが、どのような対処法があるかを知っておくだけで過ごし方が変わり、症状を軽減できるかもしれません。
万が一の際に備える
どんなに健康に気を付けていたとしても、予期せぬケガや病気のリスクは完全にはなくなりません。
健康に気を付けつつ、万が一働けなくなった場合に備えておくことをおすすめします。
まずは、適切な保険に加入しておくことが大事です。
独身女性の場合は、死亡保険よりも手術や入院、収入減少などのリスクを手厚く保障する保険の方が良いでしょう。
必要以上に高額な保険に加入する必要はありませんが、適切な保険は独身女性の大きな味方になります。
万が一の際の自己負担額を軽減できる「高額療養費制度」について把握しておくのも安心感につながるでしょう。
介護の不安は無理をしすぎない
自分一人で親の介護をやりきろうとすると、肉体的にも精神的にも大きな負担がかかります。
「親のため」と無理をしすぎると、共倒れになってしまう可能性もあります。
介護は長期にわたるものなので、無理をせず上手に力を抜くことを覚えましょう。
兄弟や親戚がいるなら身内をうまく頼るのも一つの方法ですし、必要に応じて介護サービスを利用するのも大事です。
親が元気なうちから介護についての話をしておくと、いざというときにどのように対応すれば良いか一人で悩まずに済むかもしれません。
親と自分のどちらかが無理をするのではなく、お互いのために最善な方法を見つけましょう。
独身が不安で眠れない場合の対処方法
独身生活に満足しているならそのままでも構いませんが、もし「独身が不安で眠れない」と感じるのであれば、結婚によって不安を解消できるかもしれません。
もし「結婚したい」という気持ちがあるのなら、結婚するための努力もしてみましょう。
一般的には年齢を重ねるほど出会いの機会減っていくため、自然な出会いを待つだけではなく自分から積極的に行動することが大切です。
具体的にどのように行動すれば良いかを確認していきましょう。
自分の理想や相手に求める条件を考え直す
まずは、自分の理想とその理想が高すぎないかを改めて考えてみましょう。
結婚相手に対する理想像が高すぎて、なかなか結婚できずにいるという可能性も考えられます。
すべての理想を満たす男性に出会うのは非常に難しいです。
自分が絶対に妥協できないポイントは押さえつつ、その他の条件を緩和すれば恋愛対象になる男性が増えてくるでしょう。ネガティブな先入観を持ちすぎず、フラットな気持ちで男性に接するのも大事です。
理想と異なる部分を探す減点方式ではなく、相手の良い部分を見つける加点方式を意識すると、男性の見え方も変わってくるかもしれません。
行動範囲を広げて出会いを増やす
会社と自宅の往復の生活を続けていると、新たな出会いは生まれにくいです。
新しい趣味や習い事に挑戦して、今までと違うコミュニティに参加してみると自然と新たな出会いや交流が生まれます。
普段行かないエリアに出掛けてみたり、一人旅をしてみるなど行動範囲を広げるのもおすすめです。
積極的に新しいことにチャレンジすることで、自分の視野が広がり新たな出会いにつながるかもしれません。
独身の30代に人気の趣味は?メリットやお金のかからないものも紹介
マッチングアプリで出会いを増やす
マッチングアプリにネガティブなイメージを持っている方もいるかもしれません。
昔は「出会い系サイトは危険で怖いもの」という印象が先行していましたが、近年はマッチングアプリを使った出会いは当たり前のものになりつつあります。
マッチングアプリを使うことで、連絡をとる前に相手の職業や趣味を把握できたり、いつもの生活圏では出会いにくいタイプの方と出会える機会が増えます。
女性は基本的に無料で利用できるので、これまでマッチングアプリに抵抗があった方は試しに一度使ってみるのもいいでしょう。
婚活サイトや結婚相談所を利用する
自己流で出会いの場に参加したり、マッチングアプリを使ったりしても、なかなか良い相手に巡り合えない場合もあるかもしれません。
そんな時は「婚活サイト」や「結婚相談所」など、婚活サービスを利用するのも一つの手です。
結婚の専門家に相談すると、自分では無意識のうちに選択肢から外していたタイプの男性と出会うことができたり、自分では気付けなかった異性への接し方について客観的な意見やアドバイスをもらえたりします。
婚活サービスは男女共に有料であることが多い分、本気で結婚に向き合おうとしている男性と出会えるのもメリットです。
お互いに結婚願望があるという前提で話を進められるので、いざ素敵な相手と出会えた時もスムーズに話が進むでしょう。
まとめ:独身女性は不安をそのままにせず対策をしよう
自分でしっかりと対策を行って独身生活を楽しんでいる場合は良いですが、独身であることに不安を抱えている方もいます。
そんな時は自分としっかり向き合い、何に対して不安を感じているかを把握しましょう。
特に結婚したいという気持ちがあるのであれば、自分から積極的に行動することも必要になってきます。
全ての不安を一気に解消するのは難しいため、ひとつひとつ対策して少しずつ改善していきましょう。
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記事監修者
マネカツ編集部
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