株式投資において、チャート分析の基本となるのが「ローソク足」です。

一見シンプルな形をしていますが、実はとても相場の動きを分析するための多くの情報が詰まっています。

ローソク足を読み取ることができれば、相場の流れや傾向を分析する際の手助けとなるでしょう。

この記事では、ローソク足の基本やチャートの読み方を解説します。

投資の知識をレベルアップさせたい方は参考にしてください。

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ローソク足とは

ローソク足とは

まずは、「ローソク足」の特徴について確認していきましょう。

一定期間ごとの株価の動きを表したもの

ローソク足は、チャートでの一定期間の値動きを一本の線で表したものです。

形がローソクに似ていることから、「ローソク足」と呼ばれています。

株式だけでなくFXや仮想通貨など、価格が上下する金融商品の動きを示す指標なので幅広く利用されています。

過去のデータからトレンドを読み取ることが可能

株価は、ある一瞬を切り取っただけでは安いか高いかを判断できません。

株の買い時・売り時を探るためには、過去の価格と比較して今の株価がどのくらいの水準かを把握する必要があります。

多くの金融商品の過去の値動きはローソク足を用いて記録されているため、ローソク足を読み取ることができれば、過去の価格推移や相場のトレンドを捉えることが可能です。

ただし、ローソク足だけで相場を完全に読み切るということは難しく、多くの場合は他のテクニカル指標や分析方法と組み合わせてチャート分析を行います。

ローソク足の理解は相場分析の基本であり、投資上達への第一歩とも言えるため、基本的な部分だけでも覚えるようにしましょう。

表示期間を選べる

ローソク足には、分足、日足、週足、月足、年足などの種類がありますが、これらはローソク1本が表す期間の長さによって呼び名が変わります。

相場分析でよく使われがちな期間は以下のとおりです。

期間 説明
分足 1分間の価格の動きを表す
日足 1日の価格の動きを表す
週足 1週間の価格の動きを表す
月足 1月の価格の動きを表す
年足 1年の価格の動きを表す

短期投資の場合は1分足や5分足、15分足などを用いることが多く、長期投資の場合は日足や週足、月足を確認するのが一般的です。

ローソク足の基本的な見方

ローソク足の基本的な見方

チャートの上のローソク足から相場を読むためには、以下のポイントを理解しておく必要があります。

  • 四本値
  • 陽線と陰線
  • 実体と上ヒゲ・下ヒゲ

四本値について

四本値について

ローソク足は、「始値」「終値」「安値」「高値」と呼ばれる4つの指標で構成されています。

この4つの指標をまとめて「四本値」と呼びます。

種類 解説
始値
(はじめね)
一定期間で最初に取引が成立した価格のこと。1日の間での始値は寄付(よりつき)とも呼ばれる。
終値
(おわりね)
一定期間で最後に取引が成立した価格のこと。
安値
(やすね)
期間内で取引が成立した価格のうち、最も安い価格のこと。下ヒゲとも呼ばれる。
高値
(たかね)
期間内で取引が成立した価格のうち、最も高い価格のこと。上ヒゲとも呼ばれる。

上図のように、ローソク足は始値・終値・安値・高値の4つの位置を図で表したものです。

言い換えると、この4つの数値がわかっていれば、ローソク足をチャート上に作成できます。

陽線と陰線について

陽線と陰線について

ローソク足は「陽線」「陰線」の2種類に分けられます。

それぞれ以下のような意味を持ちます。

種類 解説
陽線 始値よりも終値の方が高い場合のローソク足
陰線 始値よりも終わりの方が低い場合のローソク足

陽線は赤や白などの色で表されることが多く、陰線は青や黒などで表されることが多いです。

陽線の場合は四角形の下部が始値となり、上部が終値となります。

反対に、陰線の場合は下部が終値で、上部が始値となるという特徴があります。

簡単にいうと、値上がりを示すのが陽線で、値下がりを示すのが陰線ということです。

チャートを理解するためには、陽線と陰線どちらなのかを見分けた上で、ローソク足を読み取る必要があります。

陽線と陰線の色は使うツールや証券会社ごとによって異なるので注意しましょう。

自分で自由に色を変更できるチャートの場合は、見やすいようにカスタマイズすることもできます。

実体とヒゲについて

実体とヒゲについて

ローソク足は、四角形と上下に飛び出した線で描かれていますが、これをそれぞれ「実体」「ヒゲ」といいます。

種類 解説
実体 始値と終値で囲まれた四角形の部分
上ヒゲ 実体の上側の線の部分(終値と高値の差)
下ヒゲ 実体の下側の線の部分(始値と安値の差)

「上ヒゲ」は高値と終値の差であるため、陽線の場合は上ヒゲが長いほど高値と終値にギャップがあったことを表します。

買いの勢いが強く価格がどんどん上がっていたものの、売りの勢いも相応にあったという相場では、上ヒゲの長いローソク足(陽線)が出現しやすいです。

一方、下ヒゲが長い場合は始値と安値の差が大きいということになります。

この時は売りが大きく進んだものの、それ以上に買い注文が多く、価格が上昇していったという状況を表しています。

ローソク足の基本的なパターン

ローソク足の基本的なパターン

ローソク足の基本的なパターンについて、代表的な4つを紹介します。

大陽線

大陽線

ローソク足の実体の部分が大きい陽線を「大陽線」といいます。

高値からの戻りがほとんどないため、順調に価格が上昇している相場で出現しやすいローソク足です。

始値から終値の上昇幅が大きい点からも、買いの勢いが強い相場だということがわかります。

ヒゲがなく実体のみの陽線の場合は、「陽の丸坊主」とも呼ばれ、相場の最初から最後まで価格が継続した相場だということを示しています。

一貫して価格が上昇し続けた時にのみ現れるローソク足であるため、大陽線以上の強気相場でしか出現しません。

小陽線

小陽線

実体部分が小さい陽線を「小陽線」とよびます。

売り買いが揉み合っているどっちつかずの相場を示しています。

始値から終値では上昇が確認できるため、連続して出現した場合は大陽線が現れるかもしれません。

上ヒゲのみが長い小陽線を「陽のトンカチ」や「上影陽線」といい、買いの圧力がやや弱まっていることを示します。

下ヒゲのみが長い小陽線は「陽のカラカサ」や「下影陽線」とよばれ、下値では大きく買い戻される底堅い相場であるということがわかります。

大陰線

大陰線

「大陰線」は、ローソク足の実体が大きい陰線です。

値下がりが継続している場面で現れやすく、売りの勢いが強いことを示しています。

上昇している局面で大陰線が現れた場合は、下降トレンドへの転換サインとなりやすいため注意が必要です。

一方、下落局面の底付近で出現した場合は、セリングクライマックスとなり、上昇へと転じるサインだともいわれています。

ヒゲのない大陰線は、「陰の丸坊主」ともよばれ、始値から終値まで下落を続けたことを示しています。

小陰線

小陰線

小陽線の逆で、実体の小さな陰線を「小陰線」といいます。

始値から終値で少し下げている状態を示し、売りと買いが拮抗している状態で現れやすいです。

上ヒゲが長いと「陰のトンカチ」や「上影陰線」と呼ばれ、買いが売りの圧力に押されて価格が下落したときを表しています。

下ヒゲが長い場合は、「陰のカラカサ」または「下影陰線」といい、トレンド転換のサインとしても捉えられています。

下落トレンド中に現れた場合は、今後価格が上昇に転じる可能性がありますが、上昇トレンド中に現れた場合は、売りが強まってきたサインとなります。

ローソク足を使って実際の株価チャート分析

ローソク足を使って実際の株価チャート分析

ローソク足は、どんな相場で現れるかによって、意味が変わってきます。

相場の流れを見ながらローソク足を読み取ることが重要です。

それでは、実際のチャートを見ながら確認していきましょう。

三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)の株価チャートの読み方

三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)の株価チャートの読み方

こちらは、三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)の6ヶ月間の日足チャートです。

1〜5で上昇と下落を繰り返している部分に注目してみましょう。

上昇トレンドでは陽線が続いていますが、1、3、5のところで陰線が出現し、そこから下落トレンドへと転換しています。

特に、3、5は上ヒゲの長い小陰線が示す通り、上昇分を凌駕するほどの強い売り圧力がかかったことがわかります。

直近は5でのトレンド転換以降、緩やかな右肩下がりのトレンドとなっています。

今後の展開についても、しばらく揉み合いが続きそうです。

弱気線である大陰線がいくつか現れていることからも、すぐに大きな上昇は見込めないかもしれません。

ここからあまり下落せずに底値を固める展開となれば、緩やかに上昇していく可能性はあるでしょう。

任天堂(7974)の株価チャートの読み方

任天堂(7974)の株価チャートの読み方

続いて、こちらは任天堂(7974)の6ヶ月間日足チャートです。

2021年12月頃から1の2022年3月頃は、上昇・下落を繰り返しながら緩やかな右肩上がりを形成していました。

1の大陽線を境に、急激に上昇トレンドに転じていることがわかります。

その後、3月末頃から株価は停滞しはじめ、4月下旬頃からは下落トレンドとなってしまいました。

ここでも、下落し始めるポイントで上ヒゲが長めの「陰のトンカチ」に近いサインが出ています。

そして、5月上旬の2付近では、上ヒゲ・下ヒゲともに長い陽線が現れています。

これは、売りの圧力も相当ありながら、それを上回る買いが集まったためだといえそうです。

実際に売買高を示す下段の棒グラフでも、その日の売買高が大きいことが読み取れます。

現在は、下落トレンドから底値固めがある程度済んだ段階だと思われ、今後の強気相場が期待できるかもしれません。

まとめ:ローソク足の基本を押さえて株式投資に役立てよう

ローソク足の基本を押さえて株式投資に役立てよう

相場はさまざまな要因によって上下するため、ローソク足からの相場予測が必ず当たるとは限りません。

しかし、ローソク足を理解することで、相場の転換ポイントや値動きの傾向について判断しやすくなるのも事実です。

特に短期投資においてはローソク足の分析は非常に重要となります。

ローソク足を用いて相場の分析をしながら、実際に投資をして答え合わせをするのもおすすめです。

この機会にローソク足について学び、投資家としてのレベルアップを目指しましょう。

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