コアサテライト戦略とは?分散投資との違いや比率、おすすめの投資商品
資産運用において、「長期・分散・積立」が非常に重要だといわれてます。
しかし、具体的にどのように資産を分散させて投資するかについては、さまざまな考え方や方法が存在します。
無理なく安定した資産運用を目指す投資手法の一つに。「コアサテライト戦略」というものがあります。
今回この記事では、初心者から上級者まで取り入れている「コアサテライト戦略」という投資方法について、考え方やおすすめの投資商品を解説します。
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この記事の目次
コアサテライト戦略の特徴とは
コアサテライト戦略とは、資産運用における戦略の一種です。
資産を「リスクを取らない(少ない)資産」と「リスクを取れる資産」に分割し、それぞれ異なる投資対象で運用を行います。
コアサテライト戦略の大きな特徴は2つです。
- 守りと攻めの分散投資
- 初心者から上級者までおすすめの投資法
コアサテライト戦略の具体的な手法や特徴について説明します。
守りと攻めの分散投資
コアサテライト戦略とは、運用資産を分けてそれぞれ違う性質の投資対象に投資をする戦略です。
資産運用の中核となる「コア」と、リスクをとってリターンを取りに行く「サテライト」に分けて運用を行います。
例えば、老後資金や子供の教育資金など、減らしたくない・失敗できないお金は「コア」に該当するでしょう。
一方、月々の生活費を除いた余裕資金は、リスクをとってリターンを狙える「サテライト」であるといえます。
「コア」部分は安定的な運用を目指すため「守りの資産」、「サテライト」部分は積極的な運用で利益を狙うため「攻めの資産」とも呼ばれます。
資産を攻めと守りに分けて運用することで、着実に資産を増やしつつ、タイミングを見て個別株やFXなどのリスク資産への投資も可能です。
初心者から上級者までおすすめの投資法
コアサテライト戦略は、投資を初めて間もない方からある程度投資経験を積んだベテランまで、幅広い人に用いられている投資戦略です。
リスクを抑えつつ長期的にリターンを期待できるため、初心者にこそおすすめの投資戦略ですが、投資経験が豊富な投資家の中でもうまく活用している人はたくさんいます。
逆にいえば、大きくリスクをとって短期的にリターンを得たい場合や、日々の生活に全く余裕がないという場合にコアサテライト戦略はあまり適していないといえます。
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コアサテライト戦略を用いたポートフォリオの投資比率
コアサテライト戦略を利用した場合、実際にどのようなポートフォリオになるのかを確認していきましょう。
コア部分とサテライト部分の投資比率や投資対象の特徴に注目します。
コア(守り銘柄)は70%から80%が目安
コア部分については、リスクを抑えて堅実な運用をすることがポイントとなります。
投資のリスクを抑えるためには、投資対象の分散が重要です。
世界中の幅広い国の資産に分散して投資できる投資信託やETFなどであれば、投資初心者でも簡単に分散投資が行えます。
中でも、S&P500やMSCIワールド・インデックスなどのメジャーな指標に連動するインデックスファンド・ETFは組入銘柄が多く、信託報酬も低めに設定されているというメリットがあります。
このコア部分は資産の中核となる部分であるため、資産の中では70%から80%程度の比率が目安となります。
コア・サテライトの投資比率は自由ですが、基本的にはコアが大半を占めるように資産配分を検討しましょう。
サテライト(攻め銘柄)は20%程度がおすすめ
サテライト部分は、積極的な攻めの投資として値動きの比較的大きな資産を保有することが多いです。
個別株やアクティブファンド、仮想通貨、FXなどがサテライト投資にあたります。
これらの投資対象は比較的値動きも大きいため、20%程度に留めておくのがおすすめです。
サテライトでの投資については「リスクをとってリターンを狙う」という考え方もできますが、「投資を楽しむ」という考え方も重要です。
例えば、よく利用するお店の株主優待を狙って個別株を購入したり、自分の興味のあるテーマの銘柄を組み込んでいる投資信託に投資をしたりなど、自分ならではの投資にもチェレンジできます。
コアサテライト運用と分散投資の違い
単純に投資銘柄を分散させるだけでは、リスクヘッジにならない場合もあります。
例えば、トヨタ自動車や日産自動車、ホンダなどに分けて投資をしたとします。この場合、銘柄は分散できていますが、全て自動車分野への投資になっています。
例えば何らかの理由で自動車業界に対する大幅な規制強化などのニュースが出ると、自動車セクター全体の株価が一斉に下落してしまうかもしれません。
そうすると、せっかく分散投資をしていたにもかかわらず、保有銘柄すべてで損失が出てしまう事態もあり得ます。
リスクヘッジを目的として分散投資を行うのであれば、投資セクターや投資する国・地域、投資商品のジャンルなども分散させる必要があります。
コアサテライト運用は「守り」と「攻め」の比率を明確に区切って運用するため、単純な銘柄分散よりも安全な分散投資だといえるでしょう。
コアサテライトの「コア」におすすめの投資商品
コアサテライト戦略にあたって、「コア」としておすすめの投資商品を紹介します。
特におすすめなのは以下の2つです。
- インデックス投資信託
- 指数連動型 ETF
それぞれの資産の特徴についてわかりやすく説明します。
インデックス投資信託
インデックス投資信託とは、日経平均株価やTOPIX、S&P500など、市場全体の動きを表す指数に連動した投資成果を目指す投資信託のことです。
一般的に、ファンドの投資対象は目標とされている指数とほぼ同じ銘柄構成となるため、インデックス投資信託を購入すれば、複数の銘柄への分散投資を手軽に行えます。
コアとして投資を行うなら、全世界を投資対象とする投資信託がおすすめです。
個別株などへの投資に比べて値動きを抑えつつ、堅実な成長が期待できるため、投資初心者から上級者までコア資産として保有しやすいです。
具体的な銘柄としては、以下のようなものが挙げられます。
銘柄名 | 投資対象 |
SBI・全世界株式インデックス・ファンド | 全世界の株式 |
eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本) | 日本を除く先進国・新興国の株式 |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 米国株式(S&P500) |
インデックス投資とは?仕組みやおすすめのファンドをわかりやすく解説
指数連動型ETF
指数連動型ETFは、インデックス投資信託と同じく指数に連動して価格が動くETFです。
インデックス投資信託と大きく異なるのは、上場しているため株と同じようにリアルタイムで売買できるという点です。
インデックス投資信託は1日1回決められる基準価額での売買となりますが、ETFの場合は取引時間内であれば価格の動きを見ながらリアルタイムで売買できます。
また、一般的にETFの方がインデックス投資信託よりも信託報酬が安いことが多いです。
運用コストを安く抑えたい場合は、指数連動型ETFが適しているかもしれません。
- リアルタイムで売買できる
- コストが安い
投資対象はインデックス投資信託同様に、全世界に投資できる商品や米国の全株式に投資できるような商品がおすすめです。
銘柄名 | 投資対象 |
バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT) | 全世界の株式 |
SPDR S&P500 ETFトラスト(SPY) | 米国株式(S&P500) |
バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI) | 米国株式(全銘柄) |
ETFとは?投資信託との違いや種類をわかりやすく解説
コアサテライトの「サテライト」におすすめの投資商品
攻めの投資であるサテライト部分におすすめの投資商品について紹介します。
おすすめの商品はいくつかありますが、今回は3つの商品を紹介します。
- アクティブ投資信託
- 個別株式
- 仮想通貨(暗号資産)
アクティブ投資信託
アクティブ投資信託は、指数の運用成果を上回ることを目的として運用される投資信託です。
インデックス型の投資信託に比べ、組入銘柄を厳選するコストや売買コストなどが必要となるため、投資家が間接的に負担する信託報酬(運用コスト)も上がる傾向があります。
良いパフォーマンスの銘柄を選べば大きな利益も期待できますが、インデックス投資信託に比べて値動きが大きい点は注意しましょう。
アクティブ投資信託には、以下のような銘柄があります。
銘柄名 | 投資対象 |
SBI中小型成長株ファンド ジェイネクスト | 将来への成長機会を持つ割安な国内企業の株式 |
グローバル・ロボティクスファンド | 世界各国のロボティクス関連企業の株式 |
東京海上・円資産バランスファンド | 国内の複数資産(債券、株式、REIT) |
インデックス・アクティブファンドの特徴や違い!どっちがおすすめか?
個別株式
サテライト投資として、個別株に投資をする選択肢もあります。
今後の成長に期待できる個別株は、アクティブ投資信託や指数連動型ETFよりも大きなリターンが得られる場合も多いです。
個別株の中には、株価が10倍以上に上昇する「テンバガー」と呼ばれるような銘柄も存在します。
こうした銘柄に投資できれば、資産を大きく増やせるでしょう。
しかし、個別株は決算の良し悪しや相場の地合いの影響を受けて大きく価格を下げることもあります。
銘柄にもよりますが、個別株はインデックス投資信託・ETFと比べてハイリスク・ハイリターンな投資となりやすいため、少額から始めるのがおすすめです。
仮想通貨
ボラティリティの高い仮想通貨も、サテライトの一部として投資するなら適切な投資対象でしょう。
仮想通貨の代表ともいえる「ビットコイン」は、値動きの大きさから幅広い投資家に根強い人気があります。
2021年は大きく価格が上昇し、一時は700万円を超えるほどに価格が急騰しました。
しかし、その後価格は下落して、2022年の年明けには価格は400万円を割り込みました。
2022年4月時点の価格は、500万円付近で推移しています。
このように、投資タイミングによっては大きく利益を狙える一方、想定と異なる価格の動きとなった場合は損失を抱えるリスクもあります。
初めは自分のリスク許容度が判断できない場合もあるため、ポートフォリオの5%程度から始めるのがおすすめです。
まとめ:コアサテライト戦略でリスクを減らそう
コアサテライト戦略は、保有資産をコア(守り)とサテライト(攻め)の部分に分けて運用を行う投資戦略です。
コアサテライト戦略をうまく利用すれば、減らしたくない資産を守りつつ将来に向けて安定的なリターンも狙うことが可能です。
投資初心者から経験者まで幅広い方におすすめできる投資方法なので、分散投資の一つの手法として、ぜひコアサテライト戦略を取り入れてみてください。
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