資産運用には、株や投資信託、銀行預金の他にも「国債」というものがあります。国債は、国が国民に対して借金をすることなのですが、株に比べてリスクが低く、銀行預金よりも利回りが良いバランスの取れた商品となっているのが特徴です。

この記事では、国債の種類や特徴、メリットデメリットについてわかりやすく解説していきます。

国債とは

国債の使いみち

国が発行する債券(国民の借金)のこと

国債とは、国が発行する債券のことです。そもそも債券とは、資金を借りるために発行する有価証券のことをいいます。投資家が債券を購入することで、債券の発行者に資金が提供されます。

債券には満期が設定されており、満期時に購入金額が変換される仕組みになっています。また、お金を貸した対価として、利子や差額分の金額を受け取ることができます。

2020年の国債発行額は約263兆円と、国債の発行規模は莫大なものになっています。個人だけでなく金融機関を始めとする法人も購入しています。

参考:財務省「戦後の国債管理政策の推移

国債は安定性が高い

国債は、債券の中でも比較的安定性の高いものとなっているため、投資の対象としては推奨されることも多いです。債券には、社債、金融債、地方債、国債などの種類がありますが、その中でも安全性が高い部類に入ります。

安全性が高いということは、リターンが低めに設定されているということにはなります。そのため、資産運用の一部に国債を入れることで安定性が高まり、バランスの良いポートフォリオになります。

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国債の種類

利付国債

利付国債とは、6ヶ月ごとに利息の支払いがある国債のことをいいます。利付国債には、毎年の金利が固定されている「固定金利型」と金利の見直しがある「変動金利型」があります。

利付国債の主な特徴

種類 償還期間 購入単位 中途換金
固定
金利型
2年
5年
10年
20年
30年
40年
額面5万円 時価で売却可能
変動
金利型
15年 額面10万円 時価で売却可能

上記の他にも、個人が少額で購入することができる「個人向け国債」というものもあります。

割引国債

割引国債は、利息の支払いがない国債になります。利息は支払われませんが、購入時に額面金額より低い金額で発行され、満期時に額面金額で払い戻しされます。つまり、購入金額と額面金額の差が利息の代わりになるというものです。

割引国債は、2021年6月時点では個人向けに販売しておらず、法人のみが購入できる商品となっています。

個人向け国債とは

金利変動型国債の特徴

商品名 変動10年
償還期間 10年
金利 変動金利
適用利率 基準金利×0.66
最低保証利率 0.05%
利払い 6ヶ月ごと
購入単位 額面1万円
中途換金 購入から1年経過後は額面1万円単位で可能
中途換金時の調整額 直近2回分の利息額×79.685%
発行頻度 毎月

利付国債の中には、個人を対象に作られている「個人向け国債」というものがあります。個人向け国債には金利変動型、金利固定型、新窓販国債の3種類があります。

金利変動型の場合は、期間が10年のものしかありません。変動金利ですので、将来金利が上がった場合は受け取る利息は増えますが、金利が下がった場合にはもらえる利息は減ることになります。

ただし、0.5%の最低保証利率があるため、それ以下になることはありません。

金利固定型国債の特徴

商品名 固定3年 固定5年
償還期間 3年 5年
金利 固定金利 固定金利
適用利率 基準金利−0.03% 基準金利−0.05%
最低保証利率 0.05% 0.05%
利払い 6ヶ月ごと 6ヶ月ごと
購入単位 額面1万円 額面1万円
中途換金 購入から1年経過後は額面1万円単位で可能 購入から1年経過後は額面1万円単位で可
中途換金時の調整額 直近2回分の利息額×79.685%

直近2回分の利息額×79.685%

発行頻度 毎月 毎月

固定金利型の場合、金利の変動がないため、購入した段階で将来受け取れる利息額が確定します。

デメリットとしては、将来金利が上がった場合に恩恵を受けられないという点です。

新窓販国債の特徴

商品名 新窓販国債
金利 固定金利
期間 ・2年
・5年
・10年
最低保証金利 なし
購入単位 額面5万円
中途換金 いつでも可能
発行頻度 毎月

新窓販国債の最大の特徴は、中途換金がいつでもできるという点です。通常、個人向け国債の場合は購入後1年間は中途換金ができません。

しかし、最低保証金利がないのでリスクもあるという点に注意しましょう。また、途中換金をした場合は元本保証がされない点にも注意が必要です。

国債のメリット

銀行預金より金利が高い

銀行にお金を預けるよりも国債を購入した方が金利が高いです。一般的な定期預金の金利は0.01%程度です。

一方、国債の最低金利は0.05%と利回りが高いです。そのため定期預金を運用している方は、一部を国債に運用するとより利回りが良くなります。

投資先として安全性が高い

国債は投資商品になりますが、投資先としては安全性が高いのが特徴です。国債は国が発行する債券のため、国が破綻しない限りは満期日に元本が返還されます。

社債や金融債などに比べると破綻リスクが圧倒的に低いため、安全性が非常に高く人気を集めています。もちろん他の投資商品に比べるとリターンは少ないですが、リスクも少ないので資産の一部を国債で運用するという方法が適しています。

少額から投資が可能

個人向け国債を購入する場合、1万円単位で購入できます。他の投資商品の場合は、数万円〜数十万円の投資金が必要になるため、それらに比べると購入のハードルは低いです。

資産が少ない場合には、リスクの高い商品の運用もしにくくなります。そのため、初めは国債で安定した運用をして、資金に余裕ができたら他の投資商品を運用するという方法を取ることができます。

国債のデメリット

他の投資商品と比べて金利は高くない

国債は安全性の高い商品ではありますが、金利面では他の投資商品に劣ります。つまり、国債を購入しても大きく稼ぐことはできません。

国債の最低金利は0.05%です。0.05%の金利で100万円を運用した場合の利息は年間で500円です。したがって国債で資産を運用しても大きなリターンは期待できないということになります。

もちろん、預金の金利よりは格段に高いので使わずに預金に置いている分を回すのであれば良いですが、大きなリターンを求める人にはおすすめできない商品です。

購入後1年は途中換金(解約)ができない

個人向け国債を購入した場合、新窓販国債以外は1年以内の解約ができません。定期預金や株などは自分が必要なタイミングで換金することができるので、これは国債ならではのデメリットといえます。

万が一急な出費が発生した場合、国債を取り崩して補填することができないので注意が必要です。国債の運用は、余裕のある資金で行いましょう。

中途換金は1年分の利子の支払いが必要

国債を途中で換金する場合、1年分の利息の支払いが必要になります。そのため、購入して1年以内に換金した場合、通算の利息収入はゼロになってしまいます。

国債の中途換金には大きなデメリットがあるので、なるべく中途換金しないのが望ましいです。

100%安全ではない

国債は安全性が高いことが人気となっていますが、100%安全ではないという点を認識しておきましょう。万が一、国が財政破綻してしまった場合、元本がゼロになってしまいます。

実際、2010年にギリシャで財政破綻寸前の危機に陥ったという実例があります。国の財政赤字が拡大してしまうと、国債の返済ができないデフォルト(債務不履行)という状態になる可能性もあります。

日本が財政破綻する可能性は低いとは思いますが、絶対的に安全なものではないということを念頭に置きましょう。

まとめ:国債とは何かを知り賢く資産運用に活かそう

今回は、国債について解説しました。国債は比較的安全性が高く、銀行預金よりも高い利率が魅力的な金融商品です。しかし、リスクやデメリットがゼロという訳ではありません。リスクをしっかりと理解した上でバランスの良い運用を心がけましょう。

自分の資産の一部を国債に運用するという選択は、ポートフォリオ上のバランスとしても賢い選択であるといえます。国債の仕組みを理解しながら適切な資産運用をしましょう。

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