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M life 記事

お金 2018.4.6

【FP監修】年金手帳が手元にない場合の正しい対処法

 

「入社式で会社から年金手帳の提出を求められたけど手元にない!」「そもそも年金手帳なんてもらってた?」そんなお悩みをお持ちの方。今回は年金手帳が手元にない場合の対処法を解説します。将来年金をもらうためにとっても大事な年金手帳、なくした場合にあわてないためにこの記事を参考にしてください。

 

 

そもそも年金手帳とは


年金手帳とはその名の通り、「年金(国民年金や厚生年金)の被保険者であることを証明する手帳」のことです。年金手帳を持っている=何らかの年金制度に加入している、という証明になります。

 

20歳以上なら1冊交付されている

日本は「国民皆年金」、全ての国民が年金に加入しましょうとしている国です。ですのであとで解説する一部の例外をのぞき、20歳以上の方には必ず年金手帳が1冊交付されています。たとえ20歳時点で学生であっても、親に扶養されていても、基本的には手元に年金手帳が届いているはずです。

 

また20歳になっていなくても中卒、高卒ですぐに就職された方は入社の時点で厚生年金に加入するので年金手帳が発行されます。

 

入社時に提出する

普段年金手帳を意識することはあまりないかもしれません。保険証や免許証のように都度提示するものではありません。しかし新卒や転職で新しい会社に入社するときは年金手帳の提出を求められることがほとんどです。会社側が雇用した人を健康保険や厚生年金に加入させる際の手続きに年金手帳が必要になるからです。入社の際に初めて年金手帳の存在を意識した人も多いかもしれません。

 

 

年金手帳が手元にない!どんなことが考えられる?

 

年金の受給資格を証明するためにとっても大事な年金手帳。もしそんな大事な年金手帳が手元にない!となったらあせってしまいます。普段使うものではないので「どこにしまったっけ…」という人もいるかもしれません。年金手帳が手元にない時に考えられるケースをみてみましょう。

 

会社が管理している

すでに会社員として働いている人は入社時に会社に年金手帳を渡し、そのまま会社が保管している場合があります。もし手元に年金手帳が見当たらない場合は会社の総務部などの担当部署に問い合わせてみましょう。

 

実際のところ会社が社員の年金手帳を保管しておく必要はありません。入社時の社会保険の手続きが終われば返却してしまってよいのですが「年金手帳を紛失する人が多い」という理由でそのまま預かってくれている場合があります。

 

実家に置き忘れている

実家を離れて暮らしている人は実家に年金手帳をおきっ放しということもあるかもしれません。一人暮らしの部屋を探しても年金手帳がない場合は実家の家族に聞いてみるのもよいでしょう。

 

年金手帳は20歳になった時点での住民票の住所に送られてきます。大学で一人暮らしを始めたけど住民票は移していないという人の場合は実家に年金手帳が送られてくることになりますね。

 

特に学生さんの場合普段年金手帳の存在を意識することも少ないでしょうから、知らないうちに実家に送られてきていて親御さんが保管してくれていた、なんてこともあるかもしれません。またすでに働いている方でも、大事なものなので実家に保管していたがそのまま忘れてしまっていた、といこともあるかもしれません。

 

親が管理している

先ほどの実家に置き忘れていたと近いですが親御さんが保管していて、自分で探しても見つからないということもよくあるパターンです。特に若い方の場合は親御さんが紛失などを心配して年金手帳を管理している場合もあるでしょう。実家暮らしの方でも自分で年金手帳を探しても見つからなければ親御さんに自分の年金手帳を保管していないか?聞いてみましょう。

 

家の中で行方不明になっている

年金手帳は普段あまり意識するものではないので、いつのまにか家の中で行方不明になってしまっている場合も考えられます。「どこかに保管したのは覚えているけどそれがどこかわからない…」ということも起こり得ます。

 

家に確かに置いてあるはず、という記憶がある場合は落ち着いてもう一度よく探してみましょう。再発行などの手続きには手間もかかります。家の中でちゃんと見つかればそれに越したことはありません。

 

公務員として働いている

少し特殊なパターンですが、公務員として働いている場合には年金手帳がそもそも発行されていない可能性があります。具体的には20歳になる前に公務員として働き始め年金制度の(かつては共済年金、平成27年10月以降は厚生年金へ一元化)の被保険者になった場合は年金手帳が発行されません。

 

代わりに「基礎年金番号通知書」という書類で基礎年金番号が通知されます。この基礎年金番号通知書が年金手帳がわりになるので、大切に保管しておきましょう。

 

なお、公務員であっても大卒で就職した場合などは20歳になった時点で国民年金の被保険者となり年金手帳が発行されているはずなので、手元に年金手帳があることになります。

 

 

年金手帳の保管先について知りたい方はこちらから~
【FP監修】年金手帳は会社から返してもらった方が良い?手元で保管するメリットとデメリット

 

紛失した場合再発行できる

 

 

年金手帳が発行されているはずなのに見つからない、紛失してしまったという場合再発行は可能なのでしょうか?結論からいうと所定の窓口にて年金手帳は再発行することができます。その具体的な方法について見ていきましょう。

 

市町村の国民年金窓口や年金事務所(旧社会保険事務所)で手続きする

日本年金機構のHPによると、年金を紛失した場合の手続き先は下記の通りとなっています。

 

1.国民年金第1号被保険者又は任意加入被保険者の場合
住所地の市区町村役場

 

2.厚生年金保険又は船員保険の被保険者の場合
勤務する事業所を経由して又は直接、事業所の所在地を管轄する年金事務所(郵送の場合は事務センターでも可)

 

3.国民年金第3号被保険者の場合
配偶者の勤務する事業所の所在地を管轄する年金事務所(郵送の場合は事務センターでも可)

 

4.厚生年金保険の第四種被保険者の場合
住所地を管轄する年金事務所(郵送の場合は事務センターでも可)

 

5.最後に加入の年金制度が国民年金であり、第1号被保険者又は任意加入被保険者であった場合.被保険者であった最後の住所地を管轄する年金事務所

 

6.最後に加入の年金制度が厚生年金保険又は船員保険であった場合
被保険者であった最後の事業所の所在地を管轄する年金事務所(郵送の場合は事務センターでも可)

 

7.最後に加入の年金制度が国民年金であり、第3号被保険者であった場合
被保険者であった最後の住所地を管轄する年金事務所(郵送の場合は事務センターでも可)

 

出典:日本年金機構 https://www.nenkin.go.jp/service/kokunen/kanyu/20150326.html

 

これだけ見ると少し難しく感じてしまいますが、ざっくりまとめると再発行の手続き先は下記のようになります。

 

・第1号被保険者→住所がある場所の役所の国民年金窓口

・第2号被保険者→勤務先の会社or勤務先の住所を管轄している年金事務所

・第3号被保険者→配偶者の勤務先の住所を管轄している年金事務所

 

ちなみに被保険者の種別は以下のようになります。自分が何号の被保険者なのか?わからない場合の参考にしてください。

 

・第1号被保険者→20歳以上60歳未満の自営業者、農業・漁業者、学生および無職の方とその配偶者の方

・第2号被保険者→厚生年金保険や共済組合等に加入している会社員や公務員の方

・第3号被保険者→第2号被保険者に扶養されている配偶者の方で、原則として年収が130万円未満の20歳以上60歳未満の方

 

出典:「第1号被保険者」、「第3号被保険者」とは何ですか。|日本年金機構

http://www.nenkin.go.jp/faq/nteikibin/teikibinkisainaiyo/kanyurireki/20140602-01.html

大まかに言ってしまうと、働いており会社の厚生年金などに加入している場合は第2号、その配偶者の方は第3号、それ以外の方は第1号の被保険者となります。ただし年収の条件などもあるので判断ができない場合、厳密に知りたい場合は年金事務所などに問い合わせてください。

 

再発行には身分証明書と印鑑が必要

たいていの公的な手続きと同じですが、年金手帳の再発行には「身分証明書」と「印鑑」、そして所定の書類が必要となります。再発行の手続きに行く際はこれらを用意してから窓口へ行くようにしましょう。

 

書式はWeb上に用意されているものを使う

再発行用の書類の書式については日本年金機構のHPでダウンロードが可能となっています。「年金手帳再交付申請書」という名前の書類ですので、事前に印刷などをして用意するのがよいでしょう。

 

その場ですぐに再発行したい場合

入社日がせまっているなどの事情で申請して即日年金手帳の再発行がしたい場合もあるかもしれません。そんな時は上記であげた再発行の手続き先に関係なく、必ず「管轄の年金事務所で手続きを行う」ようにしましょう。

 

実は市役所や会社の総務部など年金事務所以外の場所で再発行の申請をした場合も最終的に手帳の再発行を行うのは年金事務所になります。役所などを通じて手続きをすると年金事務所への依頼などでどうしても発行までに時間がかかってしまいます。

 

ですが、年金事務所に直接申請すれば即日発行も可能となるということですね。この場合も事前に印鑑や身分証明、所定の書類は用意していくようにしましょう。(書類の書き方がわからない場合は年金事務所で書類をもらい、書き方を教えてもらうことも可能です。)

 

不備がなければ申請書を提出から最短10分程度で発行されます。案外早いですね。どうしてもすぐに年金手帳が必要!という場合にはまず年金事務所に相談するのが重要ということになります。

 

代理人による即日発行手続き

年金手帳の再発行は委任状等を用紙すれば家族など代理人が行うことも可能です。ただし、その場合原則として即日発行はできません。即日発行は基本的には本人が直接年金事務所に出向き身分証明書等を提示しないといけません。

 

ただし、下記に該当する代理人が申請を行なった場合のみ年金事務所での年金手帳の即日再発行が可能となっています。

 

・社会保険労務士、社会保険労務士の代理の方
・法定代理人(法定代理人であることがわかる書類の持参が必要です)
・事業主、事業主の代理の事務員(事業主を通じて申請書を提出されたもの)

 

出典:年金手帳を紛失したのですが、再発行はできますか。|日本年金機構http://www.nenkin.go.jp/faq/kirokutorikumi/tokubetsubin/sonota/20150424-07.html

 

 

年金手帳の再発行手続きについて詳しく知りたい方はこちらから~
年金手帳とは?紛失してしまった時の再発行手続きについて知りたい

 

 

 

基礎年金番号が知りたいけど手帳がない

「基礎年金番号を知りたいのに年金手帳がない!」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。基礎年金番号の調べ方、年金手帳との関係についてもご紹介します。

 

基礎年金番号とは

基礎年金番号とは年金の被保険者全員に付与されている10桁の番号です。基礎年金番号は転職や退職などで厚生年金→国民年金のように加入する年金の種類が変わっても引き継がれます。この番号を基準に年金の給付などが行われるのでとても重要な番号となります。

 

基礎年金番号の確認方法

基礎年金番号を確認するための最も基本的な方法は「青色の年金手帳を確認する」ことです。手元に青色の年金手帳を持っている方は、そこに自分の基礎年金番号が書かれています。また年金手帳以外にも基礎年金番号を確認できる書類が複数あるので以下に一覧を示しておきます。

 

1.青色の年金手帳

2.基礎年金番号通知書

3.国民年金保険料の口座振替額通知書

4.国民年金保険料の納付書、領収書

5.年金証書

6.各種通知書等(年金額改定通知書、年金振込通知書等)

7.ねんきん定期便

 

出典:自分の基礎年金番号の確認方法を教えてください。|日本年金機構http://www.nenkin.go.jp/faq/n_net/goriyou/moshikomi/20150519.html

 

また、書類での確認が難しい場合、年金事務所等に問い合わせて自分の基礎年金番号を確認することもできます。基礎年金番号の問い合わせ先は下記の通りです。

 

・勤め先の総務関係の部署(会社勤めの場合)

・日本年金機構の専用ダイヤル

・最寄りの年金事務所

 

なおプライバシーの観点から電話やメールで基礎年金番号は教えてもらえません。電話で問い合わせた場合などは後日郵送で通知されます。

 

まとめ

今回は年金手帳が手元に見当たらない場合の対処法についてまとめてみました。年金手帳は年金の支払い確認や給付のためにとても重要なものです。特に新年度は入社や退職で年金手帳が必要になることも何かと多いので「急に年金手帳が必要になったのに手元にない!」なんてことにならないよう、早めに手元に手帳があるか確認しておくことをオススメします。また年金手帳始め年金関連で困ったら会社や役所の窓口、もしくは年金事務所に問い合わせてみましょう。

 

監修者:寺野 裕子(ファイナンシャルプランナー)

 

 

 

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