積立貯金は「先取り貯金」とも呼ばれ、自動でコツコツを積み立てることで優先的にお金を貯めることができる貯金法です。

今回は積立貯金におすすめの銀行や、積立貯金を活用するメリット・デメリットについて解説します。将来に向けた資産形成や老後の年金対策を検討中の方は、ぜひ参考にしてください。

積立貯金とは

積立貯金とは、毎月決まった金額が自動で口座に振り込まれる仕組みの貯金方法です。

収入から支出を差し引いて余ったお金を貯金するのではなく、収入から最初に資金を貯金することで使える支出を減らし、優先的にお金を貯められます。貯金が苦手な方でも継続しやすい手法になります。

毎月お金を積み立てる貯金法

積立貯金は、毎月一定の金額を積み立てて貯蓄をしていきます。毎月の給与から数千円〜数万円の金額を貯めていくため、貯金しようと思ってもついつい使ってしまう方や、将来に備えて今からコツコツと貯金を始めたい方におすすめです。

積立貯金と定期預金の違い

積立貯金の特徴 定期預金の特徴
少額から積み立てができる ある程度まとまった資金が必要
貯金をいつでも引き出せる 預貯金は原則として満期まで引き出せない
預金額や積立期間を変更できる 最初に預金額や期間を決める必要がある
定期預金に比べると金利が低い 積立貯金に比べると金利が高い

積立貯金と定期預金は、仕組みや運用の仕方において異なる点がいくつかあります。運用できる金額や制限、自身の資産状況などを考慮しながら資産形成を始めましょう。

会社で活用できる積立貯金におすすめの制度

積立貯金は、会社の制度を使って運用することもできます。ただし、すべての会社において積立貯金を対象とした制度が備わっているわけではありません。活用できる場合はお得な条件になっている場合が多いため、勤務先の担当者に確認してみましょう。

社内預金

社内預金とは、従業員の給与やボーナスの一部を天引きして企業が代わりに貯蓄してくれる制度です。

従業員は金融機関を利用するよりも高い金利がつき、会社側は預金された資金を事業の運転資金や設備費用として活用できるメリットがあります。

また、社内預金の制度では、従業員が会社側に対して返還を求めることができ、必要に応じてすぐにお金を引き出すことができます。可能性は低いと思いますが、会社がお金を管理しているため、倒産した際には預けたお金が全額返ってこないことがあるので、その点を認識して活用しましょう。

財形貯蓄

財形貯蓄は社内預金と同じように、最初に給与の一部を天引きしますが預け先が異なります。財形貯蓄の場合、会社がお金の引き落としと送金を行い、金融機関が天引きされたお金の管理をする仕組みとなっています。

財形貯蓄の制度には、住まいの購入を目的とした「財形住宅貯蓄」や老後の資金を目的とした「財形年金貯蓄」などがあります。「財形住宅貯蓄」と「財形年金貯蓄」を合わせた元金の550万円までは利子が非課税となるのがメリットです。

一方で、勤務先の会社によっては財形貯蓄の制度が使えないところもあるので、誰しもが利用できるわけではないというデメリットがあります。

銀行の積立貯金

一般的によく使われているのが銀行の積立貯金です。銀行に出向いて直接窓口で申込みをしたり、場所を問わずネット銀行の口座をオンラインで開設したりして手軽に始められます。

銀行口座を使って積立貯金をする場合は、給料の振込先の口座から自動で貯金用の口座へ引き落としができるよう設定しておきましょう。お金を自動で移動させる設定を行うことにより、毎月手動でお金を振り込む必要がなくなり、時間と手間が省けます。

また、給料が振り込まれてからすぐに引き落としをすることで、貯金に回すはずだった金額を使ってしまうという無駄使いの防止にもつながります。

持株会

持株会とは従業員の給与から天引きした資金を集め、共同で自社株を購入する制度です。多くの持株会では、自社株を購入することで「奨励金」を追加でもらうことができるため、非常にお得に自社株を購入できる福利厚生です。

少額から始めることができ、株式と同様に配当金がもらえます。また、配当金を再投資し複利効果で利益を上げたり、価格変動による差額利益を得たりできるメリットがあります。

ただ、自社株の価値が下がってしまった際には資産が減ってしまう可能性があるのがデメリットです。

積立貯金のメリット

預金額や期間をコントロールできる

自分の資産状況や収入によって金額や運用期間を調整できるのは、積立貯金のメリットといえます。

例えば、「毎月3万円を10年間積み立てる」「毎月5千円を20年間積み立てる」など、自分の収入や目標とする貯金額に合わせて金額や期間を決められます。

初心者でも自分に合う積立プランを計画しやすいのが魅力です。

自動で積立貯金ができる

積立貯金は自動でお金を積み立てることができます。毎月一定の金額を自動で積み立てることができるため、手間や時間がかかりません。

また、何回もお金を預けたり、引き出したりする必要がなく、運用しているだけでコツコツと勝手にお金が貯まっていくため、貯金が苦手な方でも無理なくお金を貯めることができます。

元本割れしない

元本割れしないことも、積立貯金のメリットとして挙げられます。

積立を続けても元手は減らないため、保有している資産がマイナスになることはありません。小さな金額から始められ元本保証があるのは、初心者や積立貯金を始めたばかりの方にとっても大きなメリットといえます。

積立貯金のデメリット

定期預金より金利が低い

積立貯金のデメリットは、定期預金に比べて金利が低いことです。

途中で出金したり、預ける金額を変更できたりと、積立貯金は制限が厳しいというわけではありませんが、その分金利が低く設定されており、定期預金よりも大きな利益は期待できません。

利率を重視したい場合は、定期預金の利用を検討しましょう。

中途解約すると金利が下がる

積立貯金は中途解約すると金利が下がってしまうこともデメリットの1つです。

入院や怪我などの理由で急遽資金が必要になった場合、解約して積立中のお金を引き出さなければならないケースがあります。

元本割れはしませんが、金利が下がることにより通常の預金金利と変わらなくなる可能性があるため、積立貯金をする際はなるべく中途解約は避けましょう。

積立貯金におすすめの銀行4選

積立貯金におすすめの銀行を4つご紹介します。銀行によって金利や管理方法が異なるため、利用したい銀行のサービス内容は事前に確認しておきましょう。

1. イオン銀行

出典:株式会社イオン銀行「イオン銀行」

イオン銀行は、イオングループのネット銀行です。イオン銀行が提供する「積立式定期預金」は、月々500円から始められるため、少額から積立をしたい方におすすめです。口座の満期日(6カ月〜40年後)及び毎月の預入れ日を指定した後に、普通預金から資金移動をさせて毎月お金を積み立てていく仕組みです。

金利は0.02%となっており、一般の銀行の普通預金の金利(0.001%)に比べて利率が高いのがメリットです。

イオン銀行では、他にも「投信自動積立」や「外貨普通預金積立」など、さまざまな資産運用商品があるため、自分に合った積立方法を選ぶことができます。各プランによって制限や条件が異なるため、事前に確認しておきましょう。

2. 楽天銀行

出典:楽天銀行株式会社「楽天銀行」

楽天銀行は、楽天グループが提供する店舗を持たないネット銀行です。

楽天銀行では、1,000円以上1円単位で積立の設定ができ、毎月自動で円普通預金から円定期預金にお金を預けられます。指定した月だけ多めにお金を預けられる「増額設定」のオプションがあるため、例えばボーナスが出る月だけ預ける金額を増やすといった使い方も可能です。

楽天銀行を利用するメリットは普通預金の金利が高いことです。一般の銀行の普通預金の金利が0.001%なのに対して、楽天銀行の普通預金金利は0.02%になります。

さらに、楽天カードの引き落とし口座に設定すると0.04%、楽天証券の口座連携サービス(マネーブリッジ)を利用すると普通金利は0.1%になります。その一方で、楽天銀行は実店舗がないため、何かトラブルが起こったときにすぐに対面で相談できない点がデメリットとして挙げられます。

3. ソニー銀行

出典:ソニー銀行株式会社「ソニー銀行」

ソニー銀行は、個人向けに金融商品やサービスを提供するネット銀行です。

ソニー銀行の積立定期預金では「おまかせ入金サービス」を利用できます。「おまかせ入金サービス」は、他の銀行口座からソニー銀行の口座へ毎月自動で預金できるサービスです。月々10,000円以上1,000円単位での積立ができ、ソニー銀行以外の金融機関からお金を振り込むのに手数料がかからない点がメリットです。

預け入れる期間は1年間・2年間・3年間のいづれかを選ぶことができ、期間によって金利が異なります。1年間の場合は0.13%、2年及び3年間の場合は0.02%となります。積立期間が長ければ長いほど金利が高まるというわけではないため注意しましょう。

4. SBJ銀行

出典:株式会社SBJ銀行「SBJ銀行」

SBJ銀行は韓国の大手銀行である「新韓金融グループ」の日本現地法人です。

SBJ銀行が提供している「ベスト積立」のプランでは、貯金の目的に合わせて積立金額や期間を選べます。自分で目標金額を設定し、自動でお金を積み立てていきます。預け入れの期間は、6ヶ月・1年・2年・3年・5年のいづれかとなっており、1回1,000円から積み立てられます。

SBJ銀行のメリットは高金利であることです。資金を預ける期間が長くなればなるほど金利が上がっていく仕組みとなっており、6ヶ月の場合だと金利は0.03%、5年の場合は0.15%と徐々に高くなっていきます。

積立貯金をするなら積立NISAもおすすめ

積立貯金を検討している方には、積立NISAもおすすめです。積立NISAは老後の年金対策や将来に向けた資産運用の手段として注目されている制度です。

積立NISAとは

積立NISAとは、資産形成のための少額投資非課税制度です。金融庁による一定の基準を満たした投資信託(金融商品)を買い付けて資産を積み立てていく仕組みです。長期的にコツコツと資産を増やしながら将来に向けた資産形成ができます。

運用する際に生じた運用益に対して非課税になり、非課税期間は積立を始めてから20年間、毎年最大で40万円までの投資が可能です。

積立NISAのメリット

積立NISAには以下のようなメリットがあります。

  • 運用益が非課税になる(20万円増えたら20万円そのまま貰える)
  • 少額から始められ、投資金額も毎月変更できる
  • 長期・積立・分散投資になるため、20年で見れば元本割れするリスクが低い
  • 積立貯金と同じ要領で積立設定ができる
  • 楽天証券やSBI証券は、クレジットカード引き落としでポイントも付与される

運用して増えた利益が非課税でもらえる

積立NISAの大きなメリットは、運用期間中に増えた利益が非課税となる点です。通常は利益に対して約20%の税金がかかりますが、それがなくなります。

年間で投資できる金額や運用期間に制限はありますが、非課税運用のメリットは大きく、将来の資産を増やしたい方にとってお得な制度といえます。

元本割れリスクが低く、自動積立も可能

投資になるため価格変動はありますが、20年という長期的な積立と分散投資ができるため、元本割れのリスクは限りなく低いといわれています。

毎月自動で買い付けができるため、投資信託を購入するタイミングにも困りません。また、少額から始められるため、投資初心者におすすめの積立制度といえます。

まとめ:積立貯金で将来に備えよう

今回は積立貯金におすすめの銀行や、積立貯金を活用するメリット・デメリットについて解説しました。

積立貯金は自動でお金を積み立てる貯金法です。積立金額や運用期間を自分で調整でき、元本割れしないなどのメリットがある一方で、定期預金よりも金利が安く、中途解約すると金利が下がるデメリットもあります。

積立貯金ができる銀行は金融機関によって金利や特徴が異なるため、自分の積立タイプに合う銀行口座を選んで積立貯金を始めてみてください。

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