積立貯金は、毎月自動でコツコツお金を積み立てる方法で、なかなかお金を貯められないという人におすすめの貯金法です。

まとまったお金を一気に預ける定期預金と違い、少額からでも始めやすいというメリットがあります。

この記事では、積立貯金のメリット・デメリットや積立貯金におすすめの銀行口座などを解説します。

積立貯金について調べている方は参考にしてください。

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積立貯金とは

積立貯金とは

積立貯金とは、毎月決まった金額が自動で口座に振り込まれる仕組みの貯金方法です。

収入から支出を差し引いて余ったお金を貯金するのではなく、収入から最初に資金を貯金することで使える支出を減らし、優先的にお金を貯められます。

貯金が苦手な方でも継続しやすい手法になります。

毎月お金を積み立てる貯金法

積立貯金は、あらかじめ積立金額と期間を決めて定期的に貯金を行う方法です。

毎月1,000円以上から1,000円単位などから自分の好きな額で設定できるのが一般的です。

「毎月25日に3万円」といったように一定額を口座振替で自動的に積み立てる方法ですが、ボーナス月に引き落とし額を増額したり、手動で追加入金することもできます。

多くの場合、積立貯金は定期預金に比べて金利が低めに設定されていますが、その分引き出しなどについての制限が厳しくなく、自由度の高い貯金方法です。

これまで貯金がうまくいかなかった方におすすめ

積立貯金の引き落とし日を毎月の給与日に合わせておけば、毎月の給与から先取り貯金が可能です。

収入から貯金をする分のお金を最初に分けてしまうことで、半ば強制的に貯金の優先度を上げられます。

余ったお金を貯金するのではなく、あらかじめ決めた金額が自動的に貯金されていくため、自分の意思に関係なくお金が貯まっていきます。

手元にお金があるとつい使ってしまうという方や、毎月貯金額が異なるため計画的に貯金できないという方でも、毎月定額を貯金しやすくなるでしょう。

積立貯金は、これまで貯金がうまくいかなかった方にもおすすめの貯金方法です。

積立貯金と定期預金の違い

毎月一定額を貯金していく積立貯金に対し、定期預金はまとまったお金を一定期間預ける貯金方法です。

積立貯金と定期預金の主な違いを以下にまとめました。

比較項目 積立貯金 定期預金
預入期間 期間の設定なし〜20年など 1ヶ月〜10年など
預入金額 少額を定期的に貯金 まとまったお金を貯金
金利 低め 高め
中途解約 可能 原則不可
(中途解約する場合は金利が低くなりやすい)

定期預金では、預け入れる際に決めた満期が到来するまでは基本的にお金を引き出せません。

どうしても解約したいという場合は、ペナルティとして中途解約用の低い金利が適用されます。

定期預金はお金の引き出しについて条件や制限がかかる分、普通預金や積立貯金よりも金利が高くなっています。

これに対して積立貯金は定期預金に比べると低金利ですが、預け入れや引き出しについての自由度が高い貯金方法です。

家計の状況に応じて積立金額を変更できるため、これから資産形成をしていきたいと考える方に適している方法といえるでしょう。

金融機関によっては、積立貯金と定期預金の性質を合わせた「積立定期預金」という金融商品も用意されています。

積立貯金におすすめの方法

積立貯金におすすめの方法

積立定期預金

積立定期預金は、毎月決まった金額の積み立てを行うため、収入からの先取り貯金ができるというメリットがあります。

いつまでにいくら貯まるというのが計算しやすいため、明確な貯金額の目標がある人に向いているでしょう。

住宅購入費用や子どもの教育資金など、何のためにいくら貯めたいかを決めてお金が必要となるタイミングから逆算すると、毎月の積み立て目標額を算出できます。

最初のうちは少額の積立から始めて、余裕が出てきたら積立金額を増額することもできるため、将来に向けてコツコツお金を貯めていきたいという人におすすめの方法です。

財形貯蓄

財形貯蓄制度は、給与やボーナスからの天引きで貯金を行う制度です。

毎月の給与から自動的にお金が引き落とされるため、自分で口座を分けて貯金したり、金融機関などで積立預金などの設定をしたりする手間が省けます。

一定金額までは利子が非課税になるなどのメリットも多い制度ですが、勤務先の企業で財形貯蓄制度が導入されていない場合は利用できません。

まずは、自分の勤める会社に財形貯蓄の制度があるかどうかを確認してみましょう。

社内預金

社内預金は、給与やボーナスの一部を天引きして、企業が代わりに貯蓄を行う制度です。

福利厚生の一環として提供されていることが多く、導入している企業としていない企業があります。

社内預金には、厚生労働省によって下限利率が定められており、多くの場合金融機関に預けるよりも高い金利を得られるという点がメリットです。

財形貯蓄と似た仕組みの制度ですが、財形貯蓄では銀行などの金融機関にお金を預けるのに対し、社内預金では会社もしくは会社の委託先の信託機関にお金を預けるという点が異なります。

銀行に預けるのと違い、会社が倒産した場合に資金が全額返還されないという可能性もある点がデメリットとなるでしょう。

持株会

持株会は、企業に勤めている人が自社の株式を購入できる制度のことで「従業員持株会」とも呼ばれます。

毎月の給与や賞与から自社株を積み立てていき、出資額に応じて配当金を得られるという仕組みです。

持株会には少額からの株式投資が可能であったり、企業によっては奨励金が支給されたりするというメリットがあります。

上場企業だけではなく非上場企業でも持株会の制度を導入している企業は存在します。

会社の業績が大きく向上すると株価も上昇するため、今後の成長が期待できる企業であれば大きなリターンを得られるかもしれません。

ただし、逆に業績が悪くなって株価が下がってしまうと、奨励金や配当金などを得たとしても損してしまう可能性もある点に注意しましょう。

投信積立

お金を積み立てつつ長期的には増やしていくことも意識したいという方は、投信積立という方法もあります。

投信積立は積み立てたお金を投資信託で運用する方法で、銀行や証券会社で申し込めます。

投信積立は投資の一種となり、元本保証ではありません。

そのため、相場の変動によっては元本割れのリスクもある点に注意が必要です。

ただし、投信積立では投資タイミングを分散させて長期間運用を行うため、投資のリスクを軽減しつつ、将来的に高い運用効果を期待できるというメリットもあります。

なお、投信積立を行う際は、投資で得た利益が非課税で受け取れる積立NISAやiDeCoといった制度もあるため、ニーズに合わせてうまく利用すると良いでしょう。

積立貯金のメリット

積立貯金のメリット

少ない金額から始められる

積立貯金は、現在の預貯金額や収入が少なくても始めやすいというメリットがあります。

例えば、定期預金の場合、最初に預ける時点である程度まとまった資金が必要です。

加えて、預けている間は原則引き出せないため、定期預金として預けるのはあくまでも当面使う予定のないお金に限られるでしょう。

一方、積立貯金の場合、まずは少額の積立から始めて余裕ができたら金額を増やしていくというように、生活や収入の変化に応じて柔軟に対応できます。

手元資金がそれほどなくても始められるため、若い世代にも取り組みやすい貯蓄方法です。

自動で積立貯金ができる

積立貯金では、最初に積立金額を決めておけばその後は自動で積立が始まります。

毎回自分でお金を振り替える手間が省けて、効率よく資産を増やしていけるでしょう。

確実にお金が積み立てられていくため、貯金するのを忘れてしまうという心配もありません。

そのため、忙しい人や貯金が苦手な人にもおすすめです。

元本が保証されている

株式や投資信託での投資の場合、相場の状況によっては元本割れのリスクがあります。

自分の資産状況が日々変動してしまうと、どうしても気になってしまうという方もいるでしょう。

銀行での積立貯金や財形貯蓄の場合は元本が保証されているため、相場変動のリスクにさらされることがありません。

大きく資産が増えなくてもいいが、将来に向けて堅実にお金を貯めていきたいという方に向いています。

積立貯金のデメリット

積立貯金のデメリット

預け入れる期間によっては定期預金より低金利

積立貯金は、定期預金に比べてお金の引き出しなどの柔軟性が高い貯金方法です。

そのため、預け入れる期間によっては定期預金よりも低い金利が適用される場合があります。

こちらは、主要なネット銀行の定期預金と積立貯金の金利を比較した表です。

銀行 定期預金 積立貯金(積立定期)
イオン銀行 0.01% 0.01%
楽天銀行 0.02% 0.02%
ソニー銀行 0.02〜0.3% 0.02%
SBJ銀行 0.03〜0.2% 0.03〜0.15%

イオン銀行や楽天銀行では、定期預金・積立貯金のいずれも適用金利は変わりません。

一方、ソニー銀行やSBJ銀行では預入期間によって定期預金の方が高い金利となります。

このように、預け入れる銀行や預入期間、金額によって適用される金利は様々です。

特に定期預金の場合、預入期間が長くなるほど金利が高くなりやすいという傾向があります。

積立貯金は預入期間によって定期預金の金利を下回る可能性があるという点を認識しておきましょう。

投資に比べるとリターンは少ない

投資の世界では、投資によって得られる利益を「リターン」と呼び、リターンの変動幅のことをリスクと呼びます。

このリスクとリターンは相関関係にあるため、基本的にリスクが高くなるほどリターンも大きくなります。

例えば、株式や投資信託は毎日価格が変動する投資商品で、投資元本の保証はされません。

貯金に比べてリスクが高い分、投資から得られるリターンも高いと言われています。

一方、積立貯金は原則元本が保証される極めてリスクが低い商品であるため、その分得られるリターンも少なくなります。

積立貯金では堅実にお金を貯められますが、リスクをとって大きく資産を増やしたいという人にはあまり適していないでしょう。

積立貯金におすすめの銀行4選

積立貯金におすすめの銀行4選

積立貯金におすすめの銀行を4つご紹介します。

銀行によって金利や管理方法が異なるため、利用したい銀行のサービス内容は事前に確認しておきましょう。

1. イオン銀行

イオン銀行

出典:株式会社イオン銀行

イオン銀行が提供する「積立式定期預金」では、月々500円から積立貯金を始められます。

年6回までは希望の月に増額できるため、資金に余裕があるタイミングで積立金額を増やすことも可能です。

口座満期日は、口座開設日から6ヶ月〜40年後の間で自由に指定できるため、貯金目標に応じて設定すると良いでしょう。

2022年10月時点の金利は0.01%となっており、普通預金の金利0.001%に比べて10倍の水準となっています。

2. 楽天銀行

楽天銀行

出典:楽天銀行株式会社

楽天銀行では、毎月1,000円から定期預金の積立購入が可能です。

指定した月だけ多めに預けられる「増額設定」オプションを利用すれば、ボーナス月だけ積立金額を増やすこともできます。

2022年10月時点の金利は、普通預金・定期預金のどちらも0.02%となっており、メガバンク等の金利と比較すると非常に高い水準です。

さらに、楽天カードの引き落とし口座を楽天銀行にすると0.04%、楽天証券との口座連携サービスであるマネーブリッジを利用すると0.10%の金利が適用されます。

3. ソニー銀行

ソニー銀行

出典:ソニー銀行株式会社

ソニー銀行の「積み立て定期預金」は、手数料無料で自動積立が可能なサービスです。

積立金額は1,000円以上、1,000円単位で設定でき、積立日も2日・7日・12日・17日・22日・27日の中から指定できます。

2022年10月21日時点では、普通預金の金利が0.001%であるのに対し、積み立て定期預金の金利は1年もの・2年もの・3年もののいずれも0.02%です。

ソニー銀行では、他行の銀行口座からソニー銀行の口座へ手数料無料で毎月入金できる「おまかせ入金サービス」を提供しています。

給与の振込先が別の銀行となっている場合も、このサービスを利用するとコストを抑えて積立貯金ができます。

4. SBJ銀行

SBJ銀行

出典:株式会社SBJ銀行「SBJ銀行」

SBJ銀行が提供する「ベスト積金」は、貯金の目標額に合わせて積立金額や積立期間を設定できるサービスです。

1,000円以上1円単位で積立が可能で、少額からの積立にも対応しています。

預け入れ期間は、6ヶ月・1年・2年・3年・5年のいずれかから選択できます。

SBJ銀行は他の銀行と比較しても金利が高いことが特徴です。

6ヶ月ものは0.03%、1年ものは0.05%、5年ものは0.15%と預ける期間が長くなるほど金利が上がります。

積立貯金なら積立NISAやiDeCoもおすすめ

積立貯金なら積立NISAやiDeCoもおすすめ

お金を「貯める」だけでなく「増やす」ことに興味がある方には、積立NISAやiDeCoともおすすめです。

積立NISA

積立NISAは、個人の積立投資を支援するための少額投資非課税制度です。

通常、投資信託や株を運用する場合は、売却益や配当に対して20.315%の税金がかかります。

しかし、積立NISAを利用すれば毎年40万円までの投資について最長20年間運用益が非課税となります。

積立NISAの対象となる金融商品は、金融庁によって選定された「長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託」に限られているため、投資の初心者であっても運用商品を選びやすいでしょう。

税制面の優遇を受けつつ、将来に向けてコツコツお金を増やしていきたいという方におすすめです。

iDeCo(イデコ)

iDeCo(個人型確定拠出年金)は、国民年金や厚生年金などの公的年金の上乗せとして加入できる私的年金制度です。

自分で掛金や運用商品を決めて毎月積立を行い、積み立てたお金は60歳以降に年金または一時金として受け取れます。

掛金の金額は月々5,000円から1,000円単位で決められますが、人によって拠出上限が異なる点に注意しましょう。

iDeCoでは積立NISAと同じく運用益が非課税となることに加え、掛金を拠出するときや受け取るときにも税制面の優遇を受けられます。

税制上のメリットは積立NISAよりも大きくなりますが、デメリットも存在します。

iDeCoは自分の年金を作るための制度なので、原則60歳までは途中解約して資金を引き出せません。

自由に解約できる積立NISAと違い急な資金需要に対応できないため、資金の置き場所はよく考えましょう。

まとめ:積立貯金で将来に備えよう

積立貯金で将来に備えよう

積立貯金は「先取り貯金」とも呼ばれ、毎月の収入の一部を優先的に貯金に回すことでお金を貯めやすくなる貯金方法です。

ただし、「お金を貯める」という点では効果的ですが、「お金を増やす」という点では物足りなさを感じるかもしれません。

将来に向けてお金を準備しておきたいという方は、さまざまな貯蓄方法のメリット・デメリットを比較した上で、自分に合った資産運用方法を選びましょう。

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