国税庁の令和元年分民間給与実態統計調査によると、年収500万円以上の割合は、全体の30.6%となっています。

年収200万円超500万円以下の割合合計が全体の46.5%と約半数を占めるところを見ると、年収500万円は平均よりも稼いでいる人といえるかもしれません。

この記事では、年収500万円の家賃相場の目安や手取り金額、都内で一人暮らしする場合の生活レベルについて紹介します。

年収500万円の家賃相場

年収500万円の家賃相場

年収が500万円ある人の家賃相場はどのくらいか、家賃を決める基準や入居審査に通る家賃の目安を紹介します。

家賃10万円前後が相場

年収500万円の家賃の相場は、約10万円前後といわれています。一人暮らしの場合なら、家賃10万円は贅沢な住まいといえるかもしれません。生活費が一人分と考えたら、家賃に使う金額にも余裕がでてきます。

しかし、子供連れの家族に家賃10万円はきついと感じることもあるでしょう。夫・妻・子供1人の3人家族だとしても生活費は3人分、さらに子供の教育費も必要となり年収500万円といえども余裕がある家計とはいえない場合もあります。

生活を考えて立地条件や間取りを見直し、都心から離れるなどして家賃を下げることが必要かもしれません。

家賃は年収ではなく月収で考える

家賃を決める際は年収ではなく月収をベースに考えましょう。年収は毎月の給料×12か月分とボーナスを合わせた金額です。毎月の給料が大きく減少することは稀ですが、ボーナスは会社の業績に応じて変化することが多く、前回より激減する可能性もあります。

年収のボーナス比率が高く、ボーナスを毎月の家賃支払いに充てている場合、ボーナスが減額されたら家賃の支払いが難しくなり生活を圧迫してしまいます。そのような事態を避けるためにも、家賃は毎月の給料から支払える無理のない金額に設定しておかなければなりません。

毎月の給料から実際に使える金額で賃貸探しを行いましょう。

審査が通る家賃の目安は13.8万円

部屋を借りるためには入居審査を通過しなくてはいけません。毎月延滞なく家賃を支払うことができるかを判断するべく審査が行われます。その基準として重要なのが年収です。

「家賃」は月収の1/3以下が目安であるといわれています。月収の1/3を超える家賃を支払うと生活費とのバランスが悪くなり、最悪の場合は家賃の支払いが滞ってしまう恐れが出てくるためです。

逆にいえば家賃の3倍の「月収」、家賃の36倍の「年収」がないと審査が通らないということです。年収500万円なら「毎月の家賃×36倍=年収500万円」という計算により、毎月の家賃は約138,888円となります。13.9万円だと年収額500万円を超えてしまうので、毎月の家賃13.8万円以内であれば審査が通りやすいといえるでしょう。

年収500万円の手取り金額

年収1000万円の手取り金額

年収が500万円といっても、実際自由に使える金額はもっと少なくなります。給料からは社会保険料や所得税などが天引きされるためです。税金などが差し引かれた後の「手取り金額」を元に生活費を考える必要があります。

手取りは約390万円程度

年収500万円の手取り金額は約390万円です。一般的に収入の70〜80%が手取りの目安とされます。500万円の80%は400万円ですが、家族構成や年齢、居住地域などにより手取り額は変わり、390万円から405万円の間に該当する人が多いようです。

手取り額は次のように計算します。
「手取り額」=「給料やボーナス」-「社会保険料・所得税・住民税」

扶養する家族がいたり、年収の金額のうちボーナスの割合が高い場合は差し引かれる金額は少なくなり手取り額は多くなります。逆に独身の一人暮らしや既婚でも共働きだと手取り額は低くなります。

社会保険料75万円、所得税10万円、住民税20万円を合計すると105万円が天引きされる額です。年収500万円 – 105万円 =「395万円」が手取り額と計算されます。

月収は手取り約25万〜33万円くらい

月収の手取りは、ボーナスが占める割合がどれくらいかで変わります。ほとんどの人は約25万円~33万円の間に該当するでしょう。

年収500万円で年間の賞与が給料の4カ月分なら、500万円 ÷(12カ月 + 4カ月)で毎月の給料は約31万円です。手取りの目安は支給額の80%なので、約25万円が手取り金額となります。

一方、賞与なしなら500万円 ÷ 12カ月で、毎月の給料は約41.6万円です。手取りの目安80%をかけて計算すると、手取りは約33万円となります。

家賃を決めるときは、年収ではなく月収の手取り金額を基準に決めることで、ほかの生活費にいくら使えるのかがイメージがしやすくなります。

天引きされる税金の種類

収入から天引きされるものには「社会保険料」「所得税」「住民税」があります。家族構成や地域により料率や控除項目が異なりますが、それぞれの金額は以下のように計算されます。あくまでも目安として参照ください。

社会保険料

社会保険料は「健康保険料」「国民年金保険料」「雇用保険料」「介護保険料(40歳以上)」を指します。

住む地域や保険の種類、職業などにより保険料率が異なりますが、収入の約15%が社会保険料です。

年収500万円なら75万円程度が年間の社会保険料となります。

所得税

所得税は、配偶者の有無や扶養人数により異なります。

一概にいくらとは言い切れませんが、年収500万円なら約10万円が年間の所得税となります。

住民税

住民税は、上記所得税の計算を元にして計算されます。

住んでいる地域により異なりますが、東京都であれば年収500万円なら20万円程度が年間の住民税です。

なお、ボーナスから住民税は差し引かれません。

家賃10万円ならどんな家に住めるか

家賃10万円ならどんな家に住めるか

都内23区内なら広めの1R/1K

家賃10万円といっても東京都内の家賃相場には大きな差があり、部屋のタイプは様々です。

例えば新宿区や渋谷区では、6~7畳ほどの1Rや1K、最寄りの駅から徒歩10分以内のオートロックや宅配ボックスがついている物件を見つけることができます。世田谷区では築年数が20~30年経過しますが、1DKや2Kと一人暮らしには少し広めの家も該当してきます。

一方、都内23区のうち港区・千代田区・中央区は家賃相場が高く、10万円でも部屋が狭かったり最寄りの駅から10分以上の立地、築年数が古いなど何かと希望が通らないことがでてくる可能性が高いです。どうしてもこのエリアに住みたい!となると、妥協するところが出てきそうです。

家賃相場の安いエリアなら1LDK以上も

家賃相場が下がる板橋区や練馬区、北区なら、家賃10万円で1LDKや2DK以上の部屋も該当してきます。いずれも都心から少し離れていますが、毎日の出社に問題がない程度であれば選択肢として十分にあり得ます。

夫婦二人暮らしなら1LDK以上は必要になってくるでしょう。一人暮らしであっても趣味を楽しんだり、テレワークに利用したりと生活の場以外の部屋が欲しい場合にはおすすめです。

23区から離れると家賃相場は大きく下がり部屋数は増え、物件も多様化してきます。例えば八王子市ならメゾネットタイプの2LDKやオール電化の3DKなど、さらに生活の楽しみ方が広がります。

都心から離れたほうが選択肢は多い

ファミリータイプの物件を10万円で探すのなら、都心から離れたところがおすすめです。都心ではワンルームタイプの物件が多く、家族がゆったりと過ごす広さを確保するのは難しいです。室内の条件はクリアしている物件でも、最寄りの駅から徒歩20分ほどと離れていたり、築年数が40年以上経過していたりとその他の条件を犠牲にせざるを得ません。

その点、都心から離れたエリアなら子供連れのファミリーでも快適に過ごせる2LDKや3DK以上の広さを確保した物件に住めます。戸建てタイプの賃貸物件も家賃10万円で可能になります。

築年数や家の広さといった条件を犠牲にしても立地にこだわって住みたい街に部屋を借りるか。立地はあきらめ、都心から離れた地域で条件のいい家を借りるか。ご自身の優先順位を大切にして家選びをしていきましょう。

年収500万円の生活レベル

年収500万円の生活レベル

一概に年収500万円の生活レベルといっても、家賃や家族構成により大きく変わります。具体的に見てみましょう。

家賃次第で変わってくる

生活費の中でも特に大きな割合を占める支出が「家賃」です。ここでは毎月の手取り金額を28万円だとしましょう。家賃が12万円なら、残りの16万円で生活することになります。生活費だけではなく、将来に向けた貯金や趣味を楽しむ娯楽費も考えると少し余裕がある程度でしょうか。

もし家賃が8万円なら残りは20万円になります。これなら節約をしなくても余裕のある生活を送ることができるかもしれません。

住む場所にこだわり高い家賃で節約生活を送るか、住む場所は妥協して余裕のある生活を送るか、自分の大切にしたいもの次第で生活のレベルは変わってきます。

一人暮らしなら不自由少なく生活できる

独身一人暮らしの年収500万円なら、基本的に自由に使える金額は多いです。食事は外食中心でも問題なく、趣味や娯楽にも気兼ねなくお金を使うことができるでしょう。

例えば毎月の手取り金額が28万円で、家賃10万円だとします。残りの18万円は自分一人で使える金額になるため、だいぶ余裕があるように見えます。食事や電気・ガス・水道代などの生活費に8万円を使ったとしてもまだ10万円あり、余裕をもって趣味を楽しむこともできそうです。

娯楽費を差し引いた分は将来のために貯金していくことで、結婚や家族が増えたときに備えられます。

子供がいる場合は余裕が少ない

子供のいる場合、年収500万円なら一人暮らしのようにはいきません。まずは、生活費が家族の人数分かかります。食費も日用品も家族の人数分必要ということです。

例えば、夫・妻(専業主婦)・子(5歳)の3人家族で、夫の毎月の手取り金額28万円、家賃10万円だとします。残りの18万円で家族全員の生活費として10万円でやりくりしたら、8万円が残ります。しかし、家族がいると保険に加入したり、子供を習い事に通わせたり、子供の将来の教育資金を貯めたりと、生活費以外の出費がたくさんあって余裕があるとはいえません。

子供の成長とともに出費は更に増えていきます。一人暮らしのように自由に趣味を楽しむお金の余裕はなく、娯楽費を切り詰めたり家賃の安い家へ引っ越したり、妻も仕事を始めたりと生活を見直す必要がでてくるかもしれません。

まとめ:年収500万円の家賃相場は10万円前後

年収500万円の家賃相場は10万円前後

年収500万円の家賃相場は約10万円前後です。住みたい地域により部屋の広さや利便性はだいぶ異なります。立地・広さ・利便性など、自分にとって重要なポイントを絞った部屋選びをしましょう。

また、家賃以外の生活費も視野に入れ、年収ではなく月収の手取り金額をもとに家賃を決めていきましょう。

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