【2024】NISA口座変更時のデメリットは?手続き方法や申請期限
NISAを利用する際、金融機関によって商品の品揃えが違うため、口座を開設したあとから「自分が投資したい商品がない」というケースがたまにあります。
今使っている証券会社で買いたい商品がない場合は、NISA口座を他社のものに変更するのがおすすめです。金融商品の品揃えが豊富な金融機関に口座を変えれば、選択肢は大きく広がるでしょう。
ただ、NISA口座を変更する際に知っておいてほしいデメリットや注意点もあります。
この記事では、どのようなときにNISA口座の変更をするのか、口座変更によって得られるメリット・デメリット、変更手続きの方法について紹介します。
自分にとって最適な金融機関や金融商品を選択するために、ぜひ参考にしてください。
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この記事の目次
NISA口座を変更する理由
NISAには「一般NISA」と「積立NISA」があります。(正確にはジュニアNISAも存在しますが、ここでは割愛します)
一般NISA、積立NISAどちらのNISAを利用していても、今の金融機関に満足していれば口座変更を考える人はいないでしょう。
しかし、世の中にはNISA口座の金融機関を変更したいと考えている人が少なからずいます。
まずは、どういう理由で口座変更を考えるのかについて紹介します。
取り扱い商品の数が少ない
NISA口座の金融機関を変更するときに一番多い理由は、現在口座を持っている金融機関の取扱商品数が少ない、もしくは希望する金融商品がないことです。
NISAは金融機関で口座を作るだけで運用開始できるため、これから投資を始めてみようという方におすすめです。
しかし、口座開設はしたものの、取引したい商品がないため口座を使用せず眠らせたままにしている人も珍しくありません。
特に銀行では投資信託の取扱本数が証券会社とくらべて少ない傾向にあります。銀行の金融商品数や種類に満足できず、あとから証券会社に口座を変更する人は多いです。
証券会社は銀行とちがい、投資信託の取扱本数や株式の取扱数が豊富です。
NISA口座は1人につきひとつの口座しか持てないため、購入したい金融商品がない場合、金融機関の変更は必須といえるでしょう。
手数料を安くおさえたい
NISA口座の金融機関を変更する理由に、手数料を安く抑えたい場合があります。
一般的に対面型のサービスを行う金融機関では取引手数料が高めです。しかし、近年主流になりつつあるネット証券は手数料がかなり安く、会社や商品によっては無料(もしくは格安)の場合も多いです。
NISAだけにとどまらず、投資信託の販売手数料を無料としている会社もあります。手数料を気にせず、NISA口座と並行して他の金融商品も購入したい人は口座変更に積極的です。
Webサイトやアプリが使いにくい
利用している金融機関のWebサイトやスマホアプリが使いにくいという理由で口座変更を希望する人もいます。
管理画面で取引状況が確認しづらい、取引の操作がやりにくいといったことは、運用を継続する上での大きなストレスです。
Webサイトやスマホアプリの操作感は、金融商品の種類や数と同様、金融機関によって異なります。
「見やすいデザイン」「情報収集から注文までアプリで完結できる」など、自分の操作面でのニーズに合わせてNISA口座の金融機関を変える人もいます。
NISA口座を変更する際のメリット
NISAの口座を新しい金融機関に変更する際のメリットは以下のとおりです。
- 投資できる商品のバリエーションが増える
(商品の種類が豊富な証券会社に新しく口座を作れば、株式・投資信託の選択肢が増える) - 取引手数料が少なくなる
- 新規口座開設にともなうお得なキャンペーンがある
多くの場合は取扱商品の数や、手数料の減少を狙った変更が多いようです。
NISA口座を変更する際のデメリット・注意点
NISA口座を変更する場合は以下のようなデメリットや注意点に気をつける必要があります。
- 年内に1度でもNISAで取引を行っている場合、翌年まで口座変更ができない
- NISAの種類や金融機関を変更できる期間が決まっている
- もともと持っていた金融商品は新しいNISA口座へ移せない
(非課税の期間が残っていれば変更した後も前の口座で保有できる) - 一般NISAは金融機関を変更すると、変更前に買い付けた金融商品をロールオーバーできない
年の途中からNISA口座を変更する場合、その歳に一度でも取引を行っている場合口座変更はできません。
元々口座変更は頻繁に行われる想定がされていないため、自由度は低いのが現状です。
NISA口座の変更手続き方法
NISA口座の金融機関を変更する場合、申請には9月30日までという期限があります。
10月1日以降は次年度の変更扱いとなるので注意してください。手続き完了までは2~3週間程度かかるため、可能な限り早めの申請をおすすめします。
余裕を持って申請するために、証券会社なら証券口座、銀行なら投資信託口座をあらかじめ開設しておくと安心です。
NISA口座変更の流れ
- 現在の金融機関に「金融商品取引業者変更届出書」を提出する
(問い合わせれば送付してもらえます) - 現在の金融機関から「勘定廃止通知書」が届く
- 新しく変更したい金融機関に「勘定廃止通知書」と「金融商品取引業者等変更届出書」を提出する
- 承認されれば、変更後のNISA口座で運用を開始できる
書類の名称は金融機関によって若干違う可能性がありますので、各金融機関に問い合わせてください。
まとめ:NISA口座の変更はデメリットも理解して行おう
NISA口座を開設するときは、納得いくまで各社の金融商品や手数料、ツールなどを比較検討しましょう。誰かに勧められたからといって、安易に金融機関を決めてしまうと後々後悔する可能性が高いです。
特に銀行は投資信託の数が限られるため、最初に銀行で口座を開設する場合は注意が必要です。1年ごとに金融機関を変更できるものの、申請には期限があり手続きにも時間がかかります。
NISA口座を開設・変更するときはデメリットや注意点を把握し、自分のライフプランや運用計画に最適な金融機関を選ぶようにしてください。
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記事監修者
マネカツ編集部
"将来への漠然としたお⾦への不安はあるけど、何から始めていいのかわからない…"
そんな方に向けて「資産運用」や「税金対策」など、お金に関する情報を発信しています。
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