株式投資だけで生活している人はいる?いくら資金が目安か、リスクについて解説
株式投資の利益だけで生活できれば、無理に仕事をする必要がないためストレスを減らすことができます。
昨今は「投資」や「FIRE」という言葉が注目を集めているのもあり、「株式投資だけで生活ができたらいいな」そういう風に考えている方も多いようです。
しかし、本当に株式投資だけで生活していくことは可能なのでしょうか。
この記事では、株式投資で生活するための方法や必要資金の目安などを解説します。
実際に株式投資の利益で生活している人の投資手法や、株式投資だけで生活するリスクも紹介しているので参考にしてください。
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この記事の目次
株式投資だけで生活するには
株の利益だけで生活することは可能
結論からいいますと、株式投資で得られる利益だけで生活していくことはできます。
近年では「FIRE(経済的に自立して早期リタイアすること)」という考えも広まっており、資産運用によって得られる収入だけで生活費の支出をまかなっている人が増えてきています。
例えば、生活費に年間250万円かかるとすれば、株の収入で250万円以上稼ぐことができれば投資の収益だけで生活が可能です。
この状態になると「生活費のために働く」必要がなくなり、無理に仕事を続ける必要がなくなります。
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生活費を算出する
投資でどれくらい稼げればいいのかを知るためにも、生活費の把握は必要不可欠です。
まず毎月の生活費を算出して、年間いくらで生活しているのか把握しましょう。
生活費をあらためて見直すことで、不要な出費を発見することにもつながります。
例えば、コンビニで買っていたお茶を自宅で用意するようにすれば、日々のドリンク代を節約することができます。
投資の利益による生活を目指すためには、一度出費を見直すことが大切です。
日々の生活費を算出し、投資だけで生活するのに必要な収入を明確にしましょう。
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投資資金の元手を準備する
生活費として年間どれくらい必要か把握したら、投資資金の元手を準備していく必要があります。
元手が多いほど低リスクの金融商品で利益を狙いやすくなるため、できるだけ多くの資金を準備できるとよいでしょう。
例えば100万円を投資する場合は、年間で10%のリターンで10万円しか利益となりません。
一方で3,000万円を投資できれば、同じ10%のリターンでも300万円の利益を得られます。
投資手法にもよりますが、投資の利益だけで生活していくのであれば数千万円単位の資金が必要となります。
なるべく出費を減らし、浮いたお金を投資に回していきながら元本を増やしていきましょう。
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株式投資だけで生活するための資金目安
年間の生活費等の出費を把握したら、どれくらいの利益があれば投資だけで生活できるか確認しましょう。
不測の事態に備えて、生活費よりも少し多めに設定しておくと安心です。
ここでは、年間支出に対してどれくらいの利益が必要かをケースごとに解説していきます。
年間支出250万円の場合
年間の支出が250万円の場合は、+20%ほどの余裕を持って300万円ほどの利益があると、ゆとりある生活を送ることができます。
投資だけで年間300万円のリターンを目指していきましょう。
年間の支出が250万円ということは、月に換算すると約20万円ほどの出費ということになります。
例えば、家賃6万円の部屋に住む場合は、残る14万円で食費や交際費、光熱費や社会保険料などを支払います。
地方での生活や1人暮らしであれば少し余裕を持った生活ができますが、東京の家賃相場ではあまり贅沢はできないでしょう。
1日あたり平均12,500円の利益が必要
年間で300万円のリターンを確保するのであれば、1日あたり約12,500円の利益が必要となります。
株式市場が開いているのは平日だけなので、実際に取引できるのは月に平均20日程度です。
年間300万円を稼ぐためには月に25万円、税引き後で1日12,500円(税引前で約15,600円)が必要となります。
年間支出350万円の場合
年間の支出が350万円の場合、+20%の余裕を持って420万円の利益があると、ゆとりある生活を送ることができます。
投資だけで年間420万円のリターンを目指していきましょう。
年間の支出が350万円ということは、月換算で約30万円の出費となります。
もし家賃が10万円の物件に住んでいても、残り20万円ほど食費や光熱費、娯楽費などに使うことができます。
地方であれば、子どもがいても少し余裕のある生活ができるでしょう。
1日あたり平均17,500円の利益が必要
年間で420万円のリターンを確保するのであれば、1日あたり約17,500円の利益が必要となります。
月に20日間の取引をすると考えると、年間420万円を稼ぐためには月に35万円、税引き後で1日約17,500円(税引前で21,800円)が必要です。
年間支出450万円の場合
年間の支出が450万円の場合、+20%の余裕を持って540万円の利益があると、ゆとりある生活を送ることができます。
投資だけで年間540万円のリターンを目指していきましょう。
年間の支出が450万円ということは、月に換算すると約38万円の出費となります。
38万円であれば、家賃次第でかなり余裕を持った生活ができます。
通常の生活費に加えて、娯楽費も贅沢することができる生活水準です。
もちろん、住む地域や家族構成によって生活レベルは変化しますが、ある程度の贅沢まではできるといえるでしょう。
1日あたり平均22,500円の利益が必要
年間で540万円のリターンを確保するためには、1日あたり約22,500円の利益が必要となります。
1ヶ月の間で株式市場が開いている20日間の取引をすると考えると月に約45万円、税引き後で1日22,500円(税引前で約28,100円)となります。
1日あたりで2万円を超えるリターンを継続して出すためには、大きな元手が必要となります。
できるだけ多くの金額を投資に回し、効率的に資産を増やしていくことを目指しましょう。
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株式だけで生活するための投資方法
株式だけで生活していくための投資手法としては、主に以下の3つの方法が挙げられます。
- デイトレード
- 配当金
- 株主優待
それぞれの方法に特徴があるため、自身に適した投資手法を選ぶことが大切です。
ここでは、それぞれの投資手法について解説していきます。
デイトレードの活用
「デイトレード」とは、1日の間に購入と売却を繰り返すことで利益を狙いに行く投資手法です。
購入時よりも株価が上がったタイミングで売却することで利益が出るため、売買を繰り返すことで利益を積み上げていく手法となります。
デイトレードは、一度の売買で大きく儲ける手法ではありません。
デイトレードで勝ち続けることはプロでも難しいため、「3%上がったら利益を確定し、1%下がったら損切りをする」のような明確なルールを決めて運用することが大切です。
また、売買を繰り返すたびに手数料がかかってしまうため、売買手数料が安い証券会社を選ぶようにしましょう。
配当金で収益を得る
配当とは、企業が株主に対して利益の一部を還元する仕組みのことを指します。
配当金は、売却益に比べて安定して収益を受け取ることができるため、株式投資のみで生活をする場合は売却益ではなく配当金で生計を立てることが理想です。
しかし、配当金で生計を立てるためには多額の資金が必要になります。
例えば年率3%の配当の場合、投資資金が1,000万円あっても受け取れる配当金は年間で30万円です。
仮に年間300万円の生活費が必要な場合、3%の配当で生活するには税金も考慮すると1億2,000万円以上の投資資金が必要になります。
また、業績悪化によって配当金が減額したり、最悪無くなるリスクには注意しましょう。
株価が下がって元本割れするリスクもあるため、値動きが小さい銘柄を選ぶことも重要です。
株の配当金だけで生活するにはいくら必要?おすすめ銘柄も紹介
株主優待の活用
配当金と同様に、企業が株主に対して商品券や自社製品などを送ってくれる「株主優待」を狙った投資手法も有効です。
なかには食品をもらえる優待もあるため、生活に必要なものの一部を株主優待でまかなうということもできます。
例えば、テレビのバラエティ番組で有名な桐谷広人氏は、あらゆる株主優待を利用していることで有名です。
株主優待の利回りは高くても5%程度なので、株主優待だけで生活できるようになるのはかなり難しいです。
配当金と合わせて恩恵を受けられるよう、さまざまな銘柄を調べてみると良いでしょう。
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株式投資だけで生活する際のリスク
「株式投資の利益だけで生活できたら良いな」と考えている方がいるかもしれませんが、当然リスクも存在しています。
以下のようなリスクが潜んでいることに注意しておきましょう。
- 資金力が少ないうちは常に不安定
- 値下がり・減配のリスク
- キャリアを重ねられなくなる
これらのリスクについては、できるだけ事前に確認しておくことが大切です。ここでは、それぞれの注意点をひとつずつ解説していきます。
資金力が少ないうちは常に不安定
株式の配当金は3%前後が相場となっており、例えば300万円の利益を得るためには元手1億円ほどの資金が必要となります。
そのため、資金が少ないうちは配当金だけで生活していくことは難しいです。
資金力がないタイミングでは、デイトレードや資産運用でコツコツと利益を積み上げていくことになりますが、配当金よりもリターンが不安定になります。
安定した収益が得られる配当金だけで生活できるようになるには、時間をかけて運用資金を増やしていくしかありません。
値下がり・減配のリスク
株価の値上がりを狙って投資をしても、予想に反して大きく値下がりするリスクがあることも頭に入れておきましょう。
株価は上がる時よりも下がる時のスピードの方が早いことが多いです。
あらかじめ「○%下落したら損切りする」というラインを決めておくことをおすすめします。
また、配当金を狙って投資をしている場合も、企業の業績悪化などで配当が減ったり、最悪無くなるリスクがあります。
できる限り複数の銘柄に分散投資をして、リスクを減らすことを心掛けましょう。
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キャリアを重ねられなくなる
投資だけで生活していくということは、会社組織に属さないということになります。
これまで会社でキャリアを積み重ねてきた人は、今後はキャリアを失ってしまうことに注意が必要です。
仮に、投資だけで生活できなくなったときに「働きたい」と思っても、キャリアがない・キャリアに長い空白があると、就職先を探すのが難しくなるリスクがあります。
仕事でこれまで築いてきたキャリアを失いたくない人は、投資だけで生活するのではなく投資と会社員を並行して続けていくのがいいでしょう。
株式投資と仕事の兼業のすすめ
仕事を辞めて投資だけで生活していくのは、リスクが高いです。
仕事を完全に辞めてしまうのではなく、仕事と投資を兼業することによってリスクを軽減しながらFIREを目指せます。
ここでは、株式投資と仕事の兼業のメリットについて解説していきます。
安定収入を維持できる
投資の収益は安定していませんが、仕事で得られる収入は比較的安定しています。
働くことで毎月収入があるということは、投資をしていく上で非常に大きな精神的安心感につながります。
その安心感のおかげで、無茶な投資をする可能性も低くなります。
また、投資に対しても多少リスクを取りに行くことができるため、積極的な運用で資産を増やせる可能性も高くなります。
収入を維持しつつ投資できるのは、精神的にも運用のパフォーマンスの上でも大きなメリットとなるでしょう。
徐々に投資の感覚をつかめる
株式投資は誰しも最初から勝てるわけではなく、時には損益がマイナスになることもあります。
いきなり専業トレーダーになってしまうと、毎日利益を出さなければいけないというプレッシャーから正常な判断ができなくなる可能性があります。
しかし、仕事を続けながら投資をする場合は、多少資産が減っても「給与がある」ことから、冷静さを失わずに投資に臨むことができます。
少しずつ投資の感覚をつかんでいけば、リターンも大きくなっていきます。
取引に慣れる時間があるという点も、株式投資と仕事を兼業するメリットです。
副業にはあたらない
投資は副業にあたらないため、副業禁止の会社であっても兼業することができます。
会社に書類を提出する必要もないので、安心して始めましょう。
証券会社で口座を開く際に「特定口座(源泉徴収あり)」を選ぶことで、確定申告も不要となります。
一般的には株式投資を禁止している会社は少ないです。
株式投資は副業に該当せずに行えるので、仕事をしながらでも安心して行うことができます。
株式投資だけで生活している人
テスタ氏
テスタ氏は、投資の収益で数十億円の利益を得ている専業投資家です。
時価総額が大きくない中小型の銘柄を中心に、「スキャルピング」と呼ばれる短期売買の繰り返しで資産を増やしてきました。
短期投資のポイントや取引方法などを、自身のTwitterやYouTube等で情報発信しています。
株式投資の短期取引について学びたいという方は、テスタ氏のアカウントをチェックしてみましょう。
井村俊哉氏
元お笑い芸人の井村俊哉氏は、元手100万円から資産を増やして2021年には利益が15億円を突破した投資家です。
井村氏は、投資を始めた当初はデイトレードで資産を増やしており、アベノミクス相場の恩恵を受けていました。
しかし、次第に短期投資では利益を上げにくくなり、成長株の中長期投資にシフトチェンジすることで資産を増やしています。
現在では、YouTubeチャンネル(休止中)だけでなくメディアへの出演も増えています。
中長期にわたって投資できる銘柄選定のポイントを知りたい方は、Twitterや過去のYouTubeチャンネルをチェックしてみることをおすすめします。
cis氏
cis氏は、元手300万円から投資を始め、230億円を超える利益を生み出した投資家です。
デイトレード中心の手法で資産を増やしており、伝説の投資家とされています。
本人からの情報発信は前述の2人に比べて少ないですが、Twitterで発信をしています。
投資によって非常に大きな資産を築いたcis氏の手法が気になる方は、Twitterをフォローしてみてはいかがでしょうか。
まとめ:投資だけで生活はできる
生活費を計算し、出費に見合った資金を用意すれば、投資だけで生活することは可能です。
しかし、その一方で毎月の利益が不安定だったり、株価が下落する可能性があったりと、リスクも存在しています。
投資の利益だけで生活することを目指す場合は、リスクについてもきちんと理解しておくことが大切です。
また、株式投資と仕事を兼業にすることでリスクを軽減することができます。
現在仕事をしている方も少しずつ投資を始めて、着実に資産を増やすことを目指しましょう。
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記事監修者
マネカツ編集部
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