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投資 2019.2.6

プロが教える株式市場下落時の5つの対処法!フラッシュクラッシュとは?

 

最近は、「フラッシュクラッシュ」と呼ばれる急落が起こるようになりました。フラッシュクラッシュとは、数分間で株価が大きく下がる現象です。これは、AI(人工知能)や自動売買(プログラムトレード)の発達により、機械的な売りがでることが多くなったことが原因だと言われています。

 

今後も、株式市場で急落が起こることも多くあるでしょう。その時にどのように対応すべきかを、短・中期投資と長期投資に分けて解説していきます。まずは、2018年の相場を振り返っていきましょう。

 

2018年の株式市場は値動きが荒い展開

 

2018年の株式市場は7年ぶりの下落。2012年末から始まった「アベノミクス相場」では初の下落となりました。10月に27年ぶりの高値をつけましたが、年末にかけて急落。海外投資家の日本株売り越し額は5.6兆円を超えて、31年ぶりの大きさとなりました。

 

特に、日経平均株価の1,000円超の下落が複数回起こったことは目立ちました。2月には米国株の予想変動率「VIX指数(※)」が急騰して6日に1,071円安。12月には米連邦準備理事会(FRB)による利上げ継続方針から米国株が急落。25日に日経平均株価は1,010円安となり、1年3ヶ月ぶりに2万円を割り込みました。

 

2019年に入ってもこの流れは続き、1月4日大発会の終値は19,561.96円と2万円割れ。それまであまり動きがなかったドル円も、昨年末の110円台から1月2日には一時104円台へと急速に円高に振れました。

 

このように2017年まで「適温相場」と呼ばれる 株式相場から一転、波乱の相場展開が続いています。AI(人工知能)やプログラム売買の発達により、「フラッシュクラッシュ」と呼ばれる株価急落も頻繁に起こるようになりました。

 

今後、このような大幅な下落時には投資家としてどのように対応していけばいいのでしょうか。短期(1日~数日)中期(数週間~数ヶ月)長期(数年~数十年)に分けて対処法を述べていきます。

 

※VIX指数:恐怖指数とも呼ばれる。数値が高いほど投資家が相場の先行きに不透明感を持っているとされる。(Wikipediaより

 

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株価急落時の対応

 

まずは、短・中期投資から見ていきましょう。

 

短期・中期投資における下落時の対応

損切り注文を必ず入れておく

短期トレードでは、損切り注文を入れておくことは必須です。特に信用取引でレバレッジ(少額の資金で大きな取引)をかけている投資家は致命的な損失を負いかねません。

 

株価急落は突然やってきます。ただ、急落にも次の2つのタイプがあります。

◆ 突発的な事件、事故、災害

例えば、ニューヨーク同時多発テロや東日本大震災などです。事前に予測することはできません。

 

◆ 政治的・経済的イベント

米大統領選やイギリスのブレグジット、FRBの金融政策や米雇用統計など、事前にスケジュールがわかっているものです。

政治的・経済的イベントには対応できますが、突発的な事件、事故、災害はいつ起こるかわかりません。リスク管理のために逆指値注文を入れておくことが必要です。逆指値注文を使えば、指定した株価より安くなったら自動的に注文が発注されるので、損失を最小限に抑えることができます。

 

過剰なポジションを取らない

現物株であれば、株価が下がってもじっと耐えることができます。しかし、信用取引ではそうはいきません。限度枠いっぱいに信用買いしている投資家は、株価が30%下落すると資金のほぼすべてを失ってしまいます。

30%以上の下落では、追証がかかり、資金を追加で入れなければ強制決済されてしまいます。現在の相場環境では、年に数回大きな下落が来ると考え、過剰なポジションを持つことは控えましょう。

 

ヘッジを入れておく

株式市場の取引時間は9時~15時と決められています。NY市場などで大きな下落が起こった場合は翌日まで何もすることができません。損切り注文を大幅に下回って決済されてしまう可能性もあります。そこで、2つの対応があります。

 

先物でヘッジを入れる

先物口座を別途開設する必要がありますが、日経225先物やTOPIX先物を使って市場の下落による損失を減らすことができます。例えば、ミニ取引(通常の先物の10分の1)の場合、日経225先物で約200万円前後の金額となりますが、証拠金は10万円以下で済みます(2019年1月現在72,000円)。10万円以下の金額で200万円分のヘッジを行うことができます。

また、夜間取引16:30~翌5:30があるので、海外動向を見ながらヘッジを入れることができます。ただし、先物はハイリスク・ハイリターンなので、あくまでもヘッジとして利用するようにしましょう。

 

◆インバース(ベア)型ETFを購入する

下落相場に対しては、インバース型ETFを購入しておくという手もあります。インバース型は株式市場の逆の動きをします。日経平均株価のインバース型なら、日経平均株価が1%下落すると、1%上昇します。例えば、以下のような銘柄があります。

● 1580 日経平均ベアETF
● 1569 TOPIXベアETF

両方とも数千円から購入することができるので、少額から下落に対するヘッジを行うことができます。ただし、取引できるのは通常の株式と同じなので、夜間取引には対応していないので注意が必要です。

先物はミニでも200万円分なので、大きな金額となります。それよりも少ない金額の時はインバース型ETFを利用するようにしましょう。

 

長期投資における下落時の対応

短期投資や中期投資は、損切り注文で素早く逃げることが大切でしたが、長期投資では考え方が異なります。

まず、株価の急落が個別株のファンダメンタルズ(企業の業績など)の変化によるものなのか、それとも外部要因(日経平均株価やNYダウの下落など)によるものなのかを見極める必要があります。

個別株で業績悪化や不祥事が起こった場合は、決済をするかどうか決める必要があります。一時的な落ち込みなら保有、今後業績が悪化していくとみれば損切りをします。長期投資の場合は、株価自体よりも、ファンダメンタルズに変化があるかどうかを考えなくていけません。

 

一方、外部要因で下がったときは買い増しのチャンスです。PERやPBR、配当利回りなどの各指標が割安を示していたら買い増しします。ここで大事なことは、市場の雰囲気にのまれないことです。

全体が急落している時に買い増しすることは恐怖を感じますが、あらかじめ決めておいた株数を買い増しするべきです。この時大事なことは、自分で購入する指標のラインを決めておくことです。例えば、「PER10倍」、「PBR1倍」、「配当利回り3%」などです。

市場全体の雰囲気にのまれることなく、こうした指標面での割安さから機械的に購入するようにします。ただし、ここでも過度なリスクを取ることは禁物です。

「下がったから大きく買い増ししよう」と考えると過剰なポジションを持つことになります。株数も全体のポジションを考え、事前に決めておくようにしましょう。

 

メンタルを鍛える

 

株式取引ではメンタルが大切です。株式投資におけるメンタルとは、「平常心を保つ」ことです。

投資においてメンタルが保てないとは、欲や恐怖、不安や失望など様々な心理的要因に振り回されて、利益を上げ続ける行動が取れないことです。

 

これは、事前にしっかりとルールを決めていないことが原因で起こります。株式市場は思惑通りに動くということはほとんどありません。そして、勝ち続けることもほとんど不可能です。結局は損失を受け入れることになります。

 

大事なのは、勝ったときの利益の合計が損失全体を上回るような取引をすればいいのです。そのためには事前のルール作りが必要になります。そして、過剰なリスクをとらずにルールを守り続けるメンタルの強さが要るのです。

これは、損失が出ている時だけでなく、利益が出ている時ほど気をつける必要があります。投資がうまくいっている時ほど慢心して過剰なリスクを取りがちだからです。

 

2018年10月2日に27年ぶりの高値となる2万4,270円をつけてから、日経平均株価は急落しました。結局、10月の下落幅は2,199円(約9%)と、リーマンショック直後の2008年10月以来の大きさとなったのです。このように高値圏で買い増しをすると、下がったときの損失は大きくなるのです。

欲や恐怖に打ち勝つメンタルを手に入れるためには、自分の決めたルールを守るということを忘れないようにしましょう。

 

まとめ

 

今回は株価急落時の対応について解説しました。短・中期と長期投資では以下のように対応が異なります。

1.短・中期投資

①損切り注文を入れておく

②過剰なポジションを取らない

③ヘッジを入れる

 

2.長期投資

①個別企業の材料が出た時は決済を考える

②市場全体が急落の時は買い増しをする

さらに、これらの対応を行うためには、事前にルールを決めておいて、そのルールを守るという強いメンタルが必要になります。一番問題なのは、事前に対応を決めておかないで、市場の雰囲気にのまれることです。恐れや恐怖に支配されると、相場に振り回されて大きな損失を出しかねません。

これからも、AI(人工知能)やプログラム売買の普及で、機械的な売りによる大幅な下落というのは頻繁に起こる可能性が高いと見られています。きちんとルールを決めて、冷静に対処するようにしましょう。

記事 山下 耕太郎

 

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