レバレッジ取引の意味とは?投資するメリット・デメリット(リスク)
株式投資やFXなどの投資手法において、「レバレッジ取引」と呼ばれる取引方法があります。
レバレッジ取引は値動きが大きいことによるリスクがあるものの、上手く活用することで効率的に資産を増やせる可能性がある方法です。
この記事では、レバレッジ取引の特徴やメリット・デメリット、取引時の注意点を解説していきます。
「レバレッジ取引をしてみたい」「リスクについて知っておきたい」という方は参考にしてください。
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この記事の目次
レバレッジ取引とは
レバレッジ取引とは、自己資金で証拠金を預け入れ、その資金を担保にして借り入れた金銭で取引をすることです。
自己資金の何倍もの金額で取引することができるため、より大きなリターンを狙いに行くことができます。
株式投資の信用取引やFX、暗号資産(仮想通貨)などでレバレッジをかけた取引が可能で、「何倍の資金で取引できるか」については取引方法によって異なります。
以下の表は、各取引方法の最大レバレッジ倍率です。
株の信用取引 | 最大約3.3倍 |
国内FX | 最大25倍 |
国内暗号資産(仮想通貨) | 最大2倍 |
このように、信用取引やFX、暗号資産の倍率は、国内でそれぞれ上限が定められています。
ただし海外FXでは規制がないため、数百倍の取引が可能です。
レバレッジ取引するメリット
自己資金以上の金額を運用できる
レバレッジ取引は、資金を借り入れて取引をする仕組みであるため、自己資金以上の金額で運用することができます。
株式なら最大約3.3倍、暗号資産なら最大2倍の取引が可能です。
例えば、手元資金が100万円で3%のリターンを獲得した場合は、利益は3万円となります。
信用取引によって3.3倍の330万円で取引をし、同じリターンを得ることができれば、利益も3.3倍の99,000円です(手数料は考慮していません)。
このように、自己資金以上の運用額で取引することで効率的に資産を増やすチャンスが生まれます。
自己資金が少額であっても大きな利益を狙いに行ける点が、レバレッジ取引のメリットです。
下落時にも利益が狙える
レバレッジ取引では、相場が下落しているタイミングでも利益を狙いに行くことができます。
なぜなら、現物取引ではできない「空売り」という取引ができるためです。
空売りとは、「売りから入って後で買い戻す」という注文を出して、差額分だけを決済する方法です。
例えば、株価が1万円のタイミングで先に売り注文を出した後、8,000円になったときに買い注文を出し、差額分の2,000円が利益になるといった流れです。
「空売り」を活用することによって相場が下落している局面であっても利益を狙いに行ける点は、レバレッジ取引特有のメリットといえるでしょう。
株の空売りとは?やり方や仕組み、リスクをわかりやすく解説
レバレッジ取引するリスク・デメリット
大きな損失が発生する可能性がある
レバレッジ取引は、自己資金以上の大きな金額で取引できる分、下落したときの損失も大きくなります。
通常の取引と比べて短期間で大きな損失を抱える可能性があることを覚えておきましょう。
例えば、100万円を投資していて5%下落した場合は5万円の損失になります。
一方、信用取引で3.3倍のレバレッジをかけていた場合、損失も3.3倍の16万5,000円となります。
通常の取引よりも高いリスクがある点は、レバレッジ取引のデメリットです。
負債を抱える可能性がある
レバレッジ取引をする際には、負債を抱えるリスクがあることにも注意が必要です。
自己資金以上の金額で取引をするため、投資した金額以上の損失を抱える可能性があります。
例えば、現物取引と3.3倍のレバレッジ取引のそれぞれで100万円を投資した場合を考えましょう。
株価が50%下落したと仮定すると、現物取引では50万円の損失になって手元に50万円が残ります。
一方でレバレッジ取引では、165万円の損失となって手元には65万円の負債が残ります。
損失だけでなく、負債まで抱えてしまうリスクがある点は、現物取引にはないレバレッジ取引のデメリットです。
大きな値動きで心理的負担が大きい
レバレッジがかかっている分、日々の値動きが大きくなります。
そのため、心理的に大きく負担を感じる場合があることに注意が必要です。
損益がプラスになっているときは良いですが、マイナスになるときは一気に損失を抱えてしまう危険性があります。
値動きがあまりにも気になってしまい、日常生活に支障をきたすことさえも考えられます。
レバレッジ取引をする際は、自身のリスク許容度を踏まえて少額から始めましょう。
レバレッジ取引する際の注意点
証拠金維持率をこまめに確認する
レバレッジ取引をする際には、証拠金維持率を定期的にチェックしましょう。
「証拠金維持率」とは、預けている証拠金が必要な証拠金を上回っているかどうかを示す指標です。
証拠金維持率が100%を下回ると、新規注文が出来なくなったり、証拠金を追加する必要が発生したりします。
さらに、急激な株価の下落によって証拠金維持率が一定の割合を下回ると、「ロスカット」という仕組みで強制的に損切りされてしまうケースもあります。
こまめに証拠金維持率を確認し、資金を管理しておきましょう。
損切りのルールに従う
レバレッジ取引では、あらかじめ決めた損切りルールに従って取引をすることが大切です。
値動きが大きい分、損失が一気に拡大するリスクがあるため、一定のラインに達したらすぐに損切りする仕組みを準備しておきましょう。
例えば、「株価が○%下落したら損切り」というルールを決めておき、その価格に逆指値注文を入れておくと、機械的に損切りすることができます。
逆指値注文とは、「株価が〇〇円以上になったら買い、〇〇円以下になったら売り」という注文を予約しておく仕組みのことです。
損切りするラインがあいまいになっていると、感情に流されて「まだ売却しなくて良いか」と先延ばししてしまうケースがあります。
ずるずると損失を抱えてしまわないためにも、事前に損切りルールを決めておき、機械的に売却しましょう。
損切りとは?目安やタイミング、ルールやラインの決め方を紹介
少額から投資を始める
レバレッジ取引は、自己資金を一気につぎ込めば大きなリターンを狙えますが、損失が出た場合の金額も大きくなってしまいます。
レバレッジをかけた取引は、少額から始めるようにしましょう。
また、資金に余裕がないのにレバレッジ取引を始めてしまうと、大きな損失を抱えたときに生活費に困ってしまう可能性があります。
損失が出ても家計に影響がない「余剰資金」で投資しましょう。
まとめ:レバレッジ取引のリスクを理解して効率的に資産を増やそう
レバレッジ取引は大きな損失が発生するだけでなく、負債を抱えるリスクもあり、危険性がある取引手法です。
しかし、自己資金以上の取引によって効率的に資産を増やせる可能性があり、うまく活用することで効率的に資産を増やすことも十分あり得ます。
メリット・デメリットや自身のリスク許容度を考慮しながら、資産の数%程度レバレッジ商品をポートフォリオに加えてみるのもおもしろいでしょう。
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