ビットコインは今もっとも世の中で流通している仮想通貨です。価値も年々上がっており、1年前とくらべると6倍以上の価格になっているとも言われています。仮想通貨の中でも代表的な存在で、時価総額ランキングでは1位になっています(2021年10月時点)。

ビットコインの存在感が増してきたことにより、これまで興味のなかった方の間でも話題になることが増えました。

しかし、一方で「ブロックチェーン」や「マイニング」といった聞き慣れない単語や、仕組みがわかりにくいといった理由から敬遠する人も多いようです。

この記事ではビットコインの仕組みや値動きの原理、メリット・デメリットについて解説しています。

ビットコインの仕組みや特徴

2021年のビットコインの値動き

ビットコイン(BTC)は、仮想通貨の中でも最大の取引量を誇る通貨です。

仮想通貨にはビットコインのほかにも「リップル(XRP)」「ネム(XEM)」などがあり、その種類は2,100を超えます。

ビットコインはリアルに存在しないので、やり取りはデータの書き換えで完結します。

たとえば、取引によって所有者がAからBに変わるとき、所有者がBに変わったことを取引記録に記入することによって所有者変更が完了するイメージです。

ここではビットコインの特徴について解説していきます。

ビットコインの歴史

ビットコインは「サトシ・ナカモト」という人物が、2009年に開発したといわれています。2008年10月にビットコインに関する論文がインターネット上で発表され、2009年1月に開発・公開されました。

2010年2月にはビットコインを両替する取引所が誕生し、同年5月にビットコインが現実社会の決済に使われ始めています。

公開後すぐに行われた最初の取引でビットコインを入手し、現在も所有し続けている人たちのビットコインは、莫大な価値を持つといわれています。

円やドルのように決済通貨として使用できる

ビットコインは、日本円やアメリカドルなどの法定通貨のように決済通貨として利用することができます。つまり、物やサービスの対価をビットコインで支払うことができるのです。

後ほどビットコインのメリットのところで詳しく説明をしますが、ビットコインは法定通貨と違って銀行などの金融機関を経ずに送金することができます。そのため素早く、しかも安い手数料で個人間・企業間で決済することが可能です。

また、ビットコインは法定通貨と違って紙幣や硬貨がないので、決済もすべてインターネットで行われます。

法定通貨を使った送金の場合は、銀行休業日の土日祝日に相手方に着金させることはできない可能性がありますが、金融機関を通さずに送金をすることができるビットコインであれば、即時着金させることができます。

中央銀行が通貨の管理をしていない

日本円やアメリカドルなどの法定通貨の場合、日本銀行やFRBなどの中央銀行が通貨の管理をしています。国がしっかり管理することによって通貨の信頼性を担保することができますが、その分管理コストがかさむのがデメリットです。

紙幣や硬貨を発行しているため、偽札などをチェックする必要もあります。このように様々なコストがかかることが通貨を中央銀行が管理するデメリットになりますが、ビットコインはこのデメリットを解決した画期的な通貨です

ビットコインは中央銀行や特定の企業や個人に管理されていない通貨です。ビットコインを始めとする仮想通貨は、インターネット上で取引記録を一つの台帳にまとめて管理しています。ビットコインを使う個人が相互に監視しているので、通貨の信頼性はしっかり担保されています。

もし万が一不審な取引があるとすぐに大勢の監視者が問題を指摘する仕組みになっていますので、コストをかけずに信頼性を担保している画期的な通貨であるといえます。

発行総量があらかじめ決められている

日本円やアメリカドルなどの法定通貨の場合、通貨全体の発行総量についておおよそは決めていますが、明確な発行総量が決まっているわけではありません。

しかし、ビットコインの場合は明確に発行総量が決まっており、ビットコインの発行総量は、2140年までに2,100万ビットコインと決められています。

発行総量が決められていることにより、過剰にビットコインを発行しインフレを引き起こしたりするリスクを抑えています。

出典:SMBC日興証券株式会社「初めてでもわかりやすい用語集」

ビットコインが値動きする理由とは

ビットコインが値動きをする主な理由は3つあります。

  • 取引量が少ない
  • 知名度や利便性が向上すると価格は上昇しやすい 
  • 需要が高まると値動きをする(将来性)

ビットコインが値動きをする理由についてわかりやすく説明をします。

取引量が少ないため値動きしやすいため

ビットコインは仮想通貨の中ではナンバーワンの取引量を誇る通貨になりますが、投資商品の代表格である株式投資やFXに比べると取引量はまだまだ少ないのが現状です。

取引量が少ないため、突発的に大口取引が入ったりすると大きく値動きすることになります。取引量が少ないことは、ビットコインが値動きしやすい理由の1つといえます

今後購入者が増えていくことで、ビットコインの価格は安定してくる可能性が高いです。

知名度や利便性が向上すると価格は上昇しやすいため

ビットコインに限らず、仮想通貨は知名度や利便性が向上すると価格が上昇しやすいです

新たな取引所に上場したり、システムのアップデートを行うと価格は大きく上昇することが多いです。

例えば、2021年は以下の出来事で大きな値動きが発生しました。

  • 2021年3月:電気自動車メーカー「テスラ」の車がビットコインで購入可能に
  • 2021年6月:中米エルサルバドルが2021年9月からビットコインを法定通貨とすることを発表
  • 2021年7月:Amazonがビットコイン決済を導入するというニュースが流れた
    (その後Amazonはニュース内容を否定しています)

ビットコインをはじめとした仮想通貨に投資する際は、仮想通貨にまつわるニュースについてしっかりチェックするようにしましょう。

1日の値動きに上限が設けられていないため

株式投資にはストップ高・ストップ安といった1日の値動きに上限が設定されていますが、ビットコイン(仮想通貨全般)には上限が設けられていません。

そのため、1日で20%以上価格が変動することも珍しくありません

非常に価格変動幅(ボラティリティ)の高い投資商品になっているので、もし投資をする際は少額から始めるようにしましょう。

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ビットコイン投資のメリット

ビットコインのメリットは主に5つに集約されます。

  • 値動きが大きく莫大な値上がり益を狙える可能性がある
  • 24時間365日いつでも取引をすることができる
  • 少ない金額から投資をすることができる
  • 送金の手数料が低く自由度が高い
  • 仮想通貨のなかで最も信頼性が高い

ビットコインのそれぞれのメリットについて説明します。

莫大な値上がり益を狙える可能性がある

2020年の1年間でビットコインの価格は約6倍上昇しました。2020年はコロナウィルスの影響で3月から4月にかけて株価や債券などは大幅に下落し、為替は大幅な円高になったことは記憶に新しいところです。

その後、ほとんどの資産はV字回復をしましたが、ビットコインのように6倍も値上がりした金融商品は中々見当たりません。

短期間で大きな利益を狙うことができる可能性があることは、ビットコインの大きなメリットであり特徴といえます

24時間365日いつでも取引をすることができる

ビットコインは、24時間365日いつでも取引することができます

代表的な投資商品である日本株の場合、平日の9時から15時(11時半から12時半は取引不可)しか取引できませんし、取引できる時間が長いといわれているFXでも、土日祝日に取引することはできません。

いつでも好きな時に取引できるのは、値動きの激しいビットコインと相性がいいです。

少ない金額から投資できる

ビットコインの価格を見ると、1ビットコイン=400万円を超えていることがあります。

今からビットコイン取引を始めるのは難しいのではないか?と思われている方も多いですが、ほとんどの取引所では少ない金額から投資することができます。

例えば、1ビットコイン=400万円の場合でも、400円(0.0001BTC)で投資できる取引所もたくさんあります

ビットコインは価格が高くても少ない金額から投資することができるため、非常に始めやすい投資といえます。

送金の手数料が低く自由度が高い

これまで通貨を送金する場合、銀行振り込みで行うことが主でした。しかし、銀行振り込みは手数料がかかり、平日の15時以降、もしくは土日祝日に手続きをすると、相手方に着金するまで時間がかかることがありました。

このように銀行振り込みには手数料が高いというデメリットと利便性が低いというデメリットがあります。

ビットコインの場合、送金の手数料は銀行振り込みと比べ物にならないほど安く、土日祝日でも即着金させることが可能です。送金の手数料が低く自由度が高いことは、大きなメリットといえるでしょう。

仮想通貨の中で最も信頼性が高い

現在、世界には2,100を超える仮想通貨があります(2021年10月時点)。その中でもビットコインはダントツの取引量を誇る仮想通貨です。

多くの人が取引をしているためセキュリティーも充実しており、仮想通貨の中では最も信頼性が高い通貨といえます。

ビットコイン投資のデメリット

ビットコインのデメリットは主に3つです。

  • 値動きが激しい
  • 利益に対して税金がかかる
  • 国が管理していないためセキュリティが法定通貨に比べてセキュリティが甘い

ビットコインのそれぞれのデメリットについてわかりやすく説明をします。

値動きが激しい

ビットコインは、株式投資やFXに比べまだまだ歴史が浅いため取引量が少ないです。

取引量が少ないため、値動きが激しい傾向にあります。

1日100万円単位で価格が動くことも決して珍しくありませんので、ビットコインに投資をする際はその点を認識しておきましょう。

利益に対して税金がかかる

ビットコインで出た利益には税金がかかります。ビットコインの利益にかかる税金は所得税の中の「雑所得:総合課税」に分類され、最大税率は所得税と住民税を合わせて55%です。

大きな利益を出せば出すほど高い税金を支払わなければいけない点は、ビットコインのデメリットといえます

所得税の税率(令和2年4月1日時点)

課税される所得金額 税率 控除額
1,000円 から 1,949,000円まで 5% 0円
1,950,000円 から 3,299,000円まで 10% 97,500円
3,300,000円 から 6,949,000円まで 20% 427,500円
6,950,000円 から 8,999,000円まで 23% 636,000円
9,000,000円 から 17,999,000円まで 33% 1,536,000円
18,000,000円 から 39,999,000円まで 40% 2,796,000円
40,000,000円 以上 45% 4,796,000円

例.給与所得が450万円、ビットコインでの売却益が250万円の場合(合計700万円)
7,000,000円×23%(税率)-636,000円(控除額)=974,000円

出典:国税庁「所得税の税率」

法定通貨に比べてセキュリティが甘い

ビットコインは仮想通貨の中ではトップクラスのセキュリティを誇る通貨です。

しかし、国家が管理していないため、法定通貨に比べるとセキュリティ面に不安があります。実際にハッキングにより勝手に移動・消失した事例もいくつか存在します

今後、ビットコインの需要はさらに高くなると予想されているため、よりセキュリティ面にも力を入れると思います。ただ、2021年時点ではまだまだ不安な点が多いのも事実です。

まとめ:ビットコインは仕組みを理解して少額投資から始めよう

今回は仮想通貨の代表格であるビットコインについて仕組みを紹介をしました。

2021年4月には約680万円まで値を上げましたが、翌5月には約360万円まで値を下げるなど、直近でもビットコインの値動きの大きさが目立っています。その後、2021年10月には過去最高となる730万円を記録しています。

ビットコイン投資を始める場合は仕組みをしっかり把握し、メリットやデメリットを理解するところから始めましょう。

これからますます希少価値や利用する機会が増えそうなビットコイン。投資先のひとつとして検討してみてはいかがでしょうか。

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