3人家族の生活費平均はいくら?東京での暮らしや生活費を見直すポイントを解説
子供が生まれて3人家族になると、食費はもちろん教育費や日用品などさまざまな面で出費がかさみます。
3人家族で余裕を持った暮らしを送るには、どれくらいのお金が必要でしょうか?
この記事では、3人家族の生活費の平均や東京住まいの注意点、生活費を見直すポイントなどについて解説します。
3人家族が豊かに暮らすには、家計の見直しが欠かせません。
生活費の平均額と自宅の家計を見比べながら、改善点を見つけていきましょう。
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この記事の目次
3人家族の生活費平均は約28万円
3人家族の生活費の平均を知るには、総務省統計局が毎年実施している「家計調査」を参照します。
2021年に実施された家計調査によると、3人家族の生活費の平均はおよそ28万円です。
28万円の内訳は、次の表の通りです。
費用項目 | 金額 |
食料 | 77,578円 |
住居 | 18,993円 |
光熱・水道 | 22,503円 |
家具・家事用品 | 11,974円 |
被服及び履物 | 8,800円 |
保健医療 | 14,635円 |
交通・通信 | 41,110円 |
教育 | 11,403円 |
教養娯楽 | 24,346円 |
その他の消費支出 | 53,413円 |
合計 | 284,754円 |
※各項目小数点は四捨五入した数値となっています。
注意点として、住居費が18,993円と低くなっています。
これは、持ち家やシェアハウスなども含めた金額だからです。
賃貸に暮らしている場合は、この金額よりも多くなるのが通常ですので気をつけてください。
また、この数値は消費支出のみを合計したものです。
消費支出というのは日常生活を送るのに必要な費用のことで、いわゆる生活費です。
1ヶ月で実際に支払う費用には、年金や社会保険料などの非消費支出も加わります。
額面で28万円あれば安心というわけではないので注意しましょう。
出典:政府統計の総合窓口(e-Stat)「家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表 年次 2021年」
東京ではより多くの生活費がかかる
3人家族の生活費は、東京で暮らしている場合平均よりも多くなる傾向があります。
家賃が高いのはもちろん、グルメや娯楽も充実しているため、地方よりもさまざまな面で出費が多くなりがちです。
ここでは、3人家族の生活費が東京で多くかかる原因について解説します。
住宅費の負担が大きい
3人家族が東京で暮らす場合、住宅費は非常に大きな出費となります。
1人暮らしであれば家賃の安いワンルームなどで暮らせたでしょう。しかし、3人家族ではそうはいきません。
3人家族がのびのびと暮らすには、最低でも1LDKほどの間取りが必要です。そうなると、家賃はどうしても高くなります。
参考に、東京都と日本の主要都市における1LDK以上の部屋の平均家賃を以下の表にまとめました。
地域 | 1LDK〜2DKの平均価格 | 2LDK〜3DK平均価格 | 3LDK〜4DKの平均価格 |
東京都 | 11,1万円 | 12.6万円 | 15.2万円 |
愛知県 | 7万円 | 8万円 | 11万円 |
大阪府 | 8万円 | 9.5万円 | 11.2万円 |
福岡県 | 6.1万円 | 6.3万円 | 8.2万円 |
この通り、他の主要都市と比べても、東京都の家賃は非常に高くなっています。
データは東京都全体の平均家賃ですので、地域によっては平均よりもずっと高い場所もあります。
東京で暮らすには、この高い住宅費をできるだけ削減する工夫が必要です。
出典:賃貸住宅D-room「相場から賃貸を探す(2022年9月時点)」
食費も多くなりがち
3人家族の場合、食費も多くなりがちです。
食べる量が増えるのはもちろん、小さい子供がいる場合は食材の質にも気をつけたいところでしょう。
食材にこだわると、食費はどんどん増えていきます。
また、飲食店の多い東京ではグルメへの誘惑も強いです。
お昼にお気に入りのカフェでコーヒーを一杯飲むだけでも、毎日続ければ大きな出費となります。
3人家族が東京で暮らすには、あらかじめ買い物の予算を決めたり、外食の頻度を減らすなどして食費を抑える工夫が必要です。
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娯楽への誘惑が多い
東京には娯楽が豊富にあることも、生活費が増える原因の1つです。
東京は地方に比べて娯楽施設が多く、都心であればどの駅前にもカラオケ店やアミューズメント施設が並んでいます。
気軽に立ち寄っていると、いつの間にか出費が増えているかもしれません。
また、交通機関が発達しているため、新しいレジャー施設へ簡単に遊びにいけます。
その際、施設への入場料に加え交通費もかさむでしょう。
もちろん、娯楽自体は生活を充実させるため必要ですが、あまりにも出費が多いと問題です。
ほかの生活費とのバランスを見ながら、できる限り削減しましょう。
3人家族の生活費を節約(削減)する方法
3人家族の生活費を節約するには、家計を全体的に見直すことが大切です。
家計を見直すには、まず家計簿をつけて家計を見える化しましょう。
その上で特に変動しやすい食費と、効率的に節約できる固定費を見直します。
ここでは、3人家族の生活費を節約する方法を解説していきます。
家計簿をつけて支出を把握する
節約のための第一歩は、家計簿をつけることです。
家計簿は支出を見える化するために行います。
毎月の支出を記録することで、家計の問題点を把握できます。
家計簿をつけるのが面倒という方は、家計簿アプリを利用するのがおすすめです。
家計簿アプリであれば毎月の固定費を自動で記録したり、クレジットカードや銀行口座と連携できるので、いちいち記録する手間がいりません。
最近では、レシートをスマホで撮影するだけで自動的に記録してくれるアプリもあります。
家計簿アプリを活用して、スマートに支出を把握しましょう。
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食費を見直す
家計簿で支出を把握したら、実際に家計を見直していきましょう。
3人家族の生活費のなかで、特に変動が大きいのが食費です。
食費を見直す際に注目すべきポイントは、次の通りです。
- お菓子やお酒などの嗜好品が多くないか?
- 外食費は多くないか?
- 必要な食材だけを買っているか?
食費で優先的に見直したいのは、嗜好品や外食費です。
ゼロにする必要はありませんが、減らすことで家計を楽にできます。
1ヶ月50,000円までというように予算を決めて、意識しながら買い物する習慣をつけましょう。
賃貸なら家賃の安い家に引っ越しを検討する
生活費の節約は、固定費を削減することで効率的に進められます。
固定費の中でも特に大きいのが、家賃です。
家賃は、手取り金額の3割程度が目安とされています。
それ以上の額だと、生活費が圧迫される可能性があります。
下記の表も参考にして、今の家賃が適正かどうかを確認してみましょう。
世帯月収 | 家賃目安(月収の3割) |
20万円 | 6万円 |
25万円 | 7.5万円 |
30万円 | 9万円 |
35万円 | 10.5万円 |
40万円 | 12万円 |
45万円 | 13.5万円 |
50万円 | 15万円 |
ここで示した額よりも家賃が高いようでしたら、引っ越しを検討するのがおすすめです。
とはいえ、実際に引っ越しできるかどうかは、仕事や学校といった引っ越しによる影響も踏まえた上で慎重に検討しましょう。
通信費を見直す
通信費は、固定費の中でも節約しやすい項目です。
特に見直したいのは、スマホ代でしょう。
最近では各キャリアが提供している格安プランや、更に安価な格安SIMなどが人気です。
キャリアスマホは通信が安定している代わりに、毎月の通信費が高い傾向にあります。
高額なキャリアスマホを利用している方は、格安スマホに乗り換えることを検討しましょう。
光熱費を見直す
固定費を削減するには、光熱費の見直しも欠かせません。
無駄な電気を使わないといった節約はもちろんですが、電力会社やガス会社の契約プランを見直すのも重要です。
例えば、電気のアンペアを減らしたり、電力とガスを同じ会社で契約したりすることで、光熱費を押さえられることもあります。
光熱費の節約は、電力会社やガス会社の乗り換えも含めて検討するとよいでしょう。
3人家族の生活費を見直す際の注意点
これまで解説してきた通り、3人家族の生活費には節約する余地がいくつかあります。
家計をしっかり見直せば、月数万円の節約も可能でしょう。
しかし、いくら将来のために節約が必要だとしても、やりすぎはいけません。
節約のことばかり考えていると、大きな問題を引き起こす危険性があります。
ここでは、3人家族の生活費を見直す際の注意点について解説します。
子供の教育費は可能な限り削らない
家計を節約する際、子供の教育費はできるだけ節約しないのが賢明です。
教育費は目先の生活だけを考えると余分なお金に思えるかもしれません。
少しでも今の生活費へ回したいと考えることもあるでしょう。
しかし、子供にとってその時経験できたこと・挑戦できたことは、あとから取り戻すことができません。
教育費を節約することで、子供の成長機会を奪ってしまうようなことは避けたいところです。
教育費は子供が親元を離れ自立するために必要なお金なので、将来への投資と考え、できる限り削らないように意識しましょう。
節約を意識しすぎて生活レベルを下げすぎない
生活レベルを下げるような節約にも注意が必要です。
生活レベルを下げれば、確かにお金は貯まります。
しかし、お金の余裕は生まれても、心の余裕がなくなってしまいます。
節約のことで頭がいっぱいになり、お金は貯まってもストレスの多い日常を送る羽目になるかもしれません。
また、行き過ぎた節約は家族に不自由な生活を強いることにもつながります。
生活レベルを落としたり、趣味を諦めたりするような節約ではなく、自分の生活スタイルを最適化しながら無駄な部分を削ぎ落とすような節約を心がけましょう。
3人家族で生活費を効率よく貯める方法
3人家族で余裕のある暮らしを送るには、もしものときのために生活費をある程度貯めておくことが大切です。
ここでは、3人家族で生活費を効率よく貯める方法について解説します。
先取り貯金を取り入れる
1つ目の方法は、先取り貯金です。
先取り貯金とは、お給料を受け取ったときに先に決まった額を貯金する方法をいいます。
一般的に貯金といえば、毎月の生活費の中から余った額を貯めていくイメージがあると思います。
先取り貯金では、あらかじめ毎月の貯金額を決めておき、お給料が入ったらすぐにその額を抜いて貯金します。
こうすることでお金を使い継ぎてしまったということがなくなり、確実にお金を貯められます。
先取り貯金を行うには、毎月の支出を把握することが欠かせません。
貯金に回せるお金がいくらなのかはっきりさせる必要があるからです。
収入から支出を引いて余った額を先取り貯金へ回せば、無理なく効率的にお金を貯められるでしょう。
積立NISAを活用する
生活費を効率よく貯めるには、積立NISAも活用するとよいでしょう。
積立NISAとは、投資で得た利益が非課税になる制度のことです。
積立NISAでは、投資信託やETFといった金融商品を毎月一定の額だけ購入します。
投資によって得た利益には20年間税金がかからないため、効率よくお金を増やせます。
また、急な出費でお金が必要なときは、運用途中の金融商品を売って現金に変えることも可能です。
仮に急な出費が必要になった場面でも安心してお金を工面できるでしょう。
まとめ:3人家族の生活費を見直して将来に備えよう
3人家族が無理なく暮らすのに必要な生活費の平均は、およそ28万円です。
東京で暮らす場合は、それ以上にかかる可能性もあります。
このお金を確保するには、生活費の節約が欠かせません。
家計簿をつけて、固定費や食費を見直すことから始めましょう。
ただし、節約に力を入れすぎて教育費を削ったり、生活レベルを極端に落としたりしてはいけません。
無理のない範囲で楽しく節約を継続することが大切です。
生活費を効率よく貯めるには、先取り貯金や積立NISAなどの方法があります。
これらの方法も利用しながら、3人家族が余裕を持って暮らせるお金を確保しましょう。
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記事監修者
マネカツ編集部
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