前回は、【株式投資入門】NT倍率とは|日経平均株価とTOPIXの仕組みと違いを知ろう!を解説しました。今回は、投資信託のインデックスファンドとアクティブファンドの違いについてご紹介します。

投資信託は、運用手法によりインデックスファンドとアクティブファンドの2種類に分類されることをご存知でしょうか。

今回は、インデックスファンドとアクティブファンドの5つの違いと人気が高い投資信託をご紹介します。まずは、インデックスファンドの定義から見ていきましょう。

インデックスファンドは日経平均株価などベンチマークに連動した投資信託

インデックスファンドは、日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)などの特定の指数をベンチマークとして、ベンチマークの値動きに連動するように運用する投資信託です。ベンチマークとは、運用成績の基準となる指標のことです。

インデックスファンドには次の3つの特徴があります。

運用コストが安い

投資信託には、購入する際の販売手数料がかかりますが、インデックスファンドは、ほとんどがノーロード(販売手数料無料)です。

購入時の手数料がかからないだけでなく、保有している間のコスト(信託報酬)もアクティブファンド(後述)に比べると安くなっています。

信託報酬とは、投資信託を管理・運用してもらうための経費として、投資信託を保有している間、ずっと支払い続ける費用です。インデックスファンドは運用コストが安いため、多くの場合アクティブファンドに負けない成果が出るといわれています。

指数に連動するから値動きがわかりやすい

インデックスファンドは、日経平均株価などの指数に連動するため、

値動きがわかりやすいというメリットがあります。

国内では日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)、海外ではNYダウ、S&P500などが代表的な指数です。

分散投資ができる

分散投資とは、投資対象を多様化させることで、資産運用に伴う価格変動リスクを抑えてリターンをめざす方法です。

すべての資金をひとつの金融資産に集中させると、運用がうまく行かなかった場合の損失が大きくなってしまいます。複数の資産に分散させておけば、リスクを分散させながら、安定的な収益が期待できるのです。

インデックスファンドは指数を対象としているので、日経平均株価なら225銘柄、TOPIXなら約2,000銘柄の株式を購入しているのと同じ効果があります。

バランスよく市場全体に分散投資ができるのがインデックスファンドのメリットです。

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アクティブファンドは市場平均以上の利益を目指す投資信託

アクティブファンドは対象企業の調査・研究を行い、日経平均株価などベンチマークを上回る運用成果を目指す方法です。

インデックスファンドは多くの銘柄に分散していますが、アクティブファンドは運用のプロであるファンドマネージャーの選定基準で銘柄を選び、集中投資するのが一般的です。調査研究を行うので、パッシブ運用より運用コストが高くなります 。

アクティブファンドの運用手法は、以下の四つがあります。

トップダウンアプローチ

景気や金利、為替などマクロ経済から分析し、組み入れ対象となる銘柄を絞り込んでいく方法です。

ボトムアップアプローチ

個別企業に対する調査や分析を行い、その結果に基づいて組入れ対象となる銘柄を一つ一つ選択していく方法です。

グロース投資

「成長株投資」とも呼ばれ、株価の水準より売上や利益の伸び率など成長性が期待できる銘柄に投資する方法です。

バリュー投資

「割安株投資」とも呼ばれ、株価が割安と判断される銘柄に投資します。株価収益率(PER) や株価純資産倍率(PBR)などの指標をもとに投資対象を選別します。それぞれの計算式は以下のようになります。

  PER(株価収益率)= 株価 ÷ 1株当たり当期純利益(EPS)

  PBR(株価純資産倍率)= 株価 ÷ 1株当たり純資産(BPS)

それでは、アクティブファンドの特徴を見ていきましょう。

ベンチマーク以上の利益を得られる可能性がある

アクティブファンドは積極的に運用を行うので、銘柄を絞り込んで、ベンチマーク(TOPIXなどの指数)を上回ることを目指す投資信託です。運用が上手くいけば、インデックスファンドを大きく上回る成績を上げることができます。

種類が豊富

インデックスファンドは対象となる指数が限られていますが、アクティブファンドは、運用方針により多くの種類があります。

例えば、毎月分配型のファンド、AI(人工知能)やフィンテック、バイオなど様々テーマに対象を絞ったファンドなどがあります。

運用コストがかかる

アクティブファンドのデメリットとしては、運用コストがインデックスファンドに比べて高いというのがあります。

購入手数料は3%前後、信託報酬は1.5%程度かかるのが通常です。アクティブファンドは銘柄の調査などで手間がかかることから、その分コストがかかるのです。

インデックスファンドとアクティブファンドの違いは?

インデックスファンドとアクティブファンドは、以下のような5つの違いがあります。

インデックスファンドは、市場平均(インデックス)並みのリターンを目指しますが、アクティブファンドは市場平均を上回る運用を行います。

積極的に集中投資の運用を行うので、市場環境がいい時はアクティブファンドの成績がよくなりますが、市場環境が悪化すると分散投資を行っているインデックスファンドの方が損失は少なくなる傾向にあります。

また、運用コストはインデックスファンドの方が低くなります。特に信託報酬は投資信託を保有している間、毎日かかってくる費用なので、長期で保有すればするほど、その差は大きくなってきます。

アクティブファンドの方がコストやリスクが高いものの、より積極的にリターンを目指していく運用手法なのです。

人気のあるインデックスファンドとアクティブファンドは?

日本株で運用するインデックスファンドとアクティブファンドで、純資産額が多い銘柄を見てみましょう(モーニングスター ファンドランキング / 2018年12月現在より)。純資産額が多いということは、それだけ人気が高い投資信託だということです。

インデックスファンド純資産ランキング

1位 インデックスファンド225

運用会社          日興アセットマネジメント

純資産総額         218,382百万円

信託報酬          0.56%

トータルリターン5年(年率) 8.73%

*トータルリターンとは、分配金を再投資したと仮定した基準価額で、投資信託の実績を比較するのに用いられます。

2位 日経225ノーロードオープン

運用会社          アセットマネジメントOne

純資産総額         198,770百万円

信託報酬          0.86%

トータルリターン5年(年率) 8.33%

3位 MHAM 株式インデックスファンド225

運用会社          アセットマネジメントOne

純資産総額         174,580百万円

信託報酬          0.59%

トータルリターン5年(年率) 8.67%

インデックスファンドの上位3銘柄は、すべて日経平均株価(日経225)型となりました。やはりTOPIXなど他の指数よりも馴染みが深いのでしょう。

アクティブファンド純資産ランキング

1位 ひふみプラス  

運用会社          レオス・キャピタルワークス

純資産総額         572,413百万円

信託報酬          1.06%

トータルリターン5年(年率) 15.24%

2位 フィデリティ・日本成長株・ファンド

運用会社          フィデリティ投信

純資産総額         346,443百万円

信託報酬          1.65%

トータルリターン5年(年率) 6.98%

3位 さわかみファンド

運用会社          さわかみ投信

純資産総額         292,157百万円

信託報酬          1.08%

トータルリターン5年(年率) 7.54%

アクティブファンドを選ぶ基準として、信託報酬が比較的安く、5年以上の実績があるファンドを購入するようにしましょう。これらの上位3銘柄はいずれも基準を満たしています。

ただし、トータルリターンは過去の実績なので、将来の成績を保証するものではないということに注意しましょう。

まとめ

今回は、インデックスファンドとアクティブファンドの違いと、人気のある投資信託をご紹介しました。積極的な運用成果を目指すならアクティブファンドがオススメです。

しかし、信託報酬などのコストがかかるので、長期で積立投資を行いたいという投資家にはインデックスファンドの方が向いています。

どの程度のリスクを取り、リターンは何%目指すのかという運用方針を決めてから、投資信託を購入するようにしましょう。

記事 山下 耕太郎

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