バリュー株・グロース株とは?違いやメリット・デメリット、おすすめ銘柄

株式投資をする際の銘柄選定では、「バリュー株」と「グロース株」の違いやそれぞれの特徴などの理解が大切になってきます。
バリュー株に投資するかグロース株に投資するかで、期待できるリターンや背負うリスクが大きく異なるからです。
この記事では、「バリュー株」「グロース」それぞれの違いやメリット・デメリットを解説します。
ご自身の投資目的に合う銘柄を選定できるように本記事の内容を参考にしてください。
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目次
- 1 バリュー株とは
- 2 バリュー株投資のメリット
- 3 バリュー株投資のデメリット
- 4 バリュー株おすすめ銘柄5選
- 5 グロース株とは
- 6 グロース株投資のメリット
- 7 グロース株投資のデメリット
- 8 グロース株おすすめ銘柄5選
- 9 バリュー株・グロース株投資はどっちがおすすめ?
- 10 まとめ:バリュー・グロース株の特徴を把握しよう
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バリュー株とは
「バリュー株」とは、企業本来の価値よりも株価が割安な銘柄のことです。
投資する際には、割安かどうか、将来的に本来の企業価値まで株価が戻るかどうかに着目します。
バリュー株への投資は「1万円が入っている財布を5千円で購入する」などと喩えられます。
本来の価値よりも割安な株価の状態で購入し、その後、本来の価値と釣り合う株価に向けて上昇するとリターンを得られます。
利益や企業価値と比較して株価が安い銘柄
利益や企業価値と比較して株価が低い銘柄があります。市場に過小評価されていて「投資家から不人気な銘柄」ともいえます。
バリュー株投資では、現在割安な銘柄の市場からの評価が見直され、株価が上昇することを期待して投資します。
投資家からの知名度が低かったり、売上や利益の成長性が低いと判断されている銘柄が割安に放置されている傾向があります。
割安度はPERとPBRで判断できる
何をもって株価が割安と判断するかはさまざまですが、「PER」と「PBR」を用いて判断する方法がわかりやすく一般的です。
PERとPBRの解説と、どの程度の数値であれば割安であるかの基準を紹介します。
人によって割安な銘柄の選定基準は異なるため、あくまで一例として参考にしてください。
PERとは
PERとは「株価収益率」と呼ばれるもので、株価が1株当たりの純利益と比較して何倍になっているかを示す指標です。
仮に株価が1,000円、1株当たりの当期純利益が100円の企業があったとします。この場合、企業のPERは10倍となり、1株あたりの当期純利益が100円の状態を10年間継続すると、100円×10年で1,000円となり、10年で投資資金を回収できることになります。
同様に考えると、PER15倍の企業では15年、8倍の企業では8年で投資資金が回収できるといえるため、PERが高いと割高、低いと割安という認識が一般的です。
日経平均株価のPERは15倍程度とされていることから、15倍よりも高いと割高、低いと割安と判断されます。業界によって成長性やリスクの大きさなどが異なるため、同業他社と比較して判断するケースもあります。
PBRとは
PBRとは、「株価純資産倍率」と呼ばれるもので、株価が1株当たりの純資産と比較して何倍になっているかを示す指標です。純資産は返済義務のない会社の資産のことで、株主からの出資金や利益の蓄積などを合わせたものです。
PBRが1倍のとき、株価と1株当たりの純資産は一致しています。この状態で会社が解散すると、理論上は株主に投資額がそのまま返ってくることを意味します。
PBRが1倍未満の銘柄の場合、会社が解散すると、理論上は投資額以上にお金が返ってくることを意味するため、割安と判断されます。そのため、PBRが1倍を超えるか、1倍未満か、が割安かどうかの判断材料のひとつです。
また、複数の銘柄を比較する際は、PBRが高いと割高、低いと割安と判断されます。
バリュー株投資のメリット
リスクが低い
バリュー株はグロース株と比較して、価格の変動幅を示すボラティリティが低いです。
価格の変動幅が小さい傾向があるため、リスクが低いといえます。
また、バリュー株投資をする際は、割安な銘柄、つまり今でも十分に安い銘柄へ投資していることを踏まえると、株価が下落する際も大きな下落は起こりにくいと考えられます。
安定した配当を受けられる
バリュー株は配当や株主優待を安定して出し続けている企業が多いです。
購入した時点での株価に対して、1年間でどのくらいの配当がもらえるかを示す、配当利回りが高い企業もあります。
株式投資のリターンとして、売却益ではなく、配当や株主優待といったインカムゲインを重視する投資家におすすめです。
バリュー株投資のデメリット
大きな運用益は期待できない
価格の変動幅が小さいため、バリュー株投資では大きな運用益は期待できません。
株価が何倍にも上昇して大きなリターンを狙いたい方には向いていないといえます。
また、割安な銘柄である、ということは成長性が高くない可能性が考えられます。成長性が高い銘柄は投資家からの人気が集まる傾向にあるため、割安な状態で放置されにくいです。
成長性が高くないならば株価が大きく伸びるとは考えにくいため、この点からもバリュー株投資では大きな運用益が期待しにくいといえます。
割安な理由がマイナスなこともある
バリュー株へ投資する際は、なぜ割安なのかをしっかりと理解しましょう。
PERやPBRだけを見て割安と判断し投資すると、将来的に株価が回復せずにむしろ下落する、というケースも考えられます。
割安な理由にはシンプルに業績が悪かったり、財務体質に問題があるケースもあります。
将来的に株価が上昇するかどうか、しっかりと見極めましょう。
バリュー株おすすめ銘柄5選
バリュー株のおすすめ銘柄を紹介します。記事内で扱うデータは2021年12月23日時点のものです。
実際に投資する際は、株価や配当利回り、配当政策など、最新の情報をご確認ください。
オリックス【8591】
オリックスは、リース事業や金融事業も展開している会社です。
ローンの保証会社や銀行、生命保険のほか、「オリックス・バファローズ」というプロ野球球団を所有していることでも有名です。
2020年は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、株価が1,100円台まで下落しました。
とはいえ、現在はすでに回復しており、コロナ前よりも株価が上がっています。
配当時期 | 1株あたりの配当 | 配当利回り |
2021/03 | 78円 | 4.18% |
2020/03 | 76円 | 5.84% |
2019/03 | 76円 | 4.78% |
2021年末時点の配当利回りは3.43%です。2020年は大きく株価が大きく下落したものの、減配はありませんでした。
オリックスは株主優待も人気です。
全国各地の名品が手に入る「ふるさと優待」とオリックスグループが提供する各種サービスを優待価格で利用できる「株主カード」の2種類です。
現在は株価が回復しているため、割安感は少し薄れていますが、安定した配当を期待できる点、株主優待の内容などを踏まえておすすめの銘柄です。
三菱UFJフィナンシャル・グループ【8306】
三菱UFJフィナンシャル・グループは日本を代表する金融グループです。
傘下には「三菱UFJ銀行」や「三菱UFJニコス」などがあります。
こちらも新型コロナウイルスの影響で株価は下落したものの、現在は回復しています。
配当時期 | 1株あたりの配当 | 配当利回り |
2021/03 | 25円 | 4.22% |
2020/03 | 25円 | 6.20% |
2019/03 | 22円 | 4.00% |
2021年末時点の配当利回りは4.49%です。株価が下落した際でも減配せず、2021年3月期では増配しています。
現在は新型コロナウイルスの影響で売上が減少していますが、収束後には元の水準に戻ることに期待できます。
配当利回りが高い点や、コロナ収束後に株価回復が期待できる点からおすすめの銘柄です。
東京海上ホールディングス【8766】
東京海上ホールディングスは、国内外で保険事業を展開する東京海上日動グループの持株会社です。
「東京海上日動火災保険」を含む損害保険事業や生命保険事業、その他金融事業と幅広く展開しています。
新型コロナウイルスの影響で下落した株価は、2021年末時点では回復しています。
売上高そのものはコロナ前とあまり変わっていないため、今後にも期待が持てます。
配当時期 | 1株あたりの配当 | 配当利回り |
2021/03 | 235円 | 4.46% |
2020/03 | 225円 | 4.55% |
2019/03 | 250円 | 4.66% |
2021年末時点の配当利回りは3.86%です。2019年から2020年にかけて減配がありましたが、全体で見ると増配傾向にあります。
コロナ禍でも売上を維持していたこと、収束後の株価上昇に期待できる点、高い配当利回りを維持しつつ増配傾向にある銘柄である点からおすすめの銘柄です。
コニカミノルタ【4902】
コニカミノルタは、デジタル複合機(コピー機)を中心に扱うデジタルワークプレイス事業を国内外に展開しているほか、ヘルスケア事業なども展開している会社です。
株価はもともと下落傾向にあったところに新型コロナウイルスの影響で大きく下げています。
現在は回復してきていますが、コロナ前水準には戻っていないため、捉えようによっては割安であるともいえます。
配当時期 | 1株あたりの配当 | 配当利回り |
2021/03 | 25円 | 4.17% |
2020/03 | 25円 | 5.69% |
2019/03 | 30円 | 2.75% |
2021年末時点の配当利回りは5.80%です。
2020年3月期は最終利益が赤字で、減配がありました。続く2021年3月期も赤字でしたが、配当は維持され、2022年3月期には1株あたりの配当が30円に増配される見込みです。
今後、純利益が黒字になる見通しであることや、現在の株価が安値であることなどからおすすめの銘柄です。
日本電信電話【9432】
日本電信電話(NTT)は、「NTTドコモ」や「NTT東日本」などを傘下に抱える通信事業の持株会社です。
直近の株価は、上場後最高値を記録しています。NTTドコモを完全子会社化したこと、NTTドコモの電子決済サービスが好調なことから、2021年は過去最高の売上でした。
配当時期 | 1株あたりの配当 | 配当利回り |
2021/03 | 105円 | 3.69% |
2020/03 | 95円 | 3.69% |
2019/03 | 90円 | 7.65% |
2021年末時点の配当利回りは3.51%です。
株価が上昇しているため、配当利回りは低下しています。とはいえ、11期連続で増配しているため、今後も高い配当利回りが期待できます。
現状の株価が割安水準である点や、安定した配当収入が見込める点でおすすめです。
グロース株とは
「グロース株」とは、Growth(成長)を意味する英単語から分かるように、業績が成長している企業を表すことが多いです。
投資する際には過去から現在までの業績成長度合いや、これから先も成長し続けるかどうかなどに着目します。
長期的に株価上昇が期待できる銘柄
グロース株の投資対象は、売上や利益率などが良く、長期的な株価上昇が期待できる銘柄です。
今後、株価が2倍、3倍、あるいは5倍、10倍(テンバガー)と大きく伸びる可能性もあります。
なお、成長性を重視した銘柄なため、投資家からの人気が集まりやすく、株価が割高な銘柄が多いです。
革新的なサービスや新たな分野の企業が多い
革新的なサービスや商品を提供している企業、他社が参入しにくいサービスを提供している企業は成長が期待でき、グロース株に分類されます。
アメリカではGAFAMと呼ばれるGoogle(Alphabet)やApple、Facebook(Meta)、Amazon、Microsoftなどがグロース株の代表例として挙げられます。最近話題となっている企業としては電気自動車のテスラやweb会議システムのZoomなどがあります。
日本のグロース株として、日本電産やファーストリテーリング(ユニクロ)などの大企業、最近の企業ではメルカリやマネーフォワードなどが挙げられます。
グロース株投資のメリット
大きなリターンが狙える
企業が成長すると、株価は数倍〜数十倍へと成長し、大きなリターンを得られる可能性があります。
例えばiPhoneやMacBookなどでお馴染みのAppleの株価を例に見ていきます。初代iPhoneの発表イベントが行われた2007年1月9日にAppleの成長を見込んで投資したとします。
2014年に1株を7株に、2020年に1株を4株に株式分割している関係で、修正株価になりますが、2007年1月9日の終値は3.31ドルでした。
2021年10月26日の終値が149.32ドルなので、14年で約45倍も株価が成長しています。
このように、グロース株への投資は大きなリターンを狙うことができます。
企業研究する楽しさがある
個別株に投資する際は企業研究が必須です。グロース株投資では、今後も成長を続けるかどうかが大切な要素となります。
そのため、投資を検討している銘柄のビジネスモデルや成長性など、企業の競争力や効率的に利益を生み出しているかどうかを見るROE(株主資本利益率)の数値や数年単位での持続性などを調べます。
今後株価が何倍にも伸びて大きなリターンを狙える企業を探す行為なため、人によってグロース株に投資するための企業研究は、お宝探しのような楽しさがあるかもしれません。
企業研究の末、将来株価が何倍にも伸びる企業に株価が安い段階で投資できると大きなリターンを得られます。
グロース株投資のデメリット
株価の値動きが激しい
グロース株は大きな運用益を狙える反面、値動きが激しくなりがちな特徴があります。今後の成長を見込んで購入している方もいるため、PERやPBRなどの株価指標で考えると割高な銘柄も多いです。
そのため、企業の成績が期待に届かなかったり、市場の期待を裏切るような決算が出ると、株価が一気に下落する傾向があります。
株価が一気に下落するリスクを考えると、購入後も企業の動向をしっかりと確認し続ける必要があります。定期的な決算発表を見てビジネスの成長が止まっていないかを確認し、状況に応じて撤退(損切り)する選択肢を取れるようにしておきましょう。
撤退すべきタイミングを逃すと、株価が大きく下落した後でマイナスになる可能性も考えられます。
購入タイミングに気をつける必要がある
グロース株に類する銘柄を購入する際は、購入タイミングも重要になります。基本的に高値圏にいることが多いため、購入タイミングを間違えると高値掴みになる可能性が高いからです。
適切なタイミングで購入するためには企業研究が欠かせません。今後も成長を続けるかどうか、すでに株価が上昇している企業であれば今がピークではないか、きちんと見極めた上で購入する必要があります。
直前の決算や今後の株価上昇材料を確認するなど、企業研究が欠かせない点はデメリットといえるかもしれません。
グロース株おすすめ銘柄5選
グロース株のおすすめ銘柄を紹介します。記事内で扱うデータは2022年12月23日のものです。
おすすめ銘柄への投資を検討する際は、今後も成長を続けるかどうか、株価が上昇するかどうか、などをしっかりと見定めた上で行ってください。
メルカリ【4385】
メルカリは、フリマアプリ「メルカリ」を運営している会社です。
売上高を見ると、大きな成長を遂げていることがわかります。
2020年6月期までは赤字だったものが、2021年6月期には黒字に転換しています。
決算時期 | 売上高 | 営業利益 | 純利益 |
2021/06 | 106,115 | 5,184 | 5,720 |
2020/06 | 76,275 | -19,308 | -22,772 |
2019/06 | 51,683 | -12,149 | -13,764 |
単位:百万円
メルカリは国内でのシェアをさらに拡大しつつ、海外にも事業を展開しています。
このまま上昇トレンドが続くか、国内外の事業がどのような成果を出すか、などに注目です。
マネーフォワード【4385】
マネーフォワードは、個人向けの家計簿アプリ「マネーフォワードME」やクラウド会計ソフト「マネーフォワード クラウド会計」などを提供している会社です。
マネーフォワードは純利益が上場以来ずっと赤字ですが、毎年の売上高は右肩上がりで成長しています。
決算時期 | 売上高 | 営業利益 | 純利益 |
2020/11 | 11,318 | -2,804 | -2,423 |
2019/11 | 7,156 | -2,446 | -2,572 |
2018/11 | 4,594 | -796 | -815 |
単位:百万円
2021年11月期の純利益も赤字の見通しですが、赤字幅は縮小する見通しです。
いずれ純利益が黒字化することも遠くはなさそうです。
ラクス【3923】
ラクスは「メールディーラー」や「楽楽精算」などのクラウド事業を展開する会社です。
ラクスは赤字が無く、売上高が右肩上がりな点が魅力です。売上を支えているのは、顧客が月額料金を支払いサービスを利用する「サブスクリプション」となります。
そのため、解約されない限り顧客の増加に応じて収益アップが期待できます。
決算時期 | 売上高 | 営業利益 | 純利益 |
2021/03 | 15,387 | 3,898 | 2,936 |
2020/03 | 11,608 | 1,174 | 799 |
2019/03 | 8,743 | 1,468 | 1,018 |
単位:百万円
株価は、2021年に入ってから基本的には右肩上がりで成長しています。
サブスクリプションサービスは既に軌道に乗っているため、今後も売上の上昇とともに株価の上昇も期待できそうです。
ファーストリテイリング【9983】
ファーストリテイリングは、「ユニクロ」や「GU(ジーユー)」などのブランドを展開する会社です。
2020年8月期は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて売上が減少しましたが、翌年には売上が回復しています。
決算時期 | 売上高 | 営業利益 | 純利益 |
2021/08 | 2,132,992 | 249,011 | 169,847 |
2020/08 | 2,008,846 | 149,347 | 90,357 |
2019/08 | 2,290,548 | 257,636 | 162,578 |
単位:百万円
ファーストリテイリング傘下の店舗数は年々増えており、事業規模が拡大し続けています。
2002年には株価2,200円台でしたが、その時から比べると約30倍の68,350円まで株価が成長しています。
ユニクロやGUの勢いを見るに、今後も成長する期待が持てる銘柄です。
花王【4452】
花王は洗剤や石鹸、化粧品、スキンケアなどの商品を扱う会社です。
花王は売上を毎年上げているわけではありませんが、花王が扱っている商品は景気の良し悪しに左右されにくい性質があります。
景気が悪くても洗剤やシャンプーなどの生活必需品は購入するため、安定した売上が見込めます。
決算時期 | 売上高 | 営業利益 | 純利益 |
2020/12 | 1,381,997 | 175,563 | 126,142 |
2019/12 | 1,502,241 | 211,723 | 148,213 |
2018/12 | 1,508,007 | 207,703 | 153,698 |
単位:百万円
花王は日本で唯一の30年以上連続で増配し続けている銘柄でもあります。増配し続けるためには安定した売上と成長が必要です。
グロース株として紹介していますが、安定した配当収益も期待できます。
2021年12月末時点の株価は下落トレンドにありますが、下落が続いてる期間も増配は行われています。
今後も安定した売上を見込める点や海外、特にアジアでの売上の成長が見込める点などから株価の回復、成長が期待できます。
バリュー株・グロース株投資はどっちがおすすめ?
どちらの投資方法でも成功している方はいるため、全ての人に対して「バリュー株投資がおすすめ」「グロース株投資がおすすめ」とはいえません。
バリュー株・グロース株の特徴や投資目的などに応じて、ご自身に合った投資方法を選択すべきです。
長期保有で配当重視の投資:バリュー株
配当を含めて、長期的な利益を狙いたい方はバリュー株投資がおすすめです。
グロース株のような成長を続ける企業の特徴として、配当をあまり出さない傾向があります。
利益を配当として還元するよりも、設備や事業などに投資する方が自社の業績に寄与し、結果的に株価の上昇につながると考えられているからです。有名な企業では、Amazonが無配当政策を行なっています。
バリュー株に類する企業は、利益を配当として還元するケースが多く、業績が安定している企業であれば、毎年安定して配当が出ることも期待できます。
大きなリターンを狙いたい方:グロース株
大きなリターンを狙いたい方はグロース株投資をすべきです。成長性を重視するため、株価が2倍、3倍に上昇する可能性が十分にあります。
購入タイミングや企業研究など投資に割く時間は多くなりますが、大きなリターンを狙える点は大きな魅力です。
グロース株投資は、投資した金額を大きく増やしたい方、しっかり銘柄を吟味して普段からの企業・相場チェックが苦ではない方におすすめといえます。
まとめ:バリュー・グロース株の特徴を把握しよう
バリュー株は本来の企業価値より割安な株価の銘柄です。安定した値上がりを期待したい方や配当を受け取りたい方におすすめと投資方法といえます。
グロース株は売上や利益率が高い銘柄です。今後の企業の成長に合わせて株価が大幅に伸びることを期待して投資するため、株式投資で大きなリターンを狙いたい人におすすめとなっています。数年で株価が何倍にも上昇し、大きなリターンを得るケースも珍しくありません。
バリュー株投資もグロース株投資も、リターンを得るためには企業研究が欠かせません。
ご自身の投資目的に合わせて、最適な銘柄への投資を行えるようにしましょう。
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記事筆者
マネカツ編集部 Manekatsu Henshubu
"将来への漠然としたお⾦への不安はあるけど、何から始めていいのかわからない…"
そんな方に向けて「資産運用」や「節税」など、お金に関する情報を発信しています。

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