資産運用と聞くと多くの方は、株式や投資信託·仮想通貨などを思い浮かべるのではないでしょうか?近年、過去にないほどの資産運用ブームが起きており、多くの人が資産運用を行っています。

2020年は3月にコロナショックが起こり、一時マーケットは暴落しましたが、その後は V字回復を実現し、近年まれにみる上昇をしました。2021年も引き続き、強気の相場が続いているので、資産運用を始めたばかりの人の中には、「守り」の重要性を知らない方もいるでしょう。

資産運用における守りとは、マーケットが下落した時に、資産の下落を防ぎ、利益を出せる仕組みのことです。株や仮想通貨など攻め一辺倒のボートフォリオでは、上昇局面が続けば良いですが、いつか大きな損を追ってしまう可能性があります。

そこで今回は、資産運用における守りの代表格である「金投資」について説明をします。わかりやすく説明しますので、是非最後まで読んでください。

金(ゴールド)投資とは

金投資を行うには、純金積み立てや投資信託など様々な方法があります。金は古くから無価値にならない世界共通の資産ですが、2008年に起きたリーマンショック以降の不確実性が増す市場の中で、他の資産や通貨との相関性の低さや、実物資産としての価値に一層の注目が集まっています。

最近では、米中貿易摩擦や新型コロナショックなどを背景とした先行き不透明な投資環境下、金が選ばれる動きが見られます。ではこの金投資には、どのようなメリット、デメリットがあるのでしょうか?

金投資のメリット

金投資には様々なメリットがありますが、金投資の主なメリットは4つに集約されます。

  • 株価の下落に強い
  • 世界共通の価値基準
  • インフレに強い
  • 実物の資産であること

金投資のそれぞれのメリットについてわかりやすく説明していきます。

株価の下落に強い

金は株式や債券など他の投資資産や通貨と異なる値動きをする傾向があるため、様々な資産と組み合わせることによって分散投資効果が発揮され、資産全体の価格変動リスクの低減が期待できます。

金利水準が高い局面では、利子や配当がない金は不利になりますが、金利水準が低くなると反対に、金の魅力が相対的に高まります。

金価格は直近(2021年6月現在)こそ下落傾向にありますが、円建ての金価格はじわりじわりと上昇しており、2020年には約40年をかけて高値を更新しました。

今後の金価格を予測することは難しいものの、過去の上昇局面と現在の市場環境は通貸発行量を増加させた時期という点で共通しており、実物資産やインフレヘッジの手段としての金の魅力が高まっているといえそうです。

一方で、株式や債券と異なる値動きをする金は分散投資の際の観点から、資産運用に欠かせない投資対象として存在感も高まっています。

基軸通貨である米ドルの価値下落や、世界の中央銀行が過去50年で最も早いペースで金を購入していることを背景とした需給の不均衡の今後の継続が理由として挙げることができるでしょう。

世界共通の価値基準

現在は、金本位制が終了していますが。金本位制のころから金の価値に変わりはありません。

金は現在でも世界中の中央銀行で準備資産として保有されています。なぜ世界中の中央銀行が金を保有しているかというと、各国か発行している紙幣の価値がゼロになってしまう可能性は決してゼロではないからです。

万が一、自国通貨や他国の通貨の価値がゼロになっても金の価値がゼロになることはないのでリスクヘッジのために多くの国は金を持っています。

インフレに強い

金はインフレに強い資産といわれています。

先ほど説明した通り、金は限られた希少な資産のため常に一定の価値があり、インフレが起きてお金の価値が低くなっても、「金そのものの価値」の信用が高いため、相対的に金の価値は高まり、価格が上昇する傾向にあるのです。

インフレに強いことも、金の大きなメリットといえるでしょう。

実物の資産であること

金は、「限りある資産としての希少性」と「実物資産としての特性」から価値があるといわれています。

また、品質が劣化しないことも価値が失われない理由の一つです。

希少性

  • これまでに生産された金の総量 (オリンピックのプール約4杯分)
  • 年間生産量…3,300ト ン
  • 推定埋没量…約5万トン (可採年数約15年)

実物資産の特性

金融資産特有の発行体の信用リスクがないため、株式や債券のように発行体の破たんで価値がゼロになることがありません。

金投資のデメリット

さまざなメリットがある金投資ですが、金投資にもデメリットはあります。

金投資の主なデメリットは2つです。

  • 為替の影響を受ける
  • 配当がない

金投資のそれぞれのデメリットについてわかりやすく説明します。

為替の影響を受ける

金は金そのものに価値がある資産ですが、為替の影響は受けます。

特に基軸通貨である米ドルの影響を受けやすく、米ドルとは逆相関の関係です。つまり、米ドルが高くなると金の価格は下落し、反対に米ドルが安くなると金は下落する傾向にあります。

為替、特に米ドルの影響を受けやすいことは、株価が下落すると米ドル高になりやすいので金投資のデメリットといえるでしょう。

配当がない

金は利子や配当が付かない資産です。金利や配当がつかないことは投資資産として金のデメリットといえるでしょう。しかし、金は、そのものに価値がある「実物資産」です。

金利が上昇する局面では、金利が付かないことから金投資の魅力が低下することも予想されますが、過去の金利上昇時においては米国の10年国債利回りと金価格の動きをみると、必ずしも金投資にマイナスの結果をもたらすわけではないことが分かります。

配当や利息が付かないことはデメリットですが、過去の実績をみると実はそんなに大きなデメリットにはならないかもしれませんね。

金に投資する方法とそれぞれの特徴

金投資のメリットやデメリットについてご理解いただけだでしょうか?

金投資にはもちろんデメリットがありますが、実物資産である金に投資をすることはメリットのほうが大きいといえるでしょう。

では、金に投資をするにはどのような方法があるのでしょうか?

金投資の種類

この章では代表的な金投資のやり方について紹介します。

金投資の種類は主に5つです。

  • 純金積立
  • 金貨・金地金
  • 投資信託
  • 金ETF
  • 金先物取引

それぞれの特徴についてわかりやすく説明します。

純金積立

純金積立とは、毎月1,000円程度から金投資を行うことができる仕組みです。投資信託の自動積立のように、毎月一定金額金を買うことができます。

毎月一定金額購入することによって、金の価格が高い時も低い時も買うことになるので長期間利用すればするほど、平均購入単価が安定するので利益が出やすいことが特徴です。値上がったタイミングで売却することもできますし、金の現物を受け取ったり、金のジュエリーに換えることもできます。

大きな資金が必要なイメージのある金投資を気軽に行うことができるのは純金積立の大きなメリットでしょう。

金貨・金地金

金貨・金地金のメリットは、金の現物を手元に保有できることでしょう。

金貨は、デパートや宝飾店で購入できます。オーストリア造幣局発行の「ウィーン金貨ハーモニー」、カナダ王室造幣局発行の「メイプルリーフ金貨」 などが世界的に有名な金貨です。

金地金は、いわゆる「金の延べ棒」になります。金地金は地金商や金属メーカー、 商社などで購入が可能です。1グラムから購入することができますが、少量であるほど手数料は割高になります。

金貨・金地金ともに購入するときには、消費税がかかりますが、売却すると逆に消費税分を受け取れます。

金貨・金地金のデメリットは、手元に金の現物を保有できるが故、盗難のリスクがあることでしょう。銀行の貸金庫に預ける方法もありますが、盗難自体のリスクはゼロにはならないため、金貨・金地金の大きなデメリットといえます。

投資信託

金に投資している投資信託を利用すれば、手軽に金投資を行うことができます。投資信託で金投資を行うメリットは、株式や投資信託などとともに証券口座で一元管理できることでしょう。

投資信託の場合、管理会社が資金を分別管理しているため、運用会社の破綻によって資金がなくなってしまうリスクがありません。最近は100円程度から投資できる投資信託も多いですし、投信積立を使えば簡単に分散投資できます。

このように様々なメリットがある投資信託を使った金投資ですが、リアルタイムで売買できないことはデメリットでしょう。また金に投資しているファンドが少ないため、ランニングコストである信託報酬がは高い傾向にあります。

金ETF

ETFとは、上場投資信託のことです。

ETFは購入時手数料や信託報酬などの手数料が投資信託よりも低い傾向にあります。取引時間中であれば、リアルタイム価格で売買できることもメリットでしょう。

金ETFのデメリットは、金の現物を持てないことや流動性が低い銘柄に投資してしまうとなかなか注文が成立しないことになります。

金先物取引

先物取引とは、ある商品を将来の決められた日に、取引の時点で決められた価格で売買することを約束する取引のことです。

先物取引は、現物の取引に比べ手数料が安く、「買い」からでも「売り」からでも取引できます。「売り」から取引できるので金の価格が下落しているときも利益が狙うことが可能です。

また、レバレッジを使うことができるので、投資資金が少なくても大きな利益を狙うことも可能です。ちなみにレバレッジとは、手元資金の◯倍の利益を狙える仕組みのことで、FXが代表格になります。しかし、逆に大きな損失を追ってしまう可能性もありますので注意して取引する必要があるでしょう。

まとめ:金をポートフォリオに入れて投資のリスクヘッジを

今回は、金投資について説明をしました。株式投資や投資信託、仮想通貨などに比べると金投資はあまり一般的ではないかもしれません。しかし、金投資には、株価下落の局面で力を発揮するなど様々なメリットがあります。

マーケットは一本調子であがることはありえません。どんなに大きな上昇局面でも、必ず下落するときはきます。資産運用で利益を出すためには、長期分散投資が重要です。

是非、今回の記事を参考にしていただき、ご自身のポートフォリオに金投資を組み入れてみてはいかがでしょうか?

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