【2024】株で大損してしまう人の特徴!悲惨な結果にならないために気を付けること
「株式投資」について調べてみると、大きく利益を上げたという話が目を引く一方、大損して資金を一気に失ってしまったという体験談も多く出てきます。
そのため、株式投資全般をハイリスク・ハイリターンなものだと捉える人も少なくありません。
しかし、本来の株式投資は将来に向けた着実な資産形成の手段の一つです。株式投資で儲けられる人と大損してしまう人との違いは、いったい何なのでしょうか。
この記事では、株式投資で大損して悲惨な結果にならないために気を付けることや、事前に知っておきたい知識についてまとめています。
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投資の種類 | 分散投資とは |
長期投資の効果 | コアサテライト戦略 |
複利の効果 | アセットアロケーション |
ポイント投資の特徴 | 株主総会とは |
この記事の目次
株で大損してしまう人の特徴
株で大損してしまう人には、ある程度共通した特徴が多いです。
投資の初心者にありがちな失敗から、経験者も気をつけたいポイントまでしっかり確認しておきましょう。
高値で買ってしまう(高値掴み)
株価が上昇局面の時に、まだまだ上がることを期待して買ったらそこが天井だったという「高値掴み」は度々起こります。
特定銘柄の株価が上昇しているというニュースや情報に飛びついて、自身でよく調べずに買ってしまうと高値掴みしやすいです。
その後、思っていたより株価が上昇せず下がり続けると、結果的に大きな損失につながります。
暴落に耐えられず安値で売ってしまう
高値で買ってしまうのと反対に、安値で売ってしまうのも大損しやすい特徴です。
株式相場は投資家心理や経済ニュースなどさまざまな要因によって動きます。
そのため、一度株価が下落し始めると更なる下落を恐れた投資家がつられて大量に売り注文を入れ、株価が急落するといったことも起こり得ます。
こうした株価の下落に耐えられずに自身も売却してしまうと、実はそこが底値でその後株価が上がるということもあります。
相場流れを読むのは難しいですが、値動きに振り回されて焦って売買を繰り返すと結果的に大損につながります。
あらかじめ自分の投資ルールを決めておいて、いくらになったら買うか・売るかを冷静に考えることが重要です。
1銘柄に集中投資してしまう
投資の格言に「卵は一つのカゴに盛るな」という言葉があります。
卵を一つのカゴに盛ると、そのカゴを落とした時に全部の卵が割れてしまうかもしれません。
卵を複数のカゴに分けておく(分散投資する)ことで、一つのカゴを落としても他のカゴの卵は影響を受けずに済むという意味です
株式投資も同じで、一つの銘柄に全ての資金を注ぎ込んで集中投資を行うと、投資した銘柄が暴落した際にその影響を思いっきり受けてしまいます。
複数の銘柄に分散投資することで、相場が下落した際の影響をある程度抑えることが可能になります。
分散投資とは?種類やポートフォリオの例もあわせてわかりやすく解説
損切りルールを決めていない
相場の動きを予測するのは、プロの投資家でも困難です。
株式投資に限らず、損失を100%抑える方法はありません。
株式投資で大損しないためには、ある程度の含み損が出たら損失を確定し、値下がりによる今以上の損失を避けることが大事です。
損失の許容範囲を超えた時に損切りができず、「いつか上がるだろう」と塩漬け状態で保有し続けてしまうことは、株式投資で損をしてしまう理由の一つといわれています。
損失を最小限に抑えるために、「◯%値下がりしたら損失を確定する」というようなルールを決めて、機械的に運用することを意識しましょう。
損切りとは?目安やタイミング、ルールやラインの決め方を紹介
ナンピン買いを繰り返してしまう
「ナンピン買い」とは、保有している銘柄の株価が下がった時に買い増しを行い、平均購入単価を下げて利益を出しやすくすることです。
例えば、3,000円で100株買った銘柄が2,000円に下がった時に100株追加で購入したとすると、1株あたりの購入単価は2,500円となります。
一時的に株価が下落した銘柄を買うと、その後株価が上がった時に有利になりますが、株価がそのまま下がり続けると損失がさらに膨らんでしまうという点に注意が必要です。
一歩間違えれば損失を大きく拡大する可能性もあるため、初心者には不向きな投資手法だともいわれています。
ナンピン買いは、しっかりと企業研究を行った上で株価の下落が一時的だと根拠を持って予測できる場合にのみ行うのがいいでしょう。
ナンピン買いとは?成功例やタイミング、メリット・デメリットを解説
空売りやレバレッジ取引を多用してしまう
証券会社にお金を借りて株を売買する「信用取引」は、ハイリスク・ハイリターンな取引だといわれます。
自分の資産の範囲内で取引を行う「現物取引」とは異なり、自己資金以上の損失が発生する可能性があるためです。
信用取引とは?仕組みやメリット・デメリットについてわかりやすく解説
レバレッジ取引で損する仕組み
信用取引では、自分の資産を担保にレバレッジをかけて、元本の何倍もの取引を行うことが可能です。
少ない資金で大きなリターンを見込めるため、短期投資でよく利用されます。
うまくいけば元本の数倍のリターンも狙える反面、相場が急落すると損失が自分の資産を超える場合もあるというリスクを抱えています。
信用取引で元本以上の損失を抱えた場合は、「追証」が発生し、数日以内に委託保証金を追加で差し入れる必要があります。
現物取引では元本以上の損失は発生しませんが、信用取引では大損どころか借金を伴う場合もあるのです。
空売りで損する仕組み
信用取引では、株を持っていない状態から売り、安くなったところで買い戻すことで利益を得る「空売り」という方法が利用できます。
相場の下落局面でも利益を狙えるというメリットがありますが、リスクも大きい取引のため注意が必要です。
空売りの場合、株価が下がれば下がるほど利益が出ますが、株価が上がると上がった分だけ損失が増えてしまいます。
理論上、株価に上限はないため、無限に損失が拡大するというリスクが生じます。
株の空売りとは?やり方や仕組み、リスクをわかりやすく解説
株で大損しないために気をつけること
自分の売買ルールを決める
株で大損しないためには、自分の売買ルールをあらかじめ決めておき、それを遵守して運用することが大切です。
株価が思わぬ値動きをするとどうしても感情的になりやすいですが、あらかじめ損切りや利益確定についてのルールを定めておき、その通りに運用を行うことで堅実な資産運用が可能になります。
たとえば、10%値下がりしたら損失確定、15%値上がりしたら利益確定など、自分の中で水準を設定しておくと安定的な取引が行えます。
売買ルールは頻繁に変えず、一度決めたルールを取引が完結するまでは守り切るようにしましょう。
自分で調べて銘柄を選ぶ
「ネットやSNSで流行っている」、「著名人やインフルエンサーがおすすめしていた」などの理由で詳細を知らない銘柄に安易に飛びつくのはやめましょう。
特定の銘柄がニュースやインターネット上で話題になる場合、株価は既に天井付近に届いていることがほとんどです。
自分が投資する銘柄については、人気の有無だけでなく企業の業績や過去の価格動向も把握しておくように心がけましょう。
対象の株だけでなく、相場の流れも見極めないと下げ相場で買ってしまうリスクもあります。
個別銘柄の財務状況や今後の業績期待、相場全体のトレンドを客観的に分析してから投資することをおすすめします
分散投資を意識する
一つの銘柄に集中して投資するのは、ハイリスクな投資方法です。
さまざまな銘柄に分散して投資すると、値下がり時のリスクも分散できます。
特に、投資先を正しく見極めるための知識や経験に自信がない場合は、分散投資を意識してリスクを抑えることが重要です。
手軽に銘柄を分散させたいのであれば、複数の銘柄が組み込まれている投資信託を利用するのもいいでしょう。
銘柄だけでなく業界も分ける(例えば自動車銘柄、医療銘柄、エネルギー銘柄など)ことで、更なるリスク分散に繋がります。
分散投資とは?種類やポートフォリオの例もあわせてわかりやすく解説
長期投資を前提にする
短期間で利益を狙おうとすると、どうしてもハイリスクな取引になりがちです。
損失リスクを抑えるためには、数年単位で投資を続ける「長期投資」を前提にすることをおすすめします。
株価は日々細かく変動しますが、長い目で見れば1日の値動きはわずかなものです。
長期投資を意識することで、日々の値動きに一喜一憂せずに済むでしょう。
銘柄によっては株主優待や配当金を受け取れるというメリットもあります。
長期投資のメリット・デメリット!おすすめの投資方法を解説
少額から投資を始めるおすすめの方法
株で大損しないためには、資産運用の基本である「長期・積立・分散」の3つの投資手法が重要です。
長期にわたって複数の銘柄に分散して投資を行うことで、リスクをコントロールできます。
さらに、投資で得られた利益が非課税になる制度を活用すると、より効率良く資産運用を行えます。
少額投資を行う際は、積立NISAやiDeCoなどの制度を利用し、賢く投資を始めましょう。
積立NISAの活用
積立NISAは、少額からの資産形成を応援するために国が設けた制度です。
年間40万円まで投資信託・一部ETFを購入することができ、投資で得られる利益を最長20年間非課税にすることができます。
投資の利益には通常20.315%の税金がかかりますが、積立NISAで得られた利益は20年間ゼロになるということです。
日本国内で販売されている投資信託は数千銘柄にものぼりますが、積立NISAであれば金融庁が厳選した銘柄の中から選べるため、どんな商品を選んでいいか分かからないという方にもおすすめです。
積立NISAとは?投資初心者におすすめの理由をわかりやすく解説
iDeCoの活用
iDeCo(イデコ)とは「個人型確定拠出年金」のことで、老後に向けた個人年金制度です。
掛金金額が全額所得控除の対象となり、運用益も非課税になるなど、長期投資を行う場合に税制面で有利になります。
豊かな老後に向けてコツコツ積み立てていきたいという方は、iDeCoを利用して節税効果を得ながら資産運用しましょう。
iDeCo(イデコ)とは?仕組みや始め方、注意点をわかりやすく解説
まとめ:投資の方法次第で大損のリスクは下げられる
株式投資にはリスクがつきものです。
大きなリターンを狙って無理な取引をしたり、よく調べずに投資を行ったりすると思わぬ損失を出してしまう可能性もあります。
しかし、投資の方法次第では大損のリスクを下げられます。
投資に回す資金や自分に適した投資スタイル、最悪の場合に受け入れられる損失などをあらかじめ想定しておくことで、リスクはコントロール可能です。
株式投資で大きな損を出さないためにも、「長期・積立・分散」投資を意識しつつ、正しい知識を身につけて資産運用を行いましょう。
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マネカツ編集部
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