株式投資の失敗例まとめ!損する人の投資方法や成功するために注意すべきこと
株式投資は上手くいけば大きな利益を狙える一方で、失敗すれば資産を減らしてしまう可能性があります。
これから投資を始める方は、失敗を避けるためにもよくある失敗例や注意点を押さえておくことが大切です。
この記事では、株式投資の失敗例や失敗しやすい人の特徴、失敗しないために注意したい点を解説します。
様々な失敗から学び、自分の投資に活かしましょう。
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投資の種類 | 分散投資とは |
長期投資の効果 | コアサテライト戦略 |
複利の効果 | アセットアロケーション |
ポイント投資の特徴 | 株主総会とは |
この記事の目次
株式投資の失敗例まとめ
1つの銘柄に集中投資する
株式投資で失敗しやすいパターンとして多いのが、1つの銘柄に集中投資してしまうケースです。
1つの銘柄に投資資金をつぎ込んでしまうと、その銘柄が暴落したした場合に大きな損失を抱えてしまいます。
例えば、安定した値動きをしている銘柄があると、「この銘柄なら絶対に安心だろう」と考えて集中投資をしてしまうケースがあります。
しかし株の世界に「絶対」はないため、過去のデータで安定していた銘柄が今後も暴落しないとは限りません。
過去のデータを過信して1つの銘柄に集中投資してしまうと、暴落で大きな損失を抱えるリスクがあるため注意が必要です。
高値で買ってしまう
株価が上昇すると、今後も上っていくことを期待して株を買ってしまうケースがあります。
しかし買ったタイミングが天井であり、そこから下落して損失を抱える「高値掴み」には注意が必要です
特に何らかの良いニュースが出て株価が上がっているとき、あまり調べずに株を買ってしまうと高値掴みのリスクが高まります。
買ったところから思うように株価が上がらず、そのまま株価が下がり損失となってしまう可能性があることに注意しましょう。
株価が下がっても持ち続ける
特定の銘柄に固執してしまい、株価が下がっても保有し続けるというパターンも失敗例として多くあります。
「株価がまた上がるのではないか」「いつか株価が買った時の価格に戻るはず」という感情が邪魔をして、損切り(損失の確定)ができないケースです。
投資をする際には「この株は上がるだろう」と信じて購入するため、損失を認めたくない感情になってしまいます。
売却するタイミングを見失っているうちに、株価がどんどん下がって損失が拡大してしまうのです。
自分のなかで株価下落時のルールを決めておかないと、感情が邪魔をして大きな損失につながる可能性があるため注意しましょう。
損切りとは?目安やタイミング、ルールやラインの決め方を紹介
株を買った企業が倒産する
株式は企業が発行しているものであり、発行元の企業が倒産してしまうと株式の価値は無くなってしまいます。
最終的には株価が0円になってしまうため、大きな損失が発生する可能性がある点に注意が必要です。
また、企業の上場廃止が決まった株式は「整理銘柄」に指定されます。
整理銘柄に指定された株式は売買ができる状態ではあるものの、売り注文が極端に増えることから株価が急速に下落します。
整理銘柄に指定されていることを知らずに値ごろ感で株式を買ってしまうと、株価の急速な下落で損失を抱える可能性が高いので注意しましょう。
自己資金以上のお金を投資にまわす
自己資金のみで投資をしている場合、損失が発生しても自己資金以上の金額を失うことはありません。
しかし、証券会社からお金や株式を借り、自己資金以上の金額で取引をする「信用取引」を行うと、自分が用意した元手以上の損失を抱える可能性がある点に注意しましょう。
例えば、100万円の自己資金で投資をした場合、株価が半分まで下落しても損失は50万円です。
しかし、100万円の元手で200万円を借り入れて、合計300万円で投資をした場合に株価が半分まで下落すると損失は150万円となり、元手の100万円を超える損失となります。
もちろん成功すれば自己資金以上の大きなリターンを期待できますが、失敗すればより大きな損失を抱える可能性がある点には注意が必要です。
リスクが非常に大きい方法であるため、投資に慣れるまで信用取引は避けることをおすすめします。
信用取引とは?仕組みやメリット・デメリットについてわかりやすく解説
配当金や株主優待だけを目当てに買う
株式投資で得られる利益の種類には、株価の値上がりによって得られる「キャピタルゲイン(売買差益)」のほかに、配当金や株主優待などの「インカムゲイン」があります。
インカムゲインとは、企業が資金を投じてくれた投資家に対して配当金として利益を還元したり、株主優待として自社サービスを提供したりすることで得られる利益を指します。
しかし、配当金や株主優待のみを目当てに投資をするのは少し危険です。
なぜなら、企業の業績によって配当金が減らされたり、株主優待のサービス内容が変更されたりするためです。
想定していた利益が得られなくなる可能性があるため、配当金や株主優待だけを目的に投資するのは避けた方が良いでしょう。
キャピタルゲインとインカムゲインの違いとは?特徴やおすすめを解説
ナンピン買いを繰り返す
ナンピン買いとは、株価が下落しているときに追加購入して平均取得単価を下げることを指します。
例えば、株価が1,000円のときに100株購入すると、1株あたりの取得単価は1,000円です。
しかし、その後株価が500円に下落した際に追加で100株購入すると、1株あたりの取得単価は「{(1,000円 × 100株)+(500円 × 100株)}÷ 200株 = 750円」となります。
このあと株価が1,200円まで上昇したら、追加購入したときの株式が大きなリターンを生み、利益の拡大につながることになります。
ただし、想定に反して株価が下落し続けてしまうと、ナンピン買いをしたことで損失が拡大していきます。
株価が反発しなければ損失の拡大につながるため、安易なナンピン買いはおすすめできません。
ナンピン買いとは?成功例やタイミング、メリット・デメリットを解説
株式投資で失敗しやすい人の特徴・考え方
株式投資で損する人は、ある程度共通した特徴や考え方を持っています。
失敗しやすい人の特徴を理解しておくことで自分が投資する際の参考にでき、失敗を避けやすくなるでしょう。
ここでは、株式投資で失敗しやすい人の特徴や考え方を紹介します。
よく調べずに流行りの企業に投資する
企業のことをよく調べずに投資をしてしまうと、失敗してしまう可能性が高くなります。
自分の中で投資する理由が明確になっていない状態で投資をすると、継続的に成功することが難しいためです。
例えば、「有名な企業だから」「人気銘柄ランキングに載っているから」「インフルエンサーがおすすめしていたから」といった理由で投資をして利益が得られたとしても、なぜ利益が得られたのかが分からないと次につながりません。
有名企業や人気企業でも株価が下落する可能性は十分にあり、同じ理由で投資を続けてもいつか失敗してしまうかもしれません。
「なぜその株を買うのか」「なぜこの株は株価が上がっている(下がっている)のか」をしっかりと調べ、自分が納得できる根拠を勉強しないと、いつか失敗してしまうため注意しましょう。
短期的に大きな利益を狙う
株式投資で失敗しやすい人の特徴として、「短期的に大きな利益を狙いに行く」点も挙げられます。
短い期間で大きなリターンを上げるためにはハイリスクな取引をしなければならず、失敗すると大きな損失を抱えるため注意が必要です。
例えば、証券会社からお金や株を借り入れて取引をする「信用取引」は、成功すれば通常の何倍ものリターンを得ることができます。
一方で失敗すると多大な損失を抱える可能性もあり、リスクが高い取引として注意しなければなりません。
簡単に大きな利益が出せる手法はその分リスクも高くなるため、リスクとリターンの関係性を十分に理解しておきましょう。
過去の成功体験に固執する
過去に投資で成功した経験があると、同じ手法を繰り返したくなってしまいます。
しかし、過去に成功した手法に固執する人は失敗しやすいため注意が必要です。
株式投資をする上でまったく同じ相場はなく、正確に相場を読むのはプロでも難しいと言われています。
そのため、過去に上手くいった投資手法で再度同じように成功するとは限りません。
相場環境は常に変化するため、過去の成功体験に頼ったり自信過剰になったりせず状況に合わせて適切な判断をしましょう。
余剰資金以上で投資する
株価は業績やニュースによって大きく変動するため、予期せぬ出来事で株価が下がると資産が減ってしまいます。
生活に必要なお金まで投資に使ってをしまうと、株価が下がったときに損失を抱えてしまい生活に支障が出るケースもあるためおすすめできません。
基本的に投資は余剰資金で行うのが鉄則です。
半年から1年分の生活費を確保した上で、余裕のある資金を使って行いましょう。
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株式投資で失敗しないために注意すべきこと
長期保有を前提に投資する
株式投資で大きな失敗をしないためには、優良企業株の長期保有を前提として投資しましょう。
時間を味方につけることでリスクが低下し、比較的安定したリターンを得られる可能性が高くなります。
例えば元手100万円を短期間で2倍に増やそうと考えると、ハイリスクな投資手法を用いる必要があり、その分リスクも高いです。
一方で5〜10年の単位で長期投資をすれば、株価が2倍以上に成長する可能性は十分にあります。
短期的に大きな利益を得ようと考えるのではなく、長期保有を前提にじっくりとリターンを狙いに行くのがおすすめです。
長期投資のメリット・デメリット!おすすめの投資方法を解説
複数の銘柄に分散投資する
投資の格言として「卵は1つのカゴに盛るな」という言葉があります。
1つのカゴだけに卵を盛っていると、そのカゴを落としてしまったらすべての卵が割れてしまいます。
複数のカゴに分散してて卵を盛っておけば、そのうち1つのカゴを落としても他のカゴの卵は影響を受けずに済むという、分散投資を表す教えです。
この格言を投資に置き換えると、「資金を1つの銘柄・業種に集中投資してはいけない」と解釈できます。
1つの銘柄だけに投資をしてしまうと、株価の暴落や倒産で大きく資産を減らしてしまうことになります。
投資をする際は複数の銘柄に分散投資をし、特定の銘柄が暴落したときの影響を最小限に抑える工夫をしましょう。
分散投資とは?種類やポートフォリオの例もあわせてわかりやすく解説
投資のマイルールを決める
株式投資の失敗として多いのが「感情に左右されて売買タイミングを逃した」というものです。
感情に影響されないためにも、事前に投資のマイルールを決めておくことをおすすめします。
ルールを明確に定めておくことで確実に利益を確定でき、損失の拡大を抑えることに繋がるため大きな失敗を防げます。
自分の投資にかける予算や許容できるリスク、狙いたいリターンを考えて、それぞれの対応方法を考えておきましょう。
損切りルール
株式を購入した後は、「損切りルール」を決めることが大切です。
損切りとは、株価の下落時に損失の拡大を防ぐために損失を確定するを指します。
あらかじめ「○%下がったら損切り」「株価が〇〇円になったら損切り」というルールを決めておくと、損失が大きくなってしまうことを防げます。
もし、損切りした後に株価が上昇基調になったら、そのときにまた買い直しても良いでしょう。
損失を確定させるのは勇気が必要ですが、投資は利益を得ることよりも大きな損失を避けることの方が重要です。
ルールに沿った投資に取り組み、適切な資金管理を心がけましょう。
買いのルール
購入を検討している銘柄の株価がいくらになったら買い注文を出すか、というのもあらかじめ決めておくと良いでしょう。
銘柄を分析して買いについてのマイルールを決めておくことで、株価が割安なタイミングを逃さずに取引ができます。
もし買うタイミングを逃した場合でも、ルールにしたがって購入を見送る判断をしたのなら高値掴みを避けることにもつながります。
いくらで株式を購入するのかを事前に考える癖をつけましょう。
利益確定のルール
損切りルールと同様に、利益が出たときにどのタイミングで利益を確定するか判断するルールも決めておきましょう。
もっと利益が欲しいと欲張った結果、株価が下落して利益を得られなくなる可能性があるためです。
例えば「株価が○%上がったら売る」「〇〇円の利益が出たら利益確定」と決めておくと、売却するタイミングに迷うことはありません。
株価の底を当てることが難しいのと同様に、天井を当てることも難しいです。
「頭と尻尾はくれてやれ」という格言の通り、ある程度のところで利益確定することを意識しましょう
資金管理をする
余剰資金をオーバーして投資することを防ぐためにも、資金管理を徹底することが大切です。
「毎月いくら投資に回すか」をあらかじめ決めておくことで、生活に支障を与えずに投資に取り組むことができます。
また、毎月いくら損益が出ているのかを管理することも重要です。
万が一損をしても問題ない範囲の余裕資金で投資するためにも、「生活に必要なお金」と「投資用のお金」を分けて管理することをおすすめします。
投資に関する知識を学び続ける
「有名人がやっているから」「なんとなく儲かりそうだから」などの安易な理由で投資を始めると、大きな損失を抱えてしまう危険性があります。
十分な知識がないまま投資をしても失敗するリスクが高くなるため、投資に関する知識を身に付ける努力をしていきましょう。
特に株の良いところだけでなく、仕組みやリスク、投資先の銘柄について理解を深めることが重要です。
株価の変動や金利変動、為替変動などのさまざまなリスクがあることを理解していれば、対策を練ることもできます。
書籍やYouTubeなどを活用し、投資に関する知識を継続的に身に付けていきましょう。
お金(投資)の勉強は何からする?初心者はまずこれから!勉強法3選
まとめ:株で失敗しないように学んでいきましょう
株式投資は、よく分からないまま安易に手を出すと失敗してしまうケースが多くあります。
実際に経験して学ぶことも多いですが、予め失敗しやすい人の特徴や失敗した事例などを学習することで、自身の失敗を避けることにつながるでしょう。
株式投資で大きな失敗をしないためにも、投資に関する知識を継続的に学習していくことが大事です。
成功することよりも失敗しないことを意識しながら、投資を楽しみましょう。
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記事監修者
マネカツ編集部
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