100万円を投資で増やす方法!おすすめの運用や注意点を解説
将来に向けた資産形成は、100万円からでも始めることができます。
これから投資を始めようと考えている方は、運用方法や注意点についての理解を深めておくことが大切です。
この記事では100万円から投資を始めたい方に向けて、おすすめの投資先や注意点を解説します。
100万円から資産形成を着実に進めていきましょう。
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複利の効果 | アセットアロケーション |
ポイント投資の特徴 | 株主総会とは |
この記事の目次
資産100万円は投資で増やすのがおすすめ
手元に100万円の資金がある場合、投資で増やしていくことがおすすめです。
100万円を投資に回すべき理由や、早い段階で運用を始める必要性について解説していきます。
預金だけでは資産が増えにくい
お金を貯める場合、銀行の普通預金口座に預けるという方法が一般的です。
しかし、現在の日本は「超低金利時代」となっているため、銀行にお金を預けているだけでは資産増加は期待できません。
また、物価が上昇する「インフレ」が起きると、銀行預金だけでは緩やかに資産が減っていくことになります。
なぜなら、物価の上昇に対して銀行預金が増えず、相対的に資産価値が低下してしまうためです。
お金を銀行に預けているだけでは資産が増えないどころか、インフレによって相対的に価値が低下してしまうリスクがあるということになります。
投資なら効率よく資産を増やせる
銀行預金ではほとんどお金が増えませんが、投資であれば効率よく資産を増やせる可能性があります。
保有資産すべてを銀行に預けるのではなく、一部を投資に回すことでインフレに備えつつ、将来に向けて資産の増加を目指しましょう。
投資は100円からでも始められますが、元手が多いほど投資で得られる利益も大きくなるため、100万円で運用すれば効率よく資産を増やせます。
例えば、年間の利回り5%で運用する場合を考えてみましょう。
元手が10万円であれば年間の利益は5,000円ですが、100万円で運用すれば年間5万円の利益を得られます。
100万円の資金がある場合は、投資に回して増やすことを目指していきましょう。
運用は早めに始める方が利益になりやすい
投資を始めようと考えている方は、なるべく早くスタートすることをおすすめします。
なぜなら、利益が利益を生む「複利効果」は、投資期間が長くなるほど効力を発揮するためです。
例えば、100万円を年間利回り5%で毎年運用したと仮定する場合、1年目の利益は5万円です。
2年目は元手が105万円になるため52,500円の利益、3年目は55,125円の利益といった形で利益が雪だるま式に増えていき、資産形成のスピードが少しずつ加速していきます。
こうした複利効果の恩恵を受けるためには、なるべく早く運用を始め、時間を味方に付けることが大切です。
損失が発生した場合も、早くから始めていればで取り戻す時間が多くなります。
投資を始めるべきか悩んでいる方は、まずは少額からでも始めてみることをおすすめします。
複利の効果を簡単に解説!単利との違いや投資信託で効果を得る方法
100万円のおすすめ投資先
100万円の運用資金がある場合、適切な投資先を選ぶことが大切です。
ここでは、100万円の元手で資産増加を目指すためのおすすめの投資先を紹介します。
数ある投資手法の中から自分に合ったものを見つけ、資産運用を始めていきましょう。
投資信託
「投資信託」は、投資家から集めた資金をもとに、資産運用のプロが株や債券、不動産などに投資する金融商品です。
運用をプロに任せられるため投資先を自分で選ぶ必要がなく、専門家が選んだ優良銘柄に間接的に投資できるというメリットがあります。
また、複数の銘柄に分散投資できる点も投資信託の魅力です。
リスクを軽減しながら運用することができ、比較的安定したリターンを期待できます。
投資信託のメリット・デメリット!投資初心者にもわかりやすく解説
インデックスファンドで着実に資産を増やせる
投資信託には「インデックスファンド」と「アクティブファンド」の2種類があります。
インデックスファンドは特定の株価指数に連動するように運用され、アクティブファンドは株価指数を上回ることを目指して運用される商品です。
インデックスファンドの年間利回りは数%ほどであるケースが多いですが、長期にわたって運用することで複利効果が期待できます。
一方で、アクティブファンドは指数を上回ることを目指しているものの必ず市場平均を越えられるとうことではなく、手数料もインデックスファンドよりも割高です。
インデックスファンドで複利効果の恩恵を受けつつ、安い手数料で長期投資することをおすすめします。
インデックス投資とは?仕組みやおすすめのファンドをわかりやすく解説
積立設定をすれば放ったらかしでもOK
手元の100万円を一括で投資信託の購入に充てることもできますが、毎月に分けてコツコツと積立購入する方法もあります。
一括で購入するよりも時間を分散できるため、リスク低減効果が高いことが積立投資の特徴です。
積立投資は、金融機関で「積み立て設定」をするだけで後は自動で買い付けてくれます。
一度設定すればその後は手間なく積み立て投資ができるため、有効に活用しましょう。
株式投資
株式投資は、証券取引所で売買されている企業の株を購入して利益を狙う投資方法です。
株価が上昇することで発生する「値上がり益」や、企業が株主に利益の一部を還元する「配当金」などを目的に投資します。
投資信託に比べるとリスクが高い取引になりますが、その分株価が急騰して短期的に大きなリターンを狙える魅力もあります。
株式投資の始め方を初心者向けに解説!メリットや注意点も紹介
株主優待がもらえる企業がある
企業のサービスや商品などの優待を受け取れる「株主優待」という制度を活用できるのも、株式投資の魅力です。
商品の詰め合わせが送られてきたり、優待割引券でサービスを安く利用できることから、株主優待を目的に投資をする方もいる程の人気を集めています。
例えば、株主優待が人気の銘柄「オリックス」では、カタログギフトで好きな商品を選べる「ふるさと優待」と、グループサービスの割引を受けられる「株主優待カード」の配布を実施しています。
厳選された商品から好きなものを選べるため、高い人気を誇る株主優待です。
すべての企業が優待を実施しているわけではありませんが、投資判断の一つとして株主優待の有無も確認しておくといいでしょう。
【2024】オリックスは何の会社?株主優待や配当金、事業内容を解説
外国の成長企業への投資も視野に入れよう
株式投資では日本企業だけではなく、外国の企業にも投資できます。
グローバルに活躍する外国の成長企業に投資することで、資産を増やせる可能性があります。
例えば、米国のアップルやグーグルは企業の成長とともに株価も大きく上昇させ、多くの投資家に大きなリターンをもたらしました。
今後も海外の成長企業を見つけることができれば、資産を大きく増やすチャンスになります。また、日本株だけではなく外国株も保有することでリスク分散にもつながります。
ただし、外国企業への投資は外国の通貨を利用するため、日本円と外貨の為替変動による影響を受けることに注意しましょう。
【2024】米国高配当株のおすすめ15選!特徴を理解して楽しもう
ETF(上場投資信託)
ETF(上場投資信託)は投資信託の一種で、株式のように証券取引所で売買できる特徴を持った商品です。
通常の投資信託の価格決定が1日に1回であるのに対し、ETFの価格は証券取引所の取引時間中はリアルタイムで動くという性質があります。
ETFとは?投資信託との違いや種類をわかりやすく解説
指数に連動するように運用される
ETFは、ベンチマークとなる指数に連動するように運用される商品です。
投資信託のインデックスファンドと同様に、特定の市場に丸ごと投資することができます。
ETFの対象となる指数は数多くあり、豊富な投資先から商品を選べます。
例えば、日経平均株価や半導体企業の株価指数、米国の株価指数S&P500など種類はさまざまです。
気になる株価指数があれば、連動するETFに投資してみましょう。
リアルタイムに売買できる
株と同様に「指値注文」や「成行注文」ができることは、ETFの特徴のひとつです。
指値注文は希望する価格で発注する方法、成行注文は市場で売買されている価格に任せて発注する方法のことです。
投資信託のように分散投資をしつつ、株のように現在の価格でリアルタイムに売買できる点がETFの魅力となっています。
指値・逆指値とは?使い方や成行注文との違いについても解説
仮想通貨(暗号資産)
仮想通貨(暗号資産)とは、インターネット上で取引される通貨のことです。
「仮想」通貨の名の通り、紙幣や硬貨のような実体がなく、国や中央銀行など特定の管理者が存在しないため、通貨の価値は需要と供給で変化します。
価格変動が激しいため短期的に利益を狙いやすい反面、損失リスクも高くなります。
ビットコインのメリット・デメリット!仕組みや特徴、今後はどうなる?
ハイリスク・ハイリターンな金融商品
仮想通貨は、まだ拡大中の通貨であることから需給バランスが不安定で、価格も大きく変動しやすい高リスクな金融商品です。
しかし、将来性を高く見込まれていることから、長期的な価格上昇が期待されています。
ハイリスク・ハイリターンな商品であるため、100万円を全額投資するのではなく少額から始めるのがおすすめです。
暗号資産取引所によっては積立投資ができる
リスクが高い仮想通貨ですが、積立投資でコツコツ買い付けていくことで、時間を分散してリスクを軽減することができます。
仮想通貨の積立投資に対応している取引所もあるため、有効に活用しましょう。
例えば、暗号資産取引所の「Coincheck」では、月々1万円からの仮想通貨積立に対応しています。
リスクを抑えながら将来性が高い仮想通貨に投資できるため、上手く活用して資産の増加を目指しましょう。
参考:コインチェック株式会社「つみたてで暗号資産投資をかんたんに」
FX
FXは「外国為替証拠金取引」のことで、通貨同士を売買することによって利益を狙う投資手法です。
「日本円から米ドル」というような通貨の交換をすることで、発生する差額を利益として受け取ります。
FXとは?やり方や儲ける仕組み・始め方を初心者にもわかりやすく解説
レバレッジで効率的に資産を増やすチャンス
FXの大きな特徴として、「レバレッジ」をかけて取引できるという点があります。
レバレッジ取引とは、一定の自己資金を担保に数倍の資金を借り入れて、元手以上の資金で取引することです。
例えば、元手100万円で投資して2%の利益が出ると2万円ですが、3倍のレバレッジをかけて300万円で2%の利益が出ると、利益も3倍の6万円となります。
資金を借り入れることで投資による資金効率を高め、一気に元手を増やせる可能性が生まれるのです。
ただし、その分抱える損失も大きくなる可能性があることに注意しましょう。
レバレッジ取引の意味とは?投資するメリット・デメリット(リスク)
先に売って買い戻すこと(ショート)もできる
FXの特徴として「先に売って買い戻すこと(ショート)ができる」という点も挙げられます。
通常の取引では、価格が下落する局面で通貨を購入すると損失になります。
しかし、価格が下落することを予測して先に「売り」の注文を出し、実際に価格が下落したら「買い」の注文を出すことで、差額分が利益になります。
FXでは、ショートによって価格の下落局面でも利益を狙うことが可能です。
少々難しい取引手法ですが、慣れてきたらショートの活用も視野に入れましょう。
REIT(リート)
REIT(リート)とは、不動産投資信託のことを指します。
不動産運用の専門家に資金を預け、投資対象の選定や運用を任せる商品です。
利益のほとんどが分配されることから、株の配当金よりも高い利回りが期待できます。
REIT(リート)とは?J-REITとの違いやメリットとリスクを解説
現物の不動産投資よりも少額から運用できる
通常の不動産投資では、数百万〜数千万円単位の高額な物件を購入しなければなりません。
ローンを組んで運用することが多いため、賃料収入をローン返済に回すことが多くなります。
しかし、REITであれば数万円から投資することができ、現物の不動産を購入するよりも少額から運用を始められます。
不動産投資の初心者でも気軽に運用を始められる点が、REITのメリットです。
複数の不動産への分散投資を実現
REITではマンションやオフィスビル、商業施設などの物件に分散投資できるため、リスク分散できる点が魅力です。
現物不動産投資の場合、個人で複数の不動産を購入・投資することは難しいでしょう。
リスクを抑えた不動産運用を検討している方は、REITの活用をおすすめします。
100万円を投資する際のポイント・注意点
期間や目標金額を設定する
投資をする際は「いつまで運用するか」という運用期間や、「どのくらいの金額を目指すか」という目標金額を決めましょう。
期間や目標金額が定まると、どれくらいの利回りで運用すべきか見えてくるため、投資先や運用方針を定めやすくなります。
ただし、あまり現実的でない目標を設定するとハイリスクな投資になってしまうため注意が必要です。
まずは100万円から運用を始め、以降は毎月2万円ずつ追加して運用するなど無理のない範囲で元本を増やし、着実な資産形成を進めましょう。
投資対象を分散させる
100万円を元手に投資する場合、全額をひとつの投資先に注ぎ込むのではなく、分散させることを心掛けましょう。
できるだけ値動きが異なる資産に分散投資することで、リスクを軽減することができます。
例えば株式とREITに分散投資すると、株価が下落しても不動産価格が上昇した場合に、株式の損失をREITでカバーできる可能性があります。
株式だけに投資する場合も、投資するジャンルを分けることで分散投資になります。
リスクを抑えるためにも、ひとつの投資先に集中させずに複数の投資対象に分散させましょう。
分散投資とは?種類やポートフォリオの例もあわせてわかりやすく解説
長期投資を想定する
投資は基本的に短期で利益を狙うのではなく、長期運用することを前提に投資しましょう。
短期投資の場合は、損益が短期的な価格変動に左右されやすく、常に相場が気になってしまうかもしれません。
長期投資であれば、時間を味方につけることでリスク低減や複利効果が期待できます。
短期的な価格変動に一喜一憂せず、複利効果を最大限に活かせる長期投資を想定して投資しましょう。
長期投資のメリット・デメリット!おすすめの投資方法を解説
積立NISAやiDeCoを活用する
少額からの資産形成や老後の資産準備を支援するために、「積立NISA」や「iDeCo(イデコ)」という制度が用意されています。
運用で得た利益が非課税になるため、上手く活用して効率的に資産形成しましょう。
積立NISAの概要
積立NISAは、年間40万円の枠で最長20年間の運用が非課税になる制度です。
通常であれば投資の利益に対して20.315%の税金が引かれますが、積立NISAの運用益には税金がかかりません。
仮に100万円の利益が出た場合、本来ならおよそ20万円が税金として差し引かれるところ、そのまま100万円を受け取れる点が積立NISAのメリットです。
また積立NISAの口座で取引できる金融商品は、金融庁が厳選した投資信託とETF(上場投資信託)のみです。
「どの銘柄を選べばいいか分からない」という初心者の方でも始めやすくなっています。
積立NISAとは?投資初心者におすすめの理由をわかりやすく解説
iDeCo(イデコ)の概要
iDeCo(イデコ)は、自分で掛金を拠出して運用し、老後に年金または一時金として受け取れる「私的年金制度」です。
イデコでは、以下のタイミングで税制面の優遇を受けられます。
- 掛金が全額所得控除になるため、所得税・住民税の負担を軽減できる
- 運用益を非課税で受け取れる(積立NISAと同じ)
- 受け取り時にも控除が適用される
節税メリットを受けながら老後の資産形成ができる点がイデコのメリットです。
iDeCo(イデコ)とは?仕組みや始め方、注意点をわかりやすく解説
まとめ:100万円から投資できる金融商品は多い
100万円から始められる投資方法には、さまざまな種類があります。
それぞれにメリットやリスクが存在するため、各商品の特徴を理解してから投資することが大切です。
投資は早く始めて長期で運用した方が、複利効果を得られて利益が大きくなりやすくなっています。
紹介したポイント・注意点を参考に、ご自身にぴったりの運用方法を選択してみてください。
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記事監修者
マネカツ編集部
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