IPO投資のメリット・デメリット!やり方や失敗を減らすための方法
株式投資に興味のある方は、「IPO」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。
近年はIPO件数の増加に伴い、IPO投資で利益を得る投資家も増えてきました。
「初心者でも利益を出しやすい」というメリットを持つIPO投資ですが、人気の銘柄はなかなか買えないというデメリットも存在します。
この記事では、IPO投資の特徴や流れ・やり方について詳しく解説します。
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IPO投資とは
IPOとは、「Initial Public Offering」の略で、日本語では「新規公開株」のことです。
これまで経営者や従業員など、会社に関わる一部の人しか持てなかった株式を投資家に売り出し、取引所に上場することをいいます。
企業にとっては、新規公開によって資金調達の幅を広げられるというメリットがあります。
今後の成長が大きく期待される企業が上場する場合、事前に売り出された公募価格を大きく上回って上場することも珍しくありません。
IPO投資はこの特性を利用し、新規銘柄が上場するタイミングで売り出された株式を購入し、上場直後もしくは比較的早い段階で売却することで利益を狙う投資手法です。
IPO投資のメリット
IPO投資は幅広い投資家に人気の投資方法ですが、どんなメリットがあるのでしょうか。
投資家にとっての主なメリットを確認しておきましょう。
利益を見込める可能性が高い
新規上場時の公募価格は、企業業績や同業他社の株価を参考にして決定されます。
投資家への事前調査や証券会社との協議を経て、売れ残りが出ないように割安に設定されることがほとんどです。
そのため、IPO銘柄は上場直後に公募価格を上回る確率が高く、上場前の公募価格で購入できれば高い確率で利益を得ることができます。
メルカリ上場時の事例
例えばフリマアプリで有名な「メルカリ(4385)」は、2018年6月に東証マザーズに上場しました。
この時の公募価格は3,000円でしたが、上場後の初値は5,000円と公募価格を大きく上回りました。
仮にメルカリ株を公募価格で100株購入していたら、30万円で購入した株が数日後には50万円で売却でき、20万円の利益を得られる計算になります。
このように高確率で利益が期待できるIPO株は投資家の間でも非常に人気が高く、多くの場合は抽選での事前申し込みとなります。
出典:会社四季報ONLINE「メルカリの初値は5000円 公開価格を66%上回る」
買付時の手数料が無料
通常の株式投資では、株の購入時と売却時にそれぞれ一定の取引手数料を証券会社に支払う必要があります。
しかし、IPO投資では購入時の手数料が無料となっています。
つまり「公募価格 × 購入株数」分の金額を支払えば、それ以外のコストをかけずにIPO株を手に入れることが可能です。
少ない資金でも大きなリターンを期待できる
先程ご説明したメルカリの例と同じように、IPO銘柄は公募価格に対して10%以上値上がりすることも珍しくありません。
上昇率は銘柄やその時のマーケット環境によっても異なりますが、今後の成長性が見込める銘柄であれば大きな値上がり幅に期待できます。
購入できた株数が少なかったとしても、すでに上場している銘柄を売買するよりも効率よくリターンを得られる場合が多いでしょう。
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抽選に落ちた時の損失がない
IPO投資を行う場合は、銘柄を購入するために証券会社に申し込みを行う必要があります。
完全に抽選で配分が決まる場合や、証券会社の裁量で配分が決まる場合など、配分方法は様々です。
IPO銘柄の配分数も証券会社毎に異なるため、複数の証券会社でIPO銘柄の購入申し込みを行うこともできます。
IPO銘柄への購入申し込みを行い、配分がなかった場合はその銘柄への投資ができないだけで、多重申し込みによるデメリットやリスクは特にありません。
そのため、投資したいと思うIPO銘柄がある場合は、なるべく多くの証券会社で申し込むことをおすすめします。
IPO投資のデメリット(注意点)
メリットが大きいように思えるIPO投資ですが、デメリットもいくつかあります。
投資する前に事前に確認しておきましょう。
公募価格を下回るリスクがある
IPO投資では、上場後に高確率で公募価格を上回りますが、当然すべての銘柄で必ず利益が出るわけではありません。
上場初日から公募価格を下回って終えたり、その後も株価が下落し続ける可能性はあります。
特に売り出し数が大きすぎる銘柄は、公募価格を下回る、もしくはほぼ横ばいの水準で株価が推移する可能性が高いです。
IPO投資そのものは勝率の高い投資方法ですが、どんな投資方法も絶対に勝てるわけではないことを認識しておきましょう。
申し込み時に前金がかかることがある
IPO銘柄を購入するためには、事前に証券会社で購入希望(ブックビルディング)を出します。
証券会社によっては、事前に購入金額分の資金を証券口座に入金しておく必要がある場合があります。
その資金はIPOの配分が確定するまで他の投資には利用できず、拘束されてしまう点にも注意が必要です。
IPO銘柄の抽選が外れてしまった場合入金した資金の拘束は解かれ、普段どおりに購入資金に充てることや出金することも可能です。
※注意点として複数の証券会社から1つのIPOに申し込む場合や、同時期に複数のIPO銘柄の申し込みを行う場合はある程度まとまった資金が必要になります。
IPO投資に参加するための倍率が高い
IPO投資は初心者から経験者まで幅広い投資家に人気のある投資方法なので、購入したくても倍率が高くてなかなか購入できないという声が多いです。
インターネット証券の場合は、配分の決定方法に完全平等抽選を採用していることが多く、この場合は応募者の中から完全にランダムで当選者が決まります。
一方、「対面証券会社」と呼ばれる大手の総合証券では、証券会社の裁量でIPO株の配分が委ねられているような場合もよくあります。
この場合は、普段からその証券会社をよく利用している「お得意様」にIPO株の配分が行われる場合が多いため、IPO株だけ申し込んでも当選しないかもしれません。
証券会社によってIPO株の配分方法は様々なので、よく確認して申し込むようにしましょう。
IPO投資のやり方・流れ
証券会社に口座を作っておく
IPO株に申し込むにあたっては、当然証券会社の口座開設が必要になります。
気になる会社がIPOを発表してからだと口座開設が間に合わない可能性も高いため、IPO投資を始めたいという場合は予め証券口座を開設しておきましょう。
先述の通り、IPO投資だけを始めたいという場合は、対面証券よりも楽天証券やSBI証券といったネット証券の方がおすすめです。
証券会社によってIPO株の取り扱い銘柄数や割り当て数は大きく異なるので、割り当て数が多くなりやすい主幹事証券で申し込むことで購入できる確率を上げられます。
例えば、SBI証券はネット証券ながらIPOの主幹事実績が豊富なことで知られています。
2019年度のIPOにおいては、上場した企業のうち約94%のIPO銘柄をSBI証券が取り扱いましたので、IPO投資を中心に考えている方に適しています。
IPOのスケジュールや企業情報などを確認する
証券口座を開設したら、今後上場するIPO銘柄の上場スケジュールを確認しましょう。
証券会社ごとにIPOのページが用意されているので、そちらから確認します。
IPOのブックビルディング(需要申告)に申し込む
購入したいIPOが見つかったら、ブックビルディングに申し込みます。
ブックビルディングに参加する場合は、必ず目論見書を確認するようにしましょう。
銘柄の仮条件として大まかな公募価格が記載されているので、この金額を参考にしながら購入希望株数を決めます。
証券会社によっては前受金として事前入金が必要な場合があるので、前もって証券口座に資金を入金しておくことをおすすめします。
配分があったら(当選したら)購入
公募価格の決定後に、各証券会社でIPO株の抽選・配分が実施されます。
無事に配分があった場合は、IPO株の購入手続きを行います。
当選しただけでは購入したことにならないので、忘れずに購入申し込みを行うようにしましょう。
購入手続きを行わない場合や辞退申し込みを行なった場合はブックビルディングがキャンセルとなるため、購入金額を支払う必要はありません。
一部の証券会社では、当選後の辞退を認めていない場合もあるので注意しましょう。
例えばSMBC日興証券の日興イージートレードでは、当選後の辞退をした場合にペナルティとして新たな申し込みが1ヶ月できなくなるという制限を設けています。
出典:SMBC日興証券「よくあるご質問 詳細 QA:当選後の辞退(当選の取消)はできますか。」
IPO投資で失敗しないために確認したいポイント
勝率の高いIPO投資ですが、闇雲に申し込むのではなく自分なりに企業理解を深めた上でIPOに申し込むのがおすすめです。
ここでは、IPO銘柄を選ぶ際のポイントを解説します。
上場までの売上高・純利益の推移
IPOを行う企業は、設備投資などに資金を投入しているため「キャッシュフローは赤字」という企業が多いです。
IPO銘柄を見極める上では、現時点の財務状況よりも今後の成長が期待できるかどうかという点が重要になります。
企業の成長を判断する材料として、売上高や純利益の推移を確認しましょう。
今後の業績見通しが明るく成長が見込める企業であれば、投資家の需要も集まりやすくなります。
このような銘柄は倍率も高い傾向にありますが、購入できれば大きな利益が期待できるでしょう。
事業内容の独自性
企業が上場を果たすということは、事業が好調である場合が多いです。
しかし、今後も成長を続けていく上で、事業の独自性や競合優位性を持っているかは大事な要素となります。
似たような事業をおこなっている会社は他にないか、その企業の独自の取り組みは何かを確認しておくことで、IPOとして投資価値の高い銘柄であるかどうかを判断できるでしょう。
主要株主の構成
スタートアップやベンチャー企業が上場する場合、ベンチャーキャピタルが大株主になっていることが多いです。
ベンチャーキャピタルとは、将来的に大きな成長が見込める未上場企業に出資を行う投資会社です。
投資先の会社が上場、または事業売却などを行うことで利益を得ます。
ベンチャーキャピタルの株式保有比率が高い銘柄は、上場後に大量の売却注文が入ることもあり、その後株価が大きく下がる可能性があります。
株主構成は目論見書で確認できるので、事前に注意してみておきましょう。
ロックアップ条件に注意
「ロックアップ」とは、創業者や社員などが一定期間株式を売却してはいけないという制限のことです。
上場直後に大量に株式が売り出されてしまうと、株価が急落して一般投資家が損失を抱える可能性があるため、このような制限が設定されています。
ロックアップが解除されると、売却注文が大量に出始めることで株価は下がりやすくなります。
あまり神経質になる必要はありませんが、なるべくロックアップ期間中に株式を売却できるよう、事前にロックアップ条件を確認しておく方が良いでしょう。
まとめ:IPOは利益を得やすい投資方法だが注意点も押さえておこう
IPOは株式投資の初心者でも比較的リターンを得やすい投資方法ですが、必ず元本が保証される方法ではありません。
購入したいと思った銘柄の抽選倍率が高ければ、申し込んでもなかなか購入できないというデメリットもあります。
すぐにIPOに投資できなくても、諦めずに何度か申し込んでみることで、IPO投資の可能性を上げられるでしょう。
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記事監修者
マネカツ編集部
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