IPOという言葉を聞いたことはないでしょうか。以前、メルカリやソフトバンクが上場するというニュースの際に聞いたことがある方もいるかもしれません。IPOとは簡単に言うと上場が決定している企業の株式のことです。今回の記事ではIPO投資についてメリット・デメリットの解説や購入までの流れを解説していきます。

 IPOとは 

上場が決まっている未上場企業の株式のこと 

IPOとはInitial Public Offeringの略語で、日本語では「新規公開株」や「新規上場株式」を意味します。上場するとその企業の株式を誰でも売買できるようになります。

IPO投資では上場する前にその企業の株を購入し、上場日に売却します。これだけで利益が出ることが多いため人気の投資方法の一つです。仕組みがわかりやすいため、初心者にもおすすめできる投資方法です。

企業は資金調達がしやすくなる 

上場することによる企業側のメリットの一つとして資金調達がしやすくなることが挙げられます。

多くの企業では上場すると株価が上がります。資金が必要になった際、新しい株式をその時の時価で発行することにより、株式の新規発行数を抑えつつも多くの資金を調達することができます。

また、上場により企業の知名度や社会的信用が向上すると金融機関からの借入がしやすくなります。企業側にも上場するメリットがあるため毎年多くの企業が上場し、投資家にIPO投資の機会が訪れます。

IPO株に投資するメリット 

初値が公開価格より高くなることが多い 

投資家が証券会社からIPO株を買う際の価格を公開価格と言います。上場日に初めて付いた株価のことを初値と言います。

IPO株の場合、初値が公開価格よりも高くなることが多いため、IPO株を公開価格で入手し初値で売るだけでも利益を出す確率が高いです。公開価格は割安に設定されていることが多いため、初値が公開価格を大きく上回ることも珍しくありません。

2020年は93社が新規上場しました。そのうち、公開価格が初値を上回ったのは69社です。仮に全てのIPO株の抽選に当選して初値で売却した場合、約1800万円の利益になります。実際は全てのIPO株で当選する可能性はほとんどありませんが、これだけの利益を出すポテンシャルを秘めています。

成長期待が持てる企業に投資できる 

企業が上場する目的の一つに事業の成長の促進があります。上場すると、社会的信用が向上する、資金調達がしやすくなる、優秀な人材が確保できる、などのメリットがあります。

企業の成長には信用や資金、優秀な人材などさまざまな要素が必要です。上場することにより、企業の成長に必要なものを確保しやすくなるため、これから上場する企業には成長が期待できます。

また、これから上場しようとしている企業は事業の拡大や会社の規模を大きくしていきたい、といった意欲のある企業が多いです。

買付時の手数料が無料 

通常、株式の売買をする際は手数料がかかります。しかし、IPO株の購入時に関しては買付手数料が無料です。IPO株を購入する際は、余計なコストを支払わずに公開価格で購入することができます。

ただし、IPO株の売却時には手数料がかかるため注意してください。

少ない資金でも大きなリターンを期待できる

IPO株を購入する際は基本的に1単元以上になります。1単元は100株なのでIPO投資に必要な資金は、単純計算すると「公募価格 × 100」で求められます。

2018年に上場したメルカリを例として計算します。公募価格が3,000円なので必要な資金は、3,000円 × 100株で30万円です。

公募価格は企業によって異なります。1,000円〜4000円の企業が多いため、10万円〜40万円ほどの資金を準備できるとIPO株を購入できます。IPO株の中には公募価格が1,000円未満の企業もあるため、資金が10万円未満でもIPO株を購入できる機会はあります。

メルカリの場合、公募価格3,000円が初値では5,000円に上昇したため、20万円(2,000円 × 100株)の利益です。

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IPO株に投資するデメリット 

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IPO株投資にもデメリットはあります。高確率で利益を出せる、企業によっては初値が高騰し大きなリターンを期待できる、などのメリットに目が眩みデメリットを考慮せずに投資を始めてはいけません。

ここではIPO株投資のデメリットをまとめます。デメリットも踏まえてIPO株投資をするかどうかの判断の参考にしてください。

公募価格割れのリスクがある 

初値が公募価格よりも安くなることを公募価格割れと言います。2020年では新規上場した93社のうち23社が公募価格割れでした。初値のタイミングで売却せずに株価が公募価格を上回る時まで待てば損失は生まれませんが、いつまで待っても公募価格より上回ることがなく、株価が下がる一方ということもあり得ます。

IPO株を上場したらすぐ売りたいと考えている人にとって、公募価格割れリスクは大きいです。

公募価格割れが起きる原因はさまざまですが、景気が悪いときに公募価格割れが多い傾向があります。2020年の前半はコロナの影響で景気が悪く、公募価格割れの23社のうち17社は2020年6月までに上場した会社です。

抽選の当選倍率が高い 

IPO投資は利益を出しやすいことから人気のため、IPO抽選の当選倍率が高いです。つまり、当選確率が低いため欲しいIPO株を絶対に購入できるとは限りません。

せっかく高い倍率を突破してIPO株を購入できたのにもかかわらず、公募価格割れで損をしてしまうこともあります。

当選確率を上げるためには、複数の証券会社、特にIPO株の配分が多い証券会社から応募することが重要です。

抽選に参加するために前受金がかかる場合がある 

証券会社によっては抽選に参加するために前受金が必要な場合があります。証券会社でIPO株のページを見ると、公開価格や仮条件が記載されています。公開価格が1,900円〜2,000円だとすると、証券口座に最大20万円(2,000円 × 100株)入金する必要があります。IPO株を購入する資金があることを証券会社が把握するため、条件にしていると認識してください。

IPO株の抽選を複数の証券会社で行う場合、前受金が40万円、60万円、80万円とどんどん増えていく可能性もあります。

完全平等抽選ではない場合もある(証券会社によっては) 

IPO株を購入する権利は、抽選で決める他にも店頭配分といって証券会社がどの顧客に配分するかを決めるケースがあります。

抽選の場合、一人一回の申し込みしか認められていない完全平等抽選を採用している証券会社があれば、資金があると多く申し込みできる抽選方法やよく取引をしてくれている顧客が有利になるような抽選方法を採用する証券会社もあります。

そのため他の人が何社も当選している中、自分は一社も当選しないこともあり得ます。

IPO株を購入するまでの流れ 

証券会社によって操作が異なることもありますが、基本的な流れは同じです。IPO投資を始める前に購入までの流れを確認しましょう。

証券会社に口座を作る(幹事としての実績が多い証券会社で口座を開く必要がある) 

IPO株の取引は証券会社で行います。そのため、証券会社の口座が必要です。

その際、どこの証券会社で口座を作るかが大切になります。具体的に言うと、IPO株の配分がある証券会社です。例えばメルカリの場合、大和証券・SMBC日興証券・野村証券・マネックス証券・SBI証券・岩井コスモ証券・auカブコム証券からIPO株が購入可能でした。それ以外の証券会社では購入できません。

そのため、どの証券会社で口座を作るべきかは、IPO株の取り扱い実績から決めるべきです。過去のIPO株の取り扱い実績が多い証券会社の方が今後もIPO株の取り扱いに期待できるからです。

IPOのスケジュールや企業情報などを確認する 

口座を作成した後は、IPOのスケジュールを確認します。東京証券取引所や各証券会社から確認しましょう。申し込みの期間、抽選日、購入期間、上場日などの情報をしっかりと把握すべきです。当然ですが、期限を過ぎるとIPO株を購入できません。

企業情報を確認することで、株価が伸びる企業かどうかチェックします。上場すると株価を大きく上昇させる企業があれば、株価が下がる企業もあります。事業内容や業界、競合の有無、業績などの情報を確認し、企業の将来性について考えましょう。

IPOのブックビルディング(需要申告)に申し込む 

ブックビルディングとは、IPO株の適正な発行価格を決定するための需要予測です。証券会社のホームページにログインし、新規公開株(IPO)のページから購入したい企業の目論見書の内容を確認し、ブックビルディングに申し込みをします。

銘柄ごとにブックビルディング期間が決まっているので、その期間内に申し込みをしてください。

抽選結果を確認する 

証券会社の購入ページに抽選日が記載されているので、その日になったら抽選結果を確認しましょう。

抽選結果はメールで届くところもあれば証券会社にログインしないと結果がわからないところもあります。そのため、抽選日の日程は必ず把握してその日のうちに結果を確認しましょう。もし当選したことに気が付かなかった場合、購入できないこともあります。

抽選で当選したら購入または購入辞退

抽選で当選すると購入意思を表示する必要があります。期間が定められており、その期間内に購入意思を示さないと購入できません。

抽選結果の発表後、購入期間の開始まで数日空いているケースや購入期間が2、3日ほどしかなく短いケースもあるため、スケジュールを把握し忘れずに購入することが大切です。

また、IPO株の購入辞退をすることもできます。ただし、SMBC日興証券や三菱UFJモルガン・スタンレー証券などではペナルティがあったり、楽天証券やGMOクリック証券などではそもそも購入辞退ができないなど、証券会社によっては購入辞退に関する制限がある点に注意してください。

まとめ:IPOは投資初心者にもおすすめ

IPO投資では、これから上場する企業の株を公開価格で購入し、上場後初めて付く株価である初値で売却し、売却益を狙います。

多くの企業が上場すると株価が上がるため、IPO投資で利益を出す可能性が高く人気の投資です。中には初値が公開価格を下回る企業もあるため、注意が必要です。IPO投資は絶対に儲かるわけではありません。

それでも高確率で利益が出せる点、IPO投資の手順が複雑ではない点などが投資初心者へおすすめの理由です。

IPO株の抽選への参加に手数料はかからないため、ある程度まとまったお金がある方はIPO投資をしてみてはいかがでしょうか。

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