IPO株は上場後に値上がりする確率が高く、利益が出やすいので投資家に人気があります。しかし、IPO株を手に入れるには、購入するための権利を手にする必要があります。そのためには、証券会社選びが大切です。

この記事では、IPO投資の始め方から証券会社を選ぶポイントについて解説します。

IPO投資とは

IPOとは「Initial Public Offering」の略で、新規公開株のことです。企業が資金を調達するために株式市場に上場し、自社の株を新たに一般投資家に売り出すことをいいます。

それまで創業者一族や親族など、内輪で保有している株式を誰でも買えるようにします。「プライベート(私)カンパニー」から「パブリック(公)カンパニー」になるのです。


IPO投資とは、上場前の会社の株を手に入れ、上場後に売却して利益を狙う投資手法。
勝率が高く、通常の株式投資と比べて知識や時間が必要ないので、株初心者にもオススメの投資手法です。それでは、IPO株を手にするにはどうすれば良いのでしょうか。

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IPO投資の始め方

ビルディングに参加

IPO株を手に入れるためには、まず「ブックビルディング(需要申告)」に参加する必要があります。ブックビルディングとは、証券会社が機関投資家からの意見を基に新規上場株の仮条件の価格帯を決め、ブックビルディング(需要申告)期間に公開価格を決めることです。

たとえば、A社の仮条件の価格帯が「800~1,000円」と決まった場合、いくらで買いたいかを申告するのです。人気がある銘柄は上限の1,000円で決まりますし、人気がないと下限の800円近くになります。ただし、ブックビルディングに参加する投資家が多いと抽選になります。

当選結果を確認

ブックビルディングが終わると公開価格が決まります。ブックビルディングの参加者が多い場合は抽選が行われ、当選者を決定します。当選者は購入の意思表示をして入金します。

しかし、市場環境が悪いときや人気のない銘柄の場合、抽選は行われずに仮条件の下限近くで決まることがあります。

その場合は初値(上場初日の値段)が公開価格を割り込む可能性もあるので、購入の意思表示をしないという選択もできます。

上場後に売却

IPO株は上場後にいつでも売却可能。初値が公開価格を上回る確率が90%を超える年もあります。高い勝率が狙えるので、初値で売却する投資家も多いです。もちろん上場後も保有し、さらに値上がりを狙うこともできます。


IPO投資のメリット

続いて、IPO投資のメリットについて解説します。

買付時の手数料が無料

IPO株のブックビルディングに参加して当選すると、公開価格で新規上場株を購入できます。通常の株式買付時のような手数料がかからないというメリットがあります。

初値が公開価格を上回る可能性が高い

初値が公開価格を上回る可能性が高い理由は、主に次の3つがあります。

1.今後の成長が期待できる

1つ目は、会社そのものに成長の可能性があるからです。成長が見込まれる企業の株式を上場段階で購入できるので、将来的な値上がり益が期待できます。

2.IPOディスカウント

ただしIPOをする企業は、将来性があっても認知度が低く、財務も安定していない若い企業が多くなります。そこで、証券会社は価格決定の際、類似企業の株価を参考にIPOディスカウントという割引価格で決めることがあります。

公開価格をある程度抑えているので、初値上昇が期待できるのです。

3.IPO投資の人気が高い

IPO株は儲かる可能性が高いので、人気のある投資手法です。そのため、銘柄によっては抽選の申し込みが殺到し、倍率が数百倍に達します。そのような銘柄は「プラチナIPO株」とも呼ばれ、抽選で外れた投資家が初値で買いにくることもあります。

その場合、初値が公開価格の2倍・3倍になることも珍しくありません。人気が高い銘柄は当選する可能性が低くなるものの、大きな利益が期待できるのです。

IPO投資のデメリット

必ず値上がりするわけではない

初値が公開価格を上回る可能性は高いものの、IPO投資は元本が保証されているわけではありません。銘柄によっては、初値が公開価格を下回ることもあります。また上場後は値動きが激しいので、初値が公開価格を上回っても、数日後には大幅に下落して損失になってしまうこともあります。

ですから、初心者の方は「初値で売る」というルールを決めておいた方が良いでしょう

当選する確率が低い

IPO投資は人気がある取引手法なので、ブックビルディングに参加してもなかなかIPO株を手に入れることはできません。抽選に何回も参加する必要があり、外れても諦めずに続けることが大切です。

証券会社を選ぶポイント

IPO投資は勝率が高い投資法ですが、抽選に当たらないと意味がありません。抽選の確率を上げるために、次の3つのポイントを意識しましょう。

1.複数の証券口座を開設する

2.主幹事証券に申し込む

3.抽選方法が平等か確認する

それぞれ詳しく解説します。

1.複数の証券口座を開設する

IPO株は、幹事証券に入っている証券会社に申し込みます。幹事証券とは、上場に関してIPO企業を支援する業務を行う証券会社で、通常4~7社程度です。当選確率をあげるためには、複数の証券会社で申し込んだ方が有利になります。

ただし、ブックビルディングに参加するには、あらかじめ資金を用意しておく必要がある証券会社がほとんどです。IPO株は銘柄によって値段が異なりますが、大体50万円あれば大抵の銘柄のブックビルディングに参加できます。しかし、複数の証券会社に申し込む場合は、その分資金が必要になるので注意しましょう。

2.主幹事証券に申し込む

幹事証券の中で中心的な役割を果たすのが主幹事証券で、割当株数も多くなります。銘柄にもよりますが、売出しの60~80%程度が主幹事証券に割り当てられるのが通常です。

当選確率を上げたい場合は、主幹事証券を調べてブックビルディングに参加するようにしましょう

3.抽選方法が平等か確認する

IPO株の割当が多くても、配分方法について確認しておく必要があります。対面主体の証券会社では、すべてのIPO株が抽選に回るわけではないからです。

たとえば、大和証券はIPO株の15%を抽選に回すとしています。大手証券は主幹事の実績が豊富なものの、抽選にまわる株数が少ないので注意しましょう。

一方、ネット証券は抽選の配分比率が高い傾向にあります。そこで、IPO当選のためにオススメのネット証券会社をご紹介します。

IPOオススメ証券会社

SBI証券

出典:SBI証券

ネット証券口座開設数No.1のSBI証券は、IPOの取扱銘柄数もトップです。2017年には79社が上場しましたが、幹事証券として関与したのは75社。関与率は95%となっています。主幹事になることもあるので、IPO投資でもSBI証券は必須です。

出典:SBI証券

IPOチャレンジポイント制度

SBI証券では、「IPOチャレンジポイント」という独自のポイント制度を導入しています。IPOの抽選に外れてもポイントがもらえ、ポイントがたまるとIPO株を手に入れることができるという制度です。

SBI証券では、個人投資家のIPO抽選枠の中で、IPOチャレンジポイント枠を30%用意しています。IPOチャレンジポイント枠は抽選ではなく、ポイントの多い方から順に当選していくシステムです。

SBI証券は取扱銘柄が豊富ですが、申し込む方も多いので抽選はなかなか当たりません。しかし、IPOチャレンジポイントを貯めることで、いつかはIPO株をゲットできる可能性があるのです。

マネックス証券

出典:マネックス証券

マネックス証券の特徴は、IPO株が100%完全抽選方式だということです。対面がメインの大手証券では、機関投資家や大口投資家にIPO株を優先的に回すところもあります。

しかし、マネックス証券は過去の取引実績や預かり資産にかかわらず、当選確率は平等です。申し込んだ株数にかかわらず1人1票で抽選されるので、申し込んだすべての投資家に平等に当選の確率があるのです。

まとめ

今回は、IPO投資のメリット・デメリットとオススメの証券会社をご紹介しました。IPO株の抽選はなかなか当たりませんが、落選しても資金が減ることはありません。とにかく複数の証券会社で、多くの銘柄のブックビルディングに参加するようにしましょう

今回ご紹介したSBI証券マネックス証券は、IPOの当選確率を上げるために必須の証券会社だといえます。IPO投資をする際は、口座開設することを検討してみて下さい。

記事 山下 耕太郎

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