4人家族で暮らしていると、独身のときや夫婦での二人暮らしのときと比べて、生活費の負担が気になることも多いでしょう。

一般的に、子供の成長と共に生活費負担は大きくなっていくといわれています。

家族の将来に向けて貯金をするためにも、普段の生活費を正しく把握し、無駄な部分を見直すところから始めてみましょう。

この記事では、4人家族の生活費の平均値・目安や節約のポイントなどを重点的に解説していきます。

\現在開催中の無料セミナーはこちら/

▶︎▶︎【年収上げるよりも手取りが増える?】
オンライン税金セミナーの日程を確認する◀︎◀︎

▶︎▶︎【女性限定】 私にあったお金のふやし方って?
人気FP講師による『無料』オンラインセミナー!日程はこちら◀︎◀︎

4人家族の生活費平均は約30万円

4人家族の生活費平均は約30万円

まずは総務省統計局の調査データから、4人家族の生活費平均を確認しましょう。

データによると、夫婦と子供2人の4人家族の1ヶ月の平均生活費は約31万円でした。

それぞれの項目の内訳は、以下のとおりとなっています。

項目平均
食費
(外食・酒類含む)
82,912円
住居費18,388円
電気代10,243円
ガス代4,840円
上下水道代6,105円
その他光熱費480円
家具・家事用品13,190円
衣料品代12,444円
保険・医療費12,401円
交通費4,605円
自動車関係費
(購入・維持費等)
27,371円
通信費14,117円
教育費29,321円
教養娯楽費31,766円
その他の支出
(小遣い、交際費、理美容費など)
44,597円
消費支出合計312,779円

4人家族の毎月の支出の中で最も大きい割合を占めているのは「食費」で、消費支出合計の4分の1以上となっています。

子供が大きくなればなるほど食べる量も増えるため、日々変動しやすい項目でもあります。

食費に次いで金額が大きいのは、教育費や教養娯楽費、自動車関係費などで、これらも子供がいる家庭で支出が大きくなりやすい部分だと考えられるでしょう。

ただし、これらはあくまでも平均の数字なので、子供の年齢や住んでいる地域、持ち家かどうかなどによって実際の生活費は異なってきます。

上記のデータと数値が異なる項目があったとしてもそれほど問題ではありませんが、毎月の生活費支出を見直したい場合は参考にしてみると良いでしょう。

出典: 政府統計の総合窓口(e-Stat)「家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表 年次 2021年(4人世帯)」

東京ではより多くの生活費がかかる

東京ではより多くの生活費がかかる

生活費は、住んでいる場所によっても異なります。

東京は地方に比べて仕事を見つけやすく利便性も高いといったメリットはありますが、住宅費が地方と比べて高かったり、様々な誘惑があることから生活費負担が大きくなりやすいというデメリットも存在します。

具体的に確認していきましょう。

住宅費の負担が大きい

東京の住宅費は日本全国でもトップクラスに高く、当然ながら広い間取りの家に住もうと思うほど高い住宅費が必要となります。

一人暮らしのときは都内に住めた人でも、4人家族が暮らす家となると同じような条件の家に住むのは難しい場合が多いでしょう。

家の広さや職場までの通勤時間、子供の育てやすさなど、さまざまな条件を検討した上で「都心を離れる」というのも現実的な選択肢となります。

以下は、東京・愛知・大阪・福岡の間取りごとの平均賃料です。

地域1LDK~2DKの平均価格2LDK~3DK平均価格3LDK~4DKの平均価格
東京都11,1万円12.6万円15.2万円
愛知県7万円8万円11万円
大阪府8万円9.5万円11.2万円
福岡県6.1万円6.3万円8.2万円

東京と他の地域を比べると、賃料の差は歴然です。

4人家族が住む家の間取りは、一般的に2LDK〜3LDK程度と考えられますが、東京では13万円前後の費用が必要となります。

近年は、テレワークの推進によって本社を地方に移すという企業も増えてきました。

ほとんど出社しなくても仕事ができる職業の方や、地方にも拠点がある会社に勤めている方は、東京から地方に住む場所を変えるということもできるかもしれません。

出典:賃貸住宅 D-room「平均家賃(相場)を探す(2022年9月時点)」

各年収帯の家賃相場と生活レベル
年収300万の家賃相場年収400万の家賃相場
年収500万の家賃相場年収600万の家賃相場
年収700万の家賃相場年収800万の家賃相場
年収900万の家賃相場 年収1,000万の家賃相場
年収2000万の家賃相場家賃は手取りの何割?
家賃補助の条件 退去立ち会いポイント
年収の関連記事
会社員の生涯年収コスパのいい年収

食費が多くなりがち

4人家族では、家族の人数が多い分食費もかかります。

普段の自宅での食事はもちろん、外食する際も大きな金額になりやすいです。

特に東京では飲食店が多く、最新のグルメが次々に登場するため、気になるお店や食べ物、スイーツも多いでしょう。

しかし、あれもこれもと手を出すと家計の大きな負担となってしまいます。

毎月の外食の回数を決めたり、スーパーで使っていい金額の上限を設定したりするなど、予算の範囲内で食費を管理できるよう心がけましょう。

娯楽への誘惑が多い

東京には娯楽施設が多く、その他の地域に比べて交際費が高くなりやすいです。

新しいレジャー施設や観光施設など、家族で楽しめる場所がたくさんあるため、子供が行きたがるということも多いでしょう。

これらは生活を充実させるためには必要不可欠なもので、家族の時間を最大限楽しむためにも重要な支出です。

せっかく東京に住んでいるのですから、家族で楽しめるイベントや施設にはお金を使うことをおすすめします。

本来は出費を見直す際の優先度が高い項目でもありますが、その他の項目とのバランスをとりつつ予算を考えると良いでしょう。

4人家族の生活費を節約(削減)する方法

4人家族の生活費を節約(削減)する方法

4人家族の生活費は何かと多くなりがちです。

生活費を節約したいと考えていたとしても、何から始めたら良いかわからないという方もいらっしゃるでしょう。

まずは下記で紹介する項目をチェックして、節約の余地がないか考えてみましょう。

家計簿をつけて支出を把握する

生活費を節約するためには、今何にいくらお金をつかっているかを把握するのが大事です。

最近はクレジットカードと連携させたり、レシートを撮影したりすることで、手軽に家計簿をつけられるアプリも多くあります。

こうした家計簿アプリを利用すれば、手間をかけずに毎月の支出を把握できます。

支出内容を自動で項目ごとに分類してくれるアプリもあるため、何の項目に支出が偏りがちかをチェックしてみると良いでしょう。

支出の偏りをチェックすると、自然と無駄な支出も明らかになります。

食費を見直す

4人家族で特に変動しやすい「食費」は、家計簿で支出を見える化すると無駄の削減に繋がりやすくなります。

なるべく週末にお得なサイズでまとめ買いする、職場に弁当を作って持って行く、お菓子の量を減らす、など現在の支出を確認しつつできることから始めてみましょう。

ただし、あまりにも食費の節約にこだわりすぎると、必要な栄養が十分に摂れなくなるかもしれません。

節約を意識しつつ、子供の成長に必要な栄養はきちんと摂れるように心がけましょう。

賃貸なら家賃の安い家に引っ越しを検討する

住宅費は毎月の支出の中でも大部分を占めるため、家賃を安く抑えられれば、毎月の生活費に余裕を生み出せます。

とはいえ、実際に引っ越しできるかどうかは、仕事や学校といった引っ越しによる影響も踏まえた上で慎重に検討しましょう。

家賃の目処は、毎月の収入の3割程度と言われています。

下記の表も参考にして、今の家賃が適正かどうかを確認してみましょう。

世帯月収家賃目安(月収の3割)
20万円6万円
25万円7.5万円
30万円9万円
35万円10.5万円
40万円12万円
45万円13.5万円
50万円15万円

通信費を見直す

スマホや自宅の固定回線を見直すのもひとつの方法です。

昔は大手キャリアで契約すると家族割引などが適用されるというメリットもありましたが、最近は旨味が少ないため、格安プランや格安SIMがおすすめです。

外出先で動画をあまり見ないという人や、ほとんど電話機能を使わないという人は、自分の利用状況に合わせたプランに変更すると大幅に携帯代金を下げられる場合があります。

通信プランを最適化できれば、人によっては出費を半額以下に抑えることも可能なので、節約効果が大きい部分と言えるでしょう。

光熱費を見直す

電気やガス、水道などの光熱費も見直してみましょう。

単純に使用量を少なくするのは当然効果がありますが、契約プランを見直すだけでも毎月の出費を減らせる可能性があります。

例えば、電気の契約アンペア数を下げたり、電気とガスを同じ会社で契約することで基本料金の割引を受けられる場合も多いです。

特に電気は時間帯によって料金が変わるというプランも存在するため、自分の家庭でよく電気を利用する時間帯を考慮した上で見直してみると良いでしょう。

あまりよく考えずに電気やガスを契約しているという人は、一度確認してみることをおすすめします。

4人家族の生活費を見直す際の注意点

4人家族の生活費を見直す際の注意点

子供の教育費は可能な限り削らない

子供の教育費は、未来に向けての投資なので「今だけを考えると」他のことに充てたくなるかもしれません。

しかし、お金を出せば経験・成長できたことには、あとからでは取り戻すのが難しいものがたくさんあります。

一見必要のない支出に思えたとしても、子供が挑戦したいと思うことや教育のためのお金は惜しまないようにしましょう。

どうしても生活が苦しいという場合を除き、教育費を削減するのは最後の手段と考えておくのをおすすめします。

節約を意識しすぎて生活レベルを下げないように

生活費の節約を意識しすぎると、生活レベルを下げてしまう可能性があります。

資金の余裕はできるかもしれませんが、無理な節約は長続きしません。

日々の楽しみを削ってしまうと、仕事や家事に取り組むモチベーションもどんどん下がってしまうでしょう。

生活レベルを落としたり、趣味を諦めたりするような節約ではなく、自分の生活スタイルを最適化しながら無駄な部分を削ぎ落とすような節約を心がけましょう。

4人家族で生活費を効率よく貯める方法

4人家族で生活費を効率よく貯める方法

先取り貯金を取り入れる

毎月の支出を把握できるようになったら、毎月の収入からあらかじめ余剰資金を先取り貯金する癖をつけましょう。

余った分を貯金に回そうと思っていると、ついついお金を使ってしまい、貯金に回せるお金が少なくなってしまいがちです。

先に一定の金額を貯金するようにすれば、毎月決まった額を着実に貯めていけます。

最初から大きな金額を設定すると、生活が苦しくなって挫折してしまうかもしれません。

まずは貯金の習慣を身につけることから始めるため、1万円程度の先取り貯金から始めてみて、慣れたら徐々に金額を増やしてみましょう。

積立NISAを活用する

将来に向けて効率良く資産形成をするのであれば、積立NISAを活用するのがおすすめです。

積立NISAは少額からの「長期・積立・分散」投資を応援するための制度で、年間40万円までの投資については運用益が非課税になるというメリットがあります。

投資対象は、金融庁の基準を満たした投資信託に限られているため、投資の知識があまりないという人でも手軽に始めやすいです。

毎月100円からでも投資を始められるため、余裕資金が少ない場合でも状況に応じて積立金額を調整しつつ、将来に向けた資産形成が可能になっています。

万が一の際は運用途中でも資産を引き出せるため、急な出費などがあっても安心です。

まとめ:4人家族の生活費を見直して将来に向けた節約を始めてみよう

4人家族の生活費を見直して将来に向けた節約を始めてみよう

4人家族では、子供の成長と共に毎月の支出状況が大きく変化します。

余裕を持った生活を送るためには、月々の生活費をきちんと把握したうえで、無駄な支出は削ることが重要です。

無理のない範囲でコツコツ節約ができれば、将来に向けた貯金にも取り組みやすくなります。

先取り貯金や積立NISAなどを活用しつつ、効率よく資産形成を始めましょう。

\現在開催中の無料セミナーはこちら/

▶︎▶︎【年収上げるよりも手取りが増える?】
オンライン税金セミナーの日程を確認する◀︎◀︎

▶︎▶︎【女性限定】 私にあったお金のふやし方って?
人気FP講師による『無料』オンラインセミナー!日程はこちら◀︎◀︎

各年代の平均貯金額の記事
20代の平均貯金額30代の平均貯金額
40代の平均貯金額50代の平均貯金額
60代の平均貯金額
 
貯金の関連記事
100万円貯める方法貯金200万円は少ない?
貯金300万の資産運用40歳1000万は少ない?
生活防衛資金はいくら?手取り15万円貯金方法
先取り貯金について貯金できない人の特徴
固定費の節約方法実家暮らしの貯金方法
500円玉貯金について365日貯金について